ぽれ自然保護区より

自然をヒントに生きてみたらどうだろう。
ぽれ珈琲の小屋の窓から見える自然を中心に、日常のことなどをつづったブログ

密かな努力

2012-01-29 | 植物
草木は枯れ果て、茶色い大地が広がるぽれ自然保護区(当店の庭)。

私の今の心境を投影してか、眺めていると寂しくて不安な気持ちになる。


生きていればいろんなことが起こるもんです。


な~んか浮かない気持ちで眺めることが多い今日このごろですが、

この休耕田のず~っと奥の方に青々と茂る草のかたまりにいつも目が止まります。
                         




他の草たちが茶色く枯れている中で、青々とした葉っぱを伸ばしているこの植物。




これ、何の葉っぱかわかりますか?


誰もがよく知っている、とても目立つ花の葉です。


それは 





そう、 ヒガンバナの葉っぱ です。


花が咲くころのヒガンバナには葉っぱはありませんよね。


花が枯れた後、秋が深まるころに長さ30~50センチの細いつやのある葉を出します。

そして 他の草花たちが枯れ果てて、遮るものがない冬の間に太陽の光を浴びて

栄養を十分に取り込む
 のです。


春になると枯れて、姿を消してしまいます。

地表には何も生えてこないまま春、夏を越して、

9月のお彼岸のころ

あの印象的な、燃えるような赤い花を咲かせるのです。


生き残るための戦略。


いきなり花を咲かせているように見えるけど、この時期の密かな努力が花を咲かす力になっている

のです。




本当は、ヒガンバナが咲く時期に花と一緒にご紹介しようと思っていました。


でも、青々と茂る葉に目が留まるたび、


周りがどんな状況でも


密かな努力。


こんな生き方もある。


どんな人にも、人には言えない苦悩や、人には見えない必死の努力があるはず。

どんなにうまくいっているように見える人にも…


そう自分に言い聞かすのです。




大寒 

2012-01-21 | 日記
本日から大寒。

雨のぽれ自然保護区。

寒々しい風景が広がっています。




毎年やって来ていたツグミも、ヒヨドリもまだ現れません。

今シーズンは日本各地で鳥を見かける回数が少ないようです。

まだ山に木の実などの食べ物が豊富にあって、民家近くまで下りてくる必要がないのが理由のようですが…





2年前に、ツグミとヒヨドリ、そして自分の心の中の Battle について書いたことがありました。


…2年経っても私の中の醜いバトルは終わっていない。


去年は、役に立つ人間になりたいと私なりにいろいろなことに挑戦してきたつもりです。


でも、何か、うまくいっていない…


ま、本当なら20代のころにやっておかなければいけないことを、この年になってやろうとしているのですから

まだまだ頑張り足りないわけでして…今年も引き続きやり続けること。


そして、


何か先行きが見えない不安感が漂う世の中。


目の前にいる人を一人でも多く勇気づける関わりができたら…


笑顔になる

やってみようと思う

来てよかった

まあいっか

とりあえず落ち着いた

なんとかなるべ


そんなほんのちょっとの気持ちの変化。



人を勇気づけるとは、言うほど簡単なことでも美しいことでもない場合もあります。



けれど、目の前の人を勇気づけよう

そう意識した時、私は自分に向いていた意識を人に向けることができる。

それが自分自身を勇気づけ、バトルを手放すことにつながるような気がしています、なんとなく。

お正月 番外編

2012-01-14 | 日記
新しい年を迎えてもう半月になろうとしています。

相変わらず ぽれぽれ~なスタート ですが、皆様本年もどうぞよろしくお願いいたします



今年初めての記事は、番外編として私の生まれ育った故郷の自然と風景を少しご紹介させていただこうと思います。


いきなりですが、私が通っていた小学校です



私が小2の時この校舎に建てかえられました。

ピカピカの校舎で勉強してきたわけですが、それから数十年経ち…

老朽化と少子化で、昨年廃校になってしまいました


小学校の前には小川が流れています。



毎日この川を見ながら通学していました。

この風景は今も昔と変わりません。


小川の反対側の土手の上は駅になっています。




歩道橋の上からみるとこんな感じ



両側を山で挟まれていますが、真正面の山の向こうは 海岸 になっています。


この辺の山は大体が 岩山 です。

道路脇からすぐに岩山の壁が切り立っていて、

その、ほぼ垂直の岩肌からでもたくましく植物たちが生えています。


よく見かけるのはこの イヌビワ



でもビワの仲間ではなくイチジクの仲間です。

見た目もイチジクの赤ちゃんみたいですね。


こちらはたぶん サルトリイバラ 



この辺の地方では、端午の節句に食べる柏餅はこのサルトリイバラの葉に包まれています。

元々柏の木が自生していなかったので、代用品として使われるようになったようですが、


私は最近までサルトリイバラの葉を柏の葉だと思い込んでいました



こちらは エビヅル か ヤマブドウ… この写真だけでは特定できませんでした。



また帰省した時に調べておきます


どんぐりも道路脇でたくさん拾えます。

これは色合いがマテバシイのように見えますが、実の形、一緒に落ちている帽子からするとコナラ…かな…たぶん





そしてこのキク 日本中どこにでも咲いている野生の菊かと思っていましたが、



調べてみるとその名も サンインギク もしかしたらシマカンギク(サンインギクはシマカンギクの変種)

富山県から山口県にかけての日本海側と瀬戸内側の山口県光市まで分布している菊なのだそうです。

まさにここは日本海沿岸の町。

そんな菊があったんだ


サンインギクか、もしかしたらシマカンギク。

また帰省した時に調べてみようと思います