ぴかてんの「あんたそれって…」

ピカチュウ、ガンダム、遊戯王、昔のゲーム、音楽、小説、色んな事に手を出しているぴかてんの日々です

読書 東野圭吾 「沈黙のパレード」 単身赴任443日目

2024-08-07 12:04:34 | 日記
久しぶりに本を読みました。
東野圭吾さんの本。ガリレオシリーズの一冊。映画にもなっているので、知っている人も多いと思います。

今回は最初にamazonで映画を観てから、小説を読みました。
ストーリーの展開は原作を改変することなく、そのまんまなので、映画からでも小説からでも、「沈黙のパレード」のエッセンスは堪能することが出来ると思います。

お勧めできることは、ビジュアルが文面とリンクしている事ですね。
ガリレオシリーズはテレビシリーズもあるので、福山雅治さんの湯川教授のイメージが強いと思います。
小説の方も、湯川教授のビジュアルに福山雅治さんのイメージが重なっても、文間の空気を全く損なわないのが良いと思いました。なので場面場面の登場人物の顔が頭に浮かびやすいので、非常に読みやすいです。

小説の内容としては、ラストまで目が離せないのは、全くその通り。

今作では、色んな登場人物がいます。
その人たちの見ている、もしくは思っている「真実」が、湯川教授が求める「事実」によって書き変わっていく事のさまが、奇麗につづられています。
人の見方考え方によって変わる「その人の真実」では無くて、不変な「事実」を扱う事で、物理学者が物語の中にいることに破綻をさせない、っていうのが緻密に考えられていて、唸ってしまいました。

こんな素晴らしい小説を読んでしまうと、推理小説を書くのはやっぱり難しい、って思うことしきり、です。
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