八幡平の白樺の林道で夜明けを感じ、地球はこれから大戦争になってしまふのではと案じてをると、何者かが確かに上から僕の眼前に舞い降りてきた。
天上より降り來し彼の者は地球外人類であると自らを紹介し、僕にこう語った。
彼らが地球を意識する時に、地球は一人の地球人類の姿に見えるのだと。
ではそれは如何なる姿かと問へば、盲目の狂人が手に凶器を握って神を打ち据えて居る有様だと。
そしてまた言ふ。
彼らにとって地球とは第一に特別な惑星であり、それは創造の神がこちらの世界に肉体を持たれた、宇宙で唯一の地だからだと。
それはキリストかと聞けば如何にも君たちがそう呼ぶ対象だが、我々はただ創造主、主と呼ぶのだと。
彼らはそれを語りしときその面はたしかに光を発したやうであった。
地球人類は地獄に取り憑かれてをり、目を塞がれ、ウイルスに侵されてをるのだと。
その地獄のウイルスは投資家・金融家、兵器産業、製薬会社などを侵し、そこから全人類に触手を広げてをると。
カラスがガァと鳴くと彼の姿は失せ、朝の高原の大気が僕の肌を撫でた。
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