前日、福山駅に降り立ったときに目に飛び込んできたポスター。
福山城の隣にあるふくやま美術館で、「広重展」をやっていました。
これは行くしかないと思って、鞆の浦も少し早めに切り上げてきたのです。」
東京ならきっと朝一で行っても混み合っているんだろうな、とガラガラの美術館に入り、一枚一枚丁寧に見て回りました。
原安三郎さんのコレクションで、保存状態も極めて優れているという事ですが、「広重ブルー」と呼ばれる鮮やかなベロ藍のブルーに
は、本当に感動しました。一世紀半も前に摺ったとは思えないほどの美しさです。
木目まではっきりと見えて、広重の息づかいを感じるようでした。
一応ちょっとばかり絵を嗜んでいる私は、我流での制作に限界を感じているところでしたが、「両国花火」の中での広重の花火の表現
を見て、ああ、表現に決まりはないんだな、と感じました。気になる人はこの絵の中の、彼の花火の表現を調べてみてください。
私は、この絵をみたときも思わず笑みをもらしました。すばらしい。ほんとうにすばらしい。
一緒に展示されていた北斎の作品も何点か観賞しましたが、私は北斎より広重の方が好きだな、と思いました。
風景や物の切り取り方が絶妙だと思います。雨や雪の表現も素晴らしいし、簡単な線であらわされる鳥の羽ばたき。すべての物が生
き生きしています。
旅先でこのような芸術作品に出会えたのは、とても幸運な事でした。
我流でも下手でもいいから、帰宅したら絵の具を絞って、思うように表現してみようという勇気もいただきました。
人に評価されるものじゃない。私は自分の感性、想いを絵や文で表現して行こう。
小一時間かけて回り終えた時には、お腹が痛くなってトイレに駆け込みました(謎)
それほど素晴らしかったという事です。
はい。それから、この時はトイレのカギはしっかりかけました。
以前にも、上京する前にたまたまここで山下清展をやっているのを鑑賞しましたが、その時もとても感動しました。
出発時間まであまり余裕がなく、ゆっくり見れなかったのがとても心残りだったものです。
そう言えば彼の花火の絵も素晴らしいですね。
風景にしても、芸術にしても、やはり「よいもの」を見るというのはとても大切なことなんだと改めて思いました。
そして、私は日本画が好きだ!と思いました。油絵から日本画に転向するかも?
いまさらか。偉そうに! 自爆
さて、文章ばかりでは飽き飽きされるでしょうが、この後もう一回ご飯を食べて、弟の車で実家に帰りました。
ちなみに食べたのは高菜としらすパスタでしたが、実にまずかったです。
いや、ありがたくいただきました。ご馳走様 合掌。
一年ぶりの実家、この日は山の田舎も暑かったですが、夜はタオルケットだけでは寒いくらいに気温が下がります。
実家のうらには小さな川が流れていて、その向こう側は、昔八尾城というお城があった小さな山です。
きっとそのせいもあり、夜は川からの涼しい風が吹いてくるのでしょう。
この小さな川で水遊びをしていた私です。ゴム草履をはいて、カワニナを沢山とって帰ると、父喜ぶ。
晩酌のおつまみになるんです。私は気持ち悪くて食べれませんでしたけど。あの最後に出てくるう〇こみたいなとこが。
カワニナが沢山いるという事は、この川には蛍も飛びます。
お盆の頃にも平家蛍が飛ぶのを見る事もありますが、今年はみれなかったな。
こんな水辺の世界しか知らない私があの鞆の浦の海を果てしなく広い、と感じたのは仕方ないかもしれないですね。
まだまだつづく
今日の言葉
姉ちゃんは、何の為に勉強してるんだい?
考えてみたこたぁ、ねえかい?
己を知る為よ!
寅次郎
私の場合「勉強」を「旅」に置き換えて
感謝 合掌
つる姫
PCやスマホで見るとやっぱり改行がおかしいですね。
ここではちゃんと書いているんですが、なんでかなあ~。gooブログさん