それでも...やっぱり...ポジっ記Ⅱ

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不正に比べたら...

2008年07月11日 | ひとり言
読売新聞の記事です。

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『遅刻83人にゲンコツ、宇和島の中学教諭…行き過ぎと謝罪』

中学校の男性教諭(41)が、学年集会に遅刻した2年生の男女83人全員の頭をゲンコツで殴っていたことがわかった。うち生徒7人の頭にコブができ、男性教諭は「行き過ぎた指導だった」と、保護者らに謝罪したという。(中略)2年生の生活態度について指導するための学年集会で、生徒が集合時間に7分遅れたことに腹を立て、全員を正座させたうえ、一人ずつ順番に殴ったという。ほかの教諭6人が制止しようとしたが、止められなかったという。同中学の校長は「情熱的な指導の教諭だが、生徒に痛い思いをさせてしまい申し訳ない。再発防止に努めたい」と話している。

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この件を問題視する発言をする親って、社会って、教育機関って、etc...どーなのかなぁって思う。ゲンコツで殴る先生なんて、masaoが小学生の頃なんて当たり前にいたし、このくらい強い姿勢に出られなくて、物事の良し悪しを植えつけることは難しいんじゃないかと思う。

勘違いしないで欲しいのは、masaoは決して“体罰容認派”ではないってこと。出血を伴うような体罰、気絶するほどの体罰、骨折するほど、失明するほど...そんな体罰は言語道断。でも、今回の体罰って“しつけ”とか“叱る”の範疇におさめられる範囲なんじゃないのかなぁ。

怖い先生、優しい先生、話の分かる先生、頑固な先生、おとなしい先生、話好きな先生、etc...。いろんな先生がいて初めて、子どもたちも人間関係や社会性の入口を学ぶのだと思う。そうじゃなくたって“教師”という閉鎖的な社会の範囲での人間関係なのに、その上“怖い人NG”としてしまったら、我慢や善悪や状況判断をどうやって身につけさせるんだろう...。ここで痛みを味わうから、相手に対してどの範囲を超えたらNGなのかを伝えられるんじゃないだろうか?

締めるべきところが曖昧で、尊重されるべきところが制限され...。教育も社会も何かズレてるよね。人間として大事にしなくてはならないのは一体どこなんだろう...?大分の不正問題といい今回の問題といい、本質を見ることの難しさを感じた記事でした。