季節のお知らせ -花便り-

季節を感じるもの中心に出来事や思ったことを書いていきます。
「モバイル」は携帯を通してそのとき見たものを掲載します。

オオカメノキ

2006-05-27 15:28:18 | 季節のお花・植物
1泊2日の大阪出張から帰ってきました。やっぱ、自宅はいいですね。

さて、奥日光湯川沿いて撮影したオオカメノキ、葉っぱが確かにカメの甲羅の様です。
つくづく植物の名前のつけ方って面白いなと思います。

オオカメノキ(スイカズラ科 ガマズミ属)
学名:Viburnum furcatum
別名:ムシカリ(虫に食われることが多いからだそうな)
北海道から九州に生育する落葉の小高木。
ブナ帯から亜高山帯にかけて生育する。

秋にできる実は、果実酒にすると美しいらしい。 

トウゴクミツバツジ2

2006-05-25 11:18:20 | 季節のお花・植物
上記の画像は、湯川の下流にある中禅寺湖畔の画像です。
既に花は開花しております。
奥日光は、いろは坂、中禅寺湖、戦場ヶ原・小田代が原、湯ノ湖と高低差により季節の移り変わりが楽しめます。よって、中禅寺湖で終わってしまった花たちも湯ノ湖にいけば見れるということもあるわけです。

トウゴクミツバツツジ (東国三葉躑躅) 
ツツジ科ツツジ属 
学名 Rhododendron wadanum
原産地 東北(山梨県東部、宮城県)、関東、中部、近畿(鈴鹿山脈)地方
落葉低木

植生はたいてい1000m以上の所で、高山系のツツジ。
奥日光の竜頭の滝のトウゴクミツバツツジは見事で有名です。
これから6月初旬頃までが見頃だと思います。

オオヤマザクラ

2006-05-24 11:57:33 | 季節のお花・植物
えっ、今頃サクラ? と思いの方も多いでしょう。
上記のものはつい先日に奥日光の湯ノ湖畔で撮影したものです。
今年の4・5月は特に寒かったので、奥日光の上部では終わりかけではありますがサクラが残っていました。
実際にはサクラに適した場所ではなく、せいぜい大山桜かチョウジザクラしか咲くことは出来ないと予想します。

トチの花

2006-05-18 16:36:59 | 季節のお花・植物
トチの花です。
トチの樹や栃の実は有名だが、トチの花はそれほどでもない。
しかし、少し離れて眺めてみると結構綺麗である。
比較的簡単に種から芽が出て育っていくが、材としては柔らかくて水に弱いので、里山では価値のない木として伐採されていた。
しかし、繁殖力はあるものだから、昭和30年頃からの里山放置により増えてきた木だと想像します。

トチノキ(栃、橡、栃の木)
トチノキ科 トチノキ属
学名: Aesculus turbinata フランス語名はマロニエ
高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。
葉も非常に大きく、この区域では最大級の葉である。

現在でもトチ餅などがあり、実は縄文時代から食用となってきたが、ドングリやマテよりも更に灰汁(アク)が強く、水にさらしても灰汁抜きできない。
なんとトチの実と同量の灰を用いて、アルカリ中和して除去するというのだから驚く。縄文時代からのノウハウなのだけど、他に食べ物がないの? と言いたくなる。
ちなみに、トチ餅を作ってみたい人は、 こんな風に作るそうなので縄文時代から長い年月をかけて確立されたノウハウを味わってみたらどうだろうか?
「種子の採取→水の中に浸けて虫を殺す→乾燥→皮むき→水でさらす→木灰で煮る→さらに灰を加えてそのまま2日ねかせる→木灰から取り出し、水洗→餅米を加えて蒸して餅にする」

シャガ

2006-05-16 17:07:26 | 季節のお花・植物
野に咲いている花とは思えない彩の花です。
実際に民家の庭先でも植えているようです。

シャガ 著莪 
アヤメ科
別名 こちょうか(胡蝶花) 
学名 アイリスジャポニカ

学名にはジャポニカの名がつけられていますが、中国から渡ってきた花のようです。
和名では「射干」と書くそうですが、「射干」は本来「ヒオウギ」のことで、おそらく「シャガ」を見た人が「ヒオウギ」と間違えたのか、はたまた逆か、そんなところだと思います。


シャクトリムシの擬態

2006-05-11 22:01:33 | 季節の鳥・動物・昆虫
森に入ると木の上からツーっとシャクトリくんたちが糸を伸ばして降りてきます。
その中には、この画像のシャクトリくんのように擬態しているものもあります。
このシャクトリくん、娘と妻は「枝だよ」と言っていました。「シャクトリムシだよ」と説明する息子が触ってみると、動きません。アレ? そんなはずは。もっとしつこく触ったところで、やっとウニャと動きました。
虫たちは擬態するものがたくさんいます。 何年か前にこんな擬態上手な「蛾」を見つけました。

カキドオシ

2006-05-09 12:59:49 | 季節のお花・植物
ウルシの様に触ったら痒くて「掻きとおし」になるのかと思ったら、垣根のような隙間を通っていくことからカキ(ネ)ドオシと呼ばれるようになったそうです。

名称  カキドオシ
 学名  Glechoma hederacea
 科名  シソ科
 分類  多年草
 和名  垣通し、疳取草
 利用  薬用(全草)

薬草になるそうで、利尿、消炎薬として黄疸、胆道結石、腎臓結石、膀胱結石などに用いられるそうです。
また、薬草のときは、葉形がお金(銭)のようで茎が連がっていることから連銭草(れんせんそう)の名で呼ばれているとのこと。

セリバヒエンソウ

2006-05-08 13:54:49 | 季節のお花・植物
私の使用している季節別の野の花のハンディ図鑑に「セリバヒエンソウ」は掲載されていなかった。
里山の森の中に入るとたくさんあるのに、なぜ掲載されないのだろうと思っていたら、ネット上でセリバヒエンソウのこんな記事を見つけた。
「セリバヒエンソウは中国原産の帰化植物で、明治に渡来したと言われている。
園芸品として栽培されたものが逃げ出して野生化したのは、比較的新しいのではないかと思われる。
図鑑に載っていないのも、その辺の事情であろう。」
なるほど元々が園芸種なので、野の花ではないとなるのか。
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キンポウゲ科オオヒエンソウ属 
学名 Delphinium anthriscifolium
原産地 中国
一年草
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名前の由来は、どうやら「セリ」に似た葉でツバメが飛んでいるような花ということで「芹葉飛燕草(セリバヒエンソウ)」となったようだ。
漢字にしてみると憶えられるが、カタカナだと憶えにくい名前だ。