PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

チョコレート

2008年05月27日 | た行
出演:ハル・ベリー ビリー・ボブ・ソートン ヒース・レジャー 他

ハル・ベリーが2001年のアカデミー主演女優賞に輝いた作品です。黒人女性として、初のアカデミー主演女優賞とのこと。…ふ~ん、ウーピー・ゴールドパークもとってなかったんだぁ…。
 
刑務所に勤めるハンク(ビリー・ボブ・ソートン)は、親父さん共々人種差別の固まりの人。ある黒人の死刑執行を失敗した息子を叱責し、目の前で息子が自殺をしてしまう。
一方、旦那を死刑執行されたレティシア(ハル・ベリー)は、一人息子も事故で亡くしてしまう。
傷を持った二人の男女が知り合い、惹かれあっていき…。

主演二人の演技が「上手い!!」の一言に尽きるます。ハル・ベリーって、本当に綺麗なんだなぁ、さすが、ボンドガール。B・B・ソートンっておっさんだけど渋くて格好いいなぁ…。音楽も押さえ気味で、淡々と進んでいくんだけど、内容的には結構ヘビーなものです。黒人差別が随所に出てきて、ハル・ベリーが「黒人の子供は、アメリカではこんなんでは駄目!!」と繰り返す部分は、私(日本人)には、いまいちわからない差別の根深さを感じさせます。
主人公二人に主点を置いてるから仕方ないかもしれませんが、ハンクと息子の関係・レティシアと死刑を受けた旦那の関係が、とても冷たくて辛くなった。その分、息子と旦那が死んだときに、二人の心が正反対に向かったと言えないこともないけど、ちょっとしっくり来なかった。そして、レティシアとの関係を続けるために、ハンクが実の父親を施設に入れてしまうのも、自殺してまで父親のことを愛していると言った息子の気持ちが、本当に生きているのか疑問に思った。息子は、何故自殺してしまったんだろう…前半のその部分、妙に妙に考えてしまった。親子の関係は、本当に難しくて、哀しい部分がとても多い…。
ハンクとレティシアは、二人で支えあわなければ立っていられないんでしょうね。大切なものを、全て亡くしてしまった二人は、もうお互いしかいないのだから…。
 
とても大切なテーマを持った映画であったと思うけれど、見終わった後不安な気持ちも残ってしまいました。救いがあったような無かったような…。映画の雰囲気は、好きだったんだけど…。


最新の画像もっと見る