The Penelopes / Vaudeville Park Records News

The PenelopesとVaudeville Park Recordsに関するニュースをお届けします。

La Magic Box(フランス) レビュー(日本語訳)

2016-01-26 00:08:39 | Weblog

先日掲載されたLa Magic Box(ラ・マジック・ボックス)のレビューの日本語訳です。

 

 

 

La Magic Box(France)
ラ・マジック・ボックス(フランス)

英語によるポップソングを22年以上提供し続けてきたThe Penelopes、今まで以上に高品質な7枚目の作品で戻って来た。全部で30分を超えるほどの長さ、いくつかの曲から成るアルバム"Spellbound"で、ふたたびデュオとなった彼らは時間の境界線を超え、我々を60'sポップへと飛び込ませる。しかしそれは、決して時代遅れのものではなかった。

日本の伝統を裏切って行くスタイルで、彼ら - タツヒコ・ワタナベとチグサ・ミヤタ - は我々をビートルズやママス&パパスの忘却の時代へと連れて行く。冒頭の曲"Here Comes the Light"ではThe Shadows から借りたギターサウンドで易々とThe Smithsのカヴァーレベルを超えてしまう。

だが驚きはそこで終らない。ふたりはポップの歴史の曲がりくねった道に我々を迷わせ、それぞれの曲とギターの音で旧時代の音を奏でながら進んで行く。彼らの友人にも出会う。ナナ・イシイの可愛らしい女性ボーカルによる"Shangri-La Green"。彼らが西洋音楽のあの過ぎ去った時代のファンなのだとわかる。The Penelopesは善意と信念、そしてトレードマークとしてやっており、そして最終的には、ヨーロッパではわずかにあるいくつかのグループ(The Raveonettes、Belle & Sebastian、The Pipettesなど)によって支えられているに過ぎない種類の音楽を維持しようという最後の人たちなのだ。

このアルバムではまたふたつ、Splendidvilleという、ワタナベとマーシュ・ブランチによる別のデュオによる曲も収録されている。タツヒコによれば、今後こういった実験もまた何度かあるという! 今のところは、The Penelopesが今までより女性的なスタイルを身につけることを可能にしている。

だから次のSplendidvilleのリリースまで、高品質を期待して、これらの新しいThe Penelopesの楽曲たちを聴こう! このアルバムの(実体としての)コピーを見つけるのは難しい・・・だが心配ご無用、iTunesでデジタルバージョンが手に入る。