潜在意識を操り願望(希望、祈り)を実現する秘訣

願望(希望、夢、祈り)の実現シリーズ
当旧HPP2002/5/16---2020/6/27再編集し再掲

願望(希望、祈り)を実現する心得(霊脳研究1989年4月号より抜粋)

私たちの住むこの世界には「生命創化の法則」があります。
無形の生命（エーテル体とかアストラル体）が、三次元の形ある姿に化して現象界を創造する法則です。生命は創造のための実質でありエネルギーでもあります。
あなたは自分の秘められた可能性ある前途に希望の夢を描きましょう。将来に光明を見ましょう。現在の状態がどの様に悪く見えようとも、それはすでに過ぎ去りつつあり、そして未来は展開しつつあるのです。
それは現在の時点に於ける一切の事物(事象)は、未来の飛躍のための足場となり、跳躍台となっているのです。だから現在の時点に於ける一切の物事に不平を想うことなく、呟くことなく、それを祝福し感謝しましょう。
イエスは「汝ら祈りて何事にても求める時、既にそれを受けたりと信ぜよ。則ち汝はそれを得ん」と訓示されています。未だ願望(希望、祈り)する事物が現象に現れない場合に「この祈りは諾かれないのだ、駄目だ」などと考えてはならないのです。
つまり「駄目だ」と打ち消したら、折角と「創化の法則」の沃地に信念を実現する種子を蒔いて置きながら、その種子が漸く発芽の途上にあるものを、知らずと早期に掘り起こして棄ててしまうのと同じことになるのです。

人間のもつ創造力を前向きに駆使することが、あらゆる面に於いて好結果を齎すのです。この宇宙には人間に計り知れない巨大な意識体（創造主・阿弥陀）が存在し、全ての生きとし生けるものを生成化育する創造力を以って、「心の世界」にある形が確信をもって形成させられる時、それは次第に物質化して現象界に発芽し始めるのです。
この様にして私たちは宇宙に存在する最も幽玄にして、強力なる創造エネルギーを始動させることになるのです。
しかし「心の世界」にある形にさえ描いて置けば、手を拱いて居てもそれが実現するなどと安易に考えてはならないのです。
この世界に出現するには自然に言葉や行動化が起こるのであり、その行動化はその事物に関連した全体的な動きによっても起きますが、自分も自己の内からの催して来る導きに従って、自己の願望する事柄が実現するために努力し行動しなければならないのです。
願望を実現するために努力している途中に於いて、自分の希望しない不都合な状態が起こって来ても悲観してはならないのです。もし悪しき状態が起こって来た時は「この状態が将来の希望達成に必要な足場や踏み石になる」と強く信じます。
そして「この状態を通してきっと善いことが来る。必ず善いことが遣って来る」と念じます。最後まで信じて途中の困難に挫折せず、願望の実現にまい進する人は遂にその目的地に達することが出来るのです。
高次元より人生を観る時、犬死にとか捨て石・損失・失敗・無駄などは無く、全ては大切な体験学習なのです。
天に棄物なしと言われ、「この世に存在する物事は総て必要だから存在しており、起こる事柄は総て必要だから起こる」と云うのです。

願望(希望、祈り)を成就する秘訣(霊脳研究1991年12月号より抜粋)

私たちが祈る時、または瞑想して何か願望を描く時、心をフラフラと動揺させてはならないのです。
心(意識)を途中で心配になって懐疑心などでフラフラと動揺させると云うことは、常に自分の心(精神)の波長が変わると目的・目標の方向が変わり、心(想い)の力は分散するということだからです。(参照：創化の法則)
祈りと云う事柄は、今まで自分の「現象的に見る我の心」で自分に起こる事件を支配していたのを、人間智つまり、頭脳意識で自分の事件を支配することを放棄して、もっと高次元的な意識である神仏・ハイアーセルフなどの、叡智・宇宙情報網（帝釈天の網）によって、自分の事件を支配して貰う様に、煩悩で穢れた心身を浄めて神仏に振り向き心の波長として、チャンネルを邪悪から光明波動に切り替えることなのです。
神仏（大自然・大生命）は人間の頭脳の知恵では動かすことの出来ない、身体の自律神経を始めとする様々な生理作用などは、常に内面からこれを導き給い支配・統制して私たちの肉体の健康を保っておられるのです。
しかし、人間の頭脳的な知識で支配してコントロールし得る部分は、人間自身の自由意志を尊重し、自由判断と自由言動に任せておられるのです。
だから「希望は実現の母である」と云われています。
強い祈りとか強い思考や強い想念で自分の潜在意識の奥底に「我これを願う、神と共に願うのである。この希望を実現することは神の御心なり」という大いなる確信を以って、どんなに途中に困難が有ろうとも、一歩一歩とその希望の実現に向って邁進するならば、何時か必ずやその困難を克服して、その願望を成就することが出来るのです。

ここで、その「希望を実現することは神の御心なり」と云うことが本当である為には、その希望を実現することが他の人に迷惑や傷や危害を掛けたり、他から何かを奪うことになる様な希望であってはならないのです。
その様な希望や祈りは天意(法則)に背き利己的な自我の願いであるからです。
例えば、急に自分の運命や境遇とか環境が良い方へ、転換することを請い願うことなどは自我想念であって、それが直ぐに叶えられたからと云って、心から満足できるものではありません。
それは各自の日々に起こる事象は、それぞれの魂の進化の段階を昇って行くときに展開する学習であり、修錬・試練を行なう道場であるからです。
あなたの置かれた立場、環境や境遇、その様な中に於いて自らに与えられた機会（チャンス）を活用して、出来る最善(ベスト)の物事を志すことです。
つまり、今、自分には持てる才能を活用して一体、何が出来るであろうかと考えて頂きたいのです。
常にあなたは、自分は如何なることを為すことが、今の自分にとって一番大切であるかということを考えねばならないでしょう。
それが自らのベストを尽くすことになる訳です。しかし、オールマイティである必要はありません。
夢を叶える脳力はアルファ脳波の優勢にある時の閃きでしょう。

自らの正しい思考と意志で潜在意識を守り支配する(霊脳研究1994年6月号より抜粋)

顕在意識は自覚意識とも云われ、人間として自我の自主的な精神でありますから、自分を取り巻く様々な事象から発せられる情報に対して、自己に適するか否かを調べて把握し批判（判断）して、それが不適当であれば拒絶して潜在意識内へ入れない様にする能力を持っています。
つまり人は常に何かの事象に対して認識・思考し、それらが自己に必要であるかどうかを瞬時に意志決定して、日々を送っている訳です。もしそれが上手く出来ないならば、人間は「自主的な存在」だとは言い得ないことになり認知症になるのです。
人間が「自主的な存在」であるためには、自己が関心・興味・志向する処のものを思考して、必要と認めた情報に対して意志決定した事柄だけを潜在意識の中へ入れ、自己が興味・志向や思考しない処のイメージは、断じて潜在意識の内へ入れない様に、自らの意志決定という「自主的な能力」を持たなければならないものです。
人間には本来、この様な「自主的な能力」が備わっているものです。
私たちの心(精神)は、顕在意識が前以て「断じて○○なる暗示のコトバを受け容れない」と、固く決意した暗示のコトバは決して受け容れないと云うことや、「これだけは秘密にして置かなければならない」と強く念じた事柄に対しては、どんなに巧みな暗示を掛けられても、その秘密を告白しないということが、催眠術の実験によっても明らかになっています。

自己の運命は、自己の潜在意識にイメージされている「想念」の具象化と、その想念の類似によって呼び寄せられて来る「類似の想念」の、相互作用の具象化であると言い得るのです。
私たちは自己の心(想い)の明るさと暗さの度合によって、運命を左右するプラスとマイナスがあります。
常に「明るい心・ポジィティブ」を持っていれば「明るい運命」が、反対に「暗い心・ネガティブ」を持ち続ければ「暗い運命」が、自分に集まって来ることになります。
つまり、私たちは毎時・毎分休みなく刹那的に、自分の運命を自分で判断し決定して造りつつあると云うことです。
幸福への道シリーズや「カード型人生」とか、自己責任型の「人生プログラム」のフロートチャートでも述べましたが、自分の大切な人生の生活にプラスを付け加えるか、或いはマイナスを付け加えるかと云う事柄によって、自分自身の未来の運命・境遇を自己決定しつつある訳です。
他者の為になる貢献・奉仕の事柄を考えたり言動すれば、自分の運命にプラスを加えた事になり、他者の為にならぬ不正・傷害・誹謗中傷・窃盗・悪行の事柄を行えば、自分の運命にマイナスを加えたことになります。

ですから、自己の境遇・運命を良くしょうと欲し志したならば、他者の為になる(世の中に役立つ)こと以外に、自己の想念を顕在意識の正しい志向や思考で支配すると同時に、外界から押し寄せて来る様々な誘惑や邪悪な情報に対して、正しく目極めて把握し判断と意志決定して、選択することを学ばねばならないのです。
何故ならば、深層心理学により潜在意識の特性作用と働きは、外界から入って来る様々な情報に対して、自他とか善悪の区別を問わずに何でも素直に受け容れて、イメージした通りに記憶・保存するという特質があるからです。
この集まった情報は人類意識の一部となり更に宇宙情報網を通して、太陽系へ・銀河系へ・ローカル・ユニバースへ・スーパー・ユニバースへ、更に中央ユニバースへ・巨大な全宇宙の評議会へ、創造主のアカシックレコーダーへと集合して記憶・保存しています。
ここでも、潜在意識の特質にある「自己同一視」の作用と働きが重要になります。