☆つる姫の星の燈火☆

#60 父の日

今日は夏至だそうです。一年本当に早いです。
去年の今頃は、この部屋の契約や引っ越しの準備をしていた頃かなと思います。
また、今日は夕方から部分日食が始まるそうですが、さて見れるのかな?
今は曇りだし、観測用の眼鏡を持ってきてない。

そして、今日は父の日。
すっかり失念していました。
父が寝たきりに近い状態になって、もう10年程経つように思います。
ほんの3年程前までは、言葉もしっかり出ていたのですが、去年の秋に帰省したときは、言うことが聞き取れなくて、父の駄洒落や、昔の話も聞けなくなっていました。
頭はぼけていないのですが、自力では座ることもできない父。

そんな父との思い出は、先日の蛍の話を初め、沢山あります。
父は、写真屋さんでしたが、行動的な人でもあり、登山したり、バイクに乗ったりもしていました。
また、旅が好きで、中年になってからも、車で北海道まで行くような人でした。
旅好きを初め、傾向としては私は父ににていると思います。
変人ですし。

(笑)

父は叱ることはあっても、決して手をあげる人ではなかったのですが、苦い記憶がひとつあります。
それは、町に連れていってもらって、デパートに行ったときのこと。
父は何か商品を探していたのだと思いますが、私は何故か母が恋しくなって、その辺に立っていたマネキンと手をつないでみました。
もしかしたら、お母さんと手をつないだ幼い子を見かけたからかも知れません。

ふと、気づくと父の姿がありません。
私は探し回ることはせずに、そのまま呆然とマネキンの側に立ち尽くしていました。
すると、商品の棚の影から、見たこともないほど顔色を変えた父が、目をまんまるに見開いて現れました。
おとうちゃんだ~と思った瞬間、ぶたれました。
心底びっくりしました。
何歳だったか記憶の果てですが、はじめてぶたれたショックは大きく、父から離れたことをとても反省したように思います。
父も、娘が見えなくなって、かなり慌てたと思いますから、安心と怒りが同時に沸き上がったのだろうと思います。
今に思えば、目を離した父も悪いよ。


暴力はいけないといいますが、時には必要なのかも、と思いますし、程度とかまあ受けた本人がどう思うか、かもしれないですね。

思春期を過ぎた頃から、父とはよく話をするようになりました。
よく、といっても私が帰省したときくらいでしたが、何事も「普通に、人並みに」を気にしていた母よりも、私は変人と呼ばれる父の気持ちの方が、理解できる気がしていました。
今の私は、どう考えても父譲りの血で動いていますし。
ただし、足かせが、母譲りの取り越し苦労や心配性。

(笑)

私の子供を連れて帰省するたび、車でたくさん連れ回してくれた父。
特に息子はじいじが大好きで、彼もまた、わたしを通して父の気質をついでいるようです。
そんな息子に生まれてきた孫娘は、さてさて、誰に似るんでしょ。
そうか、今日は息子も初めての父の日ってことか。

命はつながっていくのですね。



昨日の日暈、部屋から見えたので、広いところで見ようとわざわざ海岸まで出向いたのですが、
どうやっても、全体の丸がスマホのカメラに収まり切れませんでした。



太陽の暈。日暈。ハロと呼ぶようで、お天気が下り坂のサインだそうです。

夏至、日食、人間様がどれだけ慌てふためいていようと、時は流れ、お日様は落ちてまたのぼる。

皆様のお父様との思い出はなんですか?
全国のお父さん、色々と大変な事もありますが、よい父の日になりますように♪

今日もつつがなく過ぎますように
感謝をこめて
つる姫

私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

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