詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

柿の木

2016-10-27 06:11:29 | 

柿の木

 

 

残った柿の実と

夕陽が いつもより長く

話し込んでいる

 

冷たい風が

吹いているから

話が揺れているのが分かる

 

一本の柿の木

と 夕陽が

一対になると秋は終わる

 

畑の野菜の収穫は終わった

夏のお天気で

野菜が高騰している

 

そんなことも

話の間に織り交ぜながら

 

残り少ない柿の実に

夕陽が沈むと表現したのは

柿の想い

 

この時期になると

柿は詩人のような言葉を呟く

落下する一瞬なのだが

 

畑の中にある柿の木

全ての実が落ちると

夕陽は遠回りするしかない

 

話し相手がいなくなるから

急ぎ足になる夕陽

あっという間に夜になる

 


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