◇ 買い入れ方にも問題あり = 日銀のETF(上場投資信託)保有残高が、時価総額でついに30兆円を突破した。10月以降の株安で最近は購入額が増えており、ことしの購入累計額は12月11日時点で6兆円を超えている。日銀は年間6兆円の購入を目標としているが、ことしはその目標を上回ることは確実。ETFの購入は10年から始まったが、累計の保有額は10日時点で22兆9000億円に。これを時価総額でみると、30兆円を上回った。
この結果、日銀は多数の上場企業の大株主となっている。配当は受け取るが、株主の権利を行使したことはない。企業にとっては文句を言われず、株式を売られることもない、まことに結構な大株主だ。しかし株式市場での価格形成が、歪められてしまうことは否定できない。このため外国の中央銀行が、市場から株式を買い取る事例は皆無である。
では日銀だけが、株式を買い続けているのはなぜか。株価が下がって景気が悪くなれば、アベノミックスに落第点が付く。来年の消費増税も困難になるかもしれない。それを何としても防ぎたい。日銀の頭のなかには、これしかない。だが、それにしてはETFの買い方が、きわめて下手である。
午前中の株価が値幅で0.3%を超えて下げると、午後に買い出動する。日銀はこんな単純な法則を作って、ETFを買ってきた。だから、ことし1-9月間は大勢として株価は上昇したのに、5兆円近くも買ってしまった。ところが10月以降、株価は下降局面に入る。本来なら9月までは買わないで、10月からどっと買うべきではなかったか。年間で6兆円買えばいいという話ではない。
≪13日の日経平均 = 上げ +213.44円≫
≪14日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
この結果、日銀は多数の上場企業の大株主となっている。配当は受け取るが、株主の権利を行使したことはない。企業にとっては文句を言われず、株式を売られることもない、まことに結構な大株主だ。しかし株式市場での価格形成が、歪められてしまうことは否定できない。このため外国の中央銀行が、市場から株式を買い取る事例は皆無である。
では日銀だけが、株式を買い続けているのはなぜか。株価が下がって景気が悪くなれば、アベノミックスに落第点が付く。来年の消費増税も困難になるかもしれない。それを何としても防ぎたい。日銀の頭のなかには、これしかない。だが、それにしてはETFの買い方が、きわめて下手である。
午前中の株価が値幅で0.3%を超えて下げると、午後に買い出動する。日銀はこんな単純な法則を作って、ETFを買ってきた。だから、ことし1-9月間は大勢として株価は上昇したのに、5兆円近くも買ってしまった。ところが10月以降、株価は下降局面に入る。本来なら9月までは買わないで、10月からどっと買うべきではなかったか。年間で6兆円買えばいいという話ではない。
≪13日の日経平均 = 上げ +213.44円≫
≪14日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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