◇ 上を向けない株式市場 = FRBが「ことしは利上げしない。資産の縮小も9月で停止する」と発表した。本来ならば、株価にとっては大きな好材料のはず。だがニューヨーク市場の株価は下落した。金融当局がアメリカの景気動向に不安を持ち始めたことに、懸念を感じたからに他ならない。ダウ平均は先週347ドルの値下がり。市場では「急に高値が重くなった」という声が広がっている。
日経平均は先週176円の値上がり。海外投資家による出遅れ株の物色が目立ったが、平均株価は小動きに終始した。FRBの発表でアメリカの長期金利が低下。このため円相場が1円50銭ほど上昇したが、東京市場の株価にはあまり響いていない。ただ今週も円高の動きが続くようだと、輸出銘柄を中心に売られる展開になるだろう。
イギリスのEU離脱は、3月29日から4月12日へ延期された。ただEU側は、これを“最終通告”と位置づけている。危機は2週間先に延びたが、全く安心はできない。今週は市場もこの延期に評価を下すことになるが、買い材料にはなりそうにない。東京市場の場合は、年度末も迎える。やはり上値は重そうにみえる。
今週は25日に、1月の全産業活動指数。26日に、2月の企業向けサービス価格。29日に、2月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは26日に、2月の住宅着工戸数、3月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。27日に、1月の貿易統計。28日に、10-12月期のGDP確定値、2月の中古住宅販売。29日に、2月の新築住宅販売が発表される。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週176円の値上がり。海外投資家による出遅れ株の物色が目立ったが、平均株価は小動きに終始した。FRBの発表でアメリカの長期金利が低下。このため円相場が1円50銭ほど上昇したが、東京市場の株価にはあまり響いていない。ただ今週も円高の動きが続くようだと、輸出銘柄を中心に売られる展開になるだろう。
イギリスのEU離脱は、3月29日から4月12日へ延期された。ただEU側は、これを“最終通告”と位置づけている。危機は2週間先に延びたが、全く安心はできない。今週は市場もこの延期に評価を下すことになるが、買い材料にはなりそうにない。東京市場の場合は、年度末も迎える。やはり上値は重そうにみえる。
今週は25日に、1月の全産業活動指数。26日に、2月の企業向けサービス価格。29日に、2月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは26日に、2月の住宅着工戸数、3月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。27日に、1月の貿易統計。28日に、10-12月期のGDP確定値、2月の中古住宅販売。29日に、2月の新築住宅販売が発表される。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫