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朝攻めその

2013-10-08 12:00:36 | 日記
る」
 そこまでだ。恐ろしいものが男から感じられるというのだ。
「それはわしに対してかのう」
「殿に対してといいますと」
「あの男の顔の向きを見るのじゃ」
 信長がここで竹中に言うのはこのことだった。
「わし等の方を見ておるな」
「はい、あくまで」http://www.953bc.com
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「して自ら刀を抜きあの采配じゃ」
 それ自体は大したものでなくともだ。そこには恐ろしいものがあるというのだ。
「間違いなくわし等を怨んでおるわ」
「では誰でしょうか、あの者は」
「もしやな」
 竹中、稀代の軍師でもわからない。しかしだった。
 信長はある程度わかった。それはだった。
「あの者やも知れぬな」
「あの者とは」
「御主も知っておる。こう言えばわかるか」
「まさか」
 竹中は愕然となった。己の読みにだ。
 それでだ。こう言うのだった。
「あの方ですか」
「そうであろうな」
 真面目な顔でまた言う信長だった。そうした話をしつつだ。彼はまた言った。
「ではじゃ」
「はい、ここでの戦にも勝ちましたし」
「次は城攻めじゃな。勝龍寺城に芥川山城じゃ」
 狙うのはこの二つの城だった。そうした話をしてからだった。信長は前を見て言った。
「ここで本願寺が来ればわからぬな」
「あの寺の動向如何ですか」
「うむ、とりあえずはな」
 そうした話をしつつだ。彼等はとりあえず合戦に勝った。だがそれで安心してはいなかった。面頬の男、そして本願寺の動きを見続けていたのだった。


 三好の軍勢との合戦に勝った織田家の軍勢はそのまま摂津に入る。そうして勝龍寺城及び芥川山城を囲みにかかった。その中で信長の本陣に朗報が入った。
「そうか、久助達は無事か」
「はい、河内の国人達を次々と取り込んでおります」
「寺社の者達も加わっております」
 そうなっているとだ。池田と森が信長に報告する。
「河内の全てを手に入れるのも時間の問題とか」
「そうなっております」
「そしてそのまま和泉に入るか」
 信長はこのことも二人に問うた。
「若しくはここに来るのか」
「どうやらこちらに主力を向けられるとのことです」
 そうするとだ。森が信長に答える。
「実際に今久助殿は主だった将達と兵達を連れてこちらに向かっておられます」
「ふむ。河内の次はじゃな」
「この摂津ですか」
「そうじゃ。既に三人衆は四国に逃げた」
 合戦で敗れてだ。彼等はすぐに三好家の本拠地である讃岐や阿波に落ち延びたのだ。そうしてそのうえでその地で県土従来を計っているのだ。
 三好家の領袖である彼等はいない。では誰が残っているかというと。
「やはりあの面頬の男が残っておる」
「あの男ですか」
「得体の知れぬ」
「おそらく知っておる」
 そうだとだ。信長はその森と池田を見て言った。
「あの男のことはのう」
「我等が知っているというのですか」
「あの面頬の男のことを」
「うむ、それもよくのう」
 信長にこう言われてもだ。二人はまだ首を捻る。そうして言うのだった。
「左様ですか」
「よく知っているのですか」
「まあ。今はわからずともよい」
 信長は笑ってだ。二人にこうも話した。
「すぐにわかることじゃからな」
「あの男が誰か」
「そのことが」
「うむ、あの男のおる城も既に囲んでおる」
 面頬の男はそうした意味で既に王手をかけているというのだ。
「ではじゃ。後はじゃ」
「王手の後は詰ませるだけ」
「それだけですか」
「うむ、しかし存外しぶとい男じゃな」
 信長はその男のことをこうも評した

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