作家さん。
作る人。
(写真は作家気分のおねこ様)
ウチの
ギャラリーは、きれいに、ピカピカに設えられた空間ではありません。
壁はコンクリートブロック、コンクリートむき出しの天井と床。
錆止め塗装の鉄骨梁。
さらに壁の一部は錆鉄板。
ギャラリーにしては、かなりザックリとした空間です。
普段は事務所の打ち合わせスペースになっています。
例外としてたまにお酒を飲む場にもなりますが…
ただ、展示会として使うとき、雰囲気は変わります。
空間そのものは何も変わりませんが、そこに作品が展示されることで、ちゃんとギャラリーになるのです。
そして振り返ってみると、これまで展示されてきたモノは、ザックリしたこの空間に合うものばかりだったように思います。
それぞれ違うものなんですが、それぞれ不思議と合うのです。
でもよく考えてみると、それは不思議な事では無いことに気付きました。
作家さんは、事前にこの空間を見ています。
この空間で作品を展示することについて、当然イメージしていることでしょう。
作家さんというのは一流の妄想家だと思います。
妄想して、それを作品にしてるのですから。
そんな妄想家(作家)さんが自らの作品を展示する空間として選んでいるのですから、当然、作品と空間が合わない訳はないのです。
また、展示会に訪れるお客さん達も、作品はもちろんのこと、空間についても高評価を頂くことが多く、とても嬉しく感じています。
作品と空間の相性。とても大事です。
そして、展示される作品によって、空間の雰囲気や表情がなんとなく変わります。
これって結構面白いです。
ギャラリーやっててオモシロイ事その1でした。
オモシロイ事その2へ続きます。
第3話 完
第1話
第2話
(Y)