雑誌の公演レビューーのように一月遅れの感想です。
田代美佳ピアノコンサート 光のこどもたちー波濤を超えて
～ピアノと映像でつづる動物たちの夢～
ピアノと映像で伝える動物と地球へのオマージュ
2009年 １２月１３日（日）奥州市文化会館 Ｚホール
田代美佳 岩手県奥州市水沢区出身
フェリス女学院大学大学院修了後クロアチアに留学
国際音楽コンクール「音楽と地球」（ブルガリア）ピアノ部門第３位
バルレッタ国際音楽コンクール（イタリア）ピアノ部門第２位
マッサフラ国際音楽コンクール（イタリア）ピアノ部門第１位・特別賞
帰国後、演奏活動・後進の指導にもあたり、ショパン国際ピアノコンクールinASIA全国大会金賞、アジア大会銅、ピティナコンペティション全国決勝大会ベスト賞などを門下生が受賞。
メインは第一部 田中カレン(1961～東京)作曲 「光のこどもたち」ピアノ小品集
弟、田代聡さんの文章を美佳先生が自らナレーションしながらの演奏。
スクリーンには菊池めぐみさん（奥州市？）のかわいらしいイラストがアニメーションのように映し出されました。
あらすじ（パンフレットより）
動物好きな小学５年生の「ぼく」は夏の海辺で不思議な洞窟に迷い込む。かわいいウミガメの案内のもと、様々な絶滅危惧種の動物たちを訪れる中で、少年は環境破壊の厳しい現実と人間の罪深さをあらためて痛感する。動物たちの間で噂される追求滅亡の日を前に、木製の船にあらゆる生き物を一種類ずつ乗せてゆく、未知なる航海が始まる…。
１青い惑星 ・ウミガメ ・ジュゴン ・サンゴ礁 ・シロナガスクジラ
２緑の楽園 ・マウンテンゴリラ ・クロサイ ・グレヴィ-シマウマ ・アフリカゾウ
３森林のプリズム ・スイギュウ・ジャイアントパンダ ・ワニ ・トラ
４透明な大気 ・ベニコンゴウインコ・キウイ ・トキ・カンムリワシ
５北極のオーロラ・ウミイグアナ・フクロモグラ ・フロリダパンサー ・北極グマ
ご本人に確認してないのですが、おそらく全曲の演奏だったのではないでしょうか。
ノアの箱船を彷彿させるストーリーと三善晃のお弟子さんだなあと思うカレンさんの響き。
楽譜（カワイ出版）・ＣＤ（仲道郁代）も出ています。美佳先生の演奏を聴いて購入したくなりました。
第２部
リスト 「愛の夢 第３番」
モーツアルト 「ああお母さん聞いて（きらきら星）による１２の変奏曲」Ｋ.２６５
ショパン 「幻想即興曲」
ドビュッシー 「版画」より雨の庭
アンコール 「クリスマスソングメドレー」（クリスマスアニメ演出付き）
第２部も各曲の前に美佳先生の解説がありました。
演奏経験豊富でないとできない技。普通は弾くだけでも精一杯です。
解説付きだとサロンコンサート風で楽しめますね。
曲に会わせてのパソコン・プロジェクターを駆使しての演出はＺホール主宰事業ならではの演出。舞台裏のプロの方にやっていただかないと難しい。
美佳先生ほどの方でも１年以上準備されて作りあげる舞台。
教室の発表会の参考にもなる楽しく素敵なコンサートでした。
蛇足
美佳先生とは祖母同士が姉妹。私の人前での音楽発表初体験は４歳頃「りんごのひとりごと
」を祖母たち親戚一同の前で独唱させられたこと
です。
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