PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

おくりびと

2008年10月18日 | あ行
出演:本木雅弘 広末涼子 山努 余貴美子 吉行和子 笹野高史 杉本哲太 峰岸徹 他

チェロ奏者の小林大悟(本木雅弘)は、楽団の解散で職を失う。故郷の山形に帰った大悟は高給に釣られて納棺師として働きはじめる。でも大悟は、妻美香(広末涼子)にも仕事内容をちゃんと告げられず…。


納棺師って知りませんでしたが、本木さんや山努さんの所作は…形式美を感じました。ちょいちょい入るブラックユーモア。「死」と対比してムシャムシャ食う(=生)も、なかなか良かった。
「死」って身近なんだ。「生」の先に「死」があるって、自然な流れなんだなぁ…って改めて感じました。でもやっぱり「死」は各々特別なものでもあって、描かれたエピそれぞれ印象的でした。久石譲さんのメロディに乗せて、山形の美しい自然が浮かび…本当に綺麗な映画だなぁ…。

しかし、残念ながら私この映画では全く泣けませんでした。泣く気バリバリだったんだけどなぁ…(泣くこと躊躇しなくなった乙女@アラフォーの私)。
先にも書いたけど、個々のエピはなかなか良くて、うるっっと来た場面もありました。
でもね、いまいちよく分からなかった部分が実は、映画のメインストーリーだったりして、余計入り込めなかったのかもしれません。

訴える題材が多くありながら、まとめはどうも浅い気がしました。夫婦なら夫婦・親子なら親子・納棺師の仕事ならそれ(コレはうまく描けてると思う)、もうちいと的を絞ってくれた方が納得行ったような気もします。
勿論コレは私の個人的な感想です。一般的に、この映画はよく練られていて役者も音楽も映像も良い映画だと思います。

っつぅかさぁ、「パコと魔法の絵本」で号泣して、「おくりびと」で全く泣かなかった自分に、「人間的にど~よ!」と思ったりします。
ごめんなさい、どうやらそ~ゆ~人みたいっす。


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