君の微笑

　浜田省吾バラードではよくテーマで取り上げられます
　「すれ違ってしまった心」
　この曲もそうです
　　
嫌いになったわけじゃない
いや　むしろ君を求めている
でも君はいつも寂しそうな表情をしている

君のせいじゃない
君をそうさせているのはこの僕だ
そう僕のせいなんだ
けど自分を変えられない・・・
変わらない


と・・・まあ　こんなことを歌っています
こういう恋愛したことありますか？
私はあります
そう　相手を心から求めているのに
自分を変えてまで相手の望む男にはなれないのですよ
なぜでしょう？
きっと怖いんですよね
何がって？　自分が見えなくなってしまうこと
そう・・・壊れてしまいそうな気になってしまう
何か　「つまらないもの」になってしまう気がしてしまう

そこから始まる「自分」もあるのにね・・・

てことはこの曲の主人公の男の子も私も
本当は「自分大好きの臆病者」なのかもしれませんね

この歌はストーリーはなく
ひたすら　男の子の心情だけを歌っています
だから　この歌の中の二人がどういう展開を見せていったかは語られていません

思うに　この二人は次の次ぐらいのテーマとなる「ラストダンス」へと
流れていく気がします

「ラストダンス」も泣けるくらいせつないバラードですね

　　　　やさしく微笑む君のまなざし
　　　　それだけ見ていたい僕さ

　だったら先に「己」を変えなさい
　愛がほしいなら　まず与えなさい

　という声が聞こえてきそうなラストフレーズでこの挙曲は締められています