毎日が夏の様になって来ましたね。
工場の中はジッとしていれば外よりかはすずしいですが、走ってきたばかりの車両は地獄です。(汗)
自社の車両、いすゞエルフ。

通常の車検整備ですが
「いつもと同じでは」
と思いブレーキ周りのを重点的にアップです。(ドラムブレーキです)
★注意、決して整備士資格の無い人は分解をしないで下さい★


外れた所から。エルフの場合この様にインナーベアリングが残る事が多い為、必ずと言っていいほどハブのシールキットで交換。
仮に、ベアリングが残らず外れたとしても自社ではハブシールの交換を進めます。
ブレーキライニングを取り外しホイールシリンダーのO/H。


左に有るのがブレーキホイールシリンダーのO/Hの時に交換する
「カップキット」という部品。
右の部品は、ブレーキホイールシリンダーピストン(上と中)と調整アジャスター(右下)。
(左下)ドーナツ状の部品がカップ。
その上がブーツという部品。
これらを組み合わせてホイールシリンダー内へ組み付です。
もちろん清掃してから。
では。

自社ではカップを組み付ける時にシリコングリスを使用してます。

ブーツを付て

形状の違うピストンも同じ様に。

こんな感じで。
シリンダー内に組み付ける時もシリコングリスを多めにつけておきます。
そうする事でシリンダー内(鋳物)とカップ(ゴム)が抵抗無くスムーズに動きますからね。

組み付けるとこんな感じです。
それと鉄同士が擦れる部分にもシリコングリスを薄く塗布。
「なぜ、ここは薄くなのか、厚く塗ればいいのでは」
と思う人もいると思いますが、基本ブレーキですので油脂類は禁物。周りに飛び散ったら、NOブレーキですからね。
★ですので、決して整備資格の無い人は分解しないで下さい★

下回りのスチーム洗浄して終了です。
もちろんブレーキフルード交換してますよ。
通常自動車を運転されてる時何気なくブレーキ踏んで、自動車がスムーズに止まっていると思いますが、この様な小さな部品で車両が安全に停止してます。
車格は違いますが軽自動車もトラックもブレーキに関してはほぼ同じ様な仕組み。
エアーブレーキのみの大型車は構造が違いますが。
ですので、信頼のできる整備工場で整備をしてもらいたいですね。とても重大な事故につながりますから。
今回は、部分的なブログでした(笑)。
また、よろしくお願いします。