著者:田坂広志
出版社:東洋経済新報社
「言霊」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
「話す言葉に魂が宿っていること」である。
経営者がビジョンを語る時、
政治家が演説をする時、
この「言霊」が宿っているかどうかが
その後の運命の分かれ道になると考える。
分かりやすい例を挙げると、
鳩山前総理大臣に「言霊」はなかった。
話を聞いていて、「本気!」を感じるところがなかった。
誤解がないように書きたいが、
テレビから唯一「言霊」を感じたのは、
先祖のお墓に落書きをされた時、
「絶対、このようなことはやめて頂きたい!」
と話していた時だった。
当り前であるが、
「本気!」の言葉を感じた。
一方「言霊」を感じたのは、
小泉元総理大臣である。
郵政解散の記者会見は、
明らかに「言霊」があった。
不思議なもので、
小泉元総理大臣の息子である
進次郎氏にも「言霊」があるから
遺伝的な才能なのであろうか。
リーダーと呼ばれる人々を見る時に
ぜひ、「言霊」があるかどうかを見て頂きたい。
それはつまり「本気かどうか!」ということである。
偉くなりたくてリーダーになったのか。
それとも、何かを実現したくてリーダーになったのか。
ここが「言霊」の分かれ道のように思います。
皆さんはいかがでしょうか。
鈴木清太