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「のだめカンタービレ最終楽章前編」 音楽の充実ぶり  映画「のだめ」感想 

2009-12-29 | 本・映画・ドラマ 感想,・紹介
週末に観た「のだめ」の映画。教室名を「カンタービレ」にしてるからには観ておかなきゃくらいの気持ちで行きましたが、よかったですよ。
映画館ならではの音質・音量も映画の魅力の一部になってました。

冒頭にウィーンフィルの本拠地「ムジークフェライン(毎年元旦のニューイヤーコンサートの会場。NHKでも中継される)」で千秋が指揮する場面があったり、ほとんどがパリ・チェコ・スロバキア・ウィーンなどヨーロッパでのロケ。音楽と画面の優雅さ、美しさで豪華な気分にひたれます。
のだめ・千秋・ミルヒなど登場人物のキャラは相変わらず。小学生から大人のクラシックファンまで年末年始に楽しむのはもってこいの映画。

テレビドラマで「Sオケ」が何度も演奏した「ベト7…ベートーヴェン第7交響曲」にはじまり、今回は「デュカス 魔法使いの弟子」「ラヴェル ボレロ」のフランスもの、チャイコーフスキーの「序曲1812年」「交響曲第6番悲愴」「バッハ チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 」などさらに魅力的な曲がいっぱい。
千秋役の玉木氏の指揮ぶりがやけに上手くなったと思ったら、「飯森範親…指揮者 現山形交響楽団音楽監督(「おくりびと」にも山響と共に出演)」の指導を受けたそう。うらやましい。飯森氏は今をときめく指揮者。山響を様々な工夫で「マルレオケ」みたいに地方の地味な存在から全国的知名度のある観客動員できるオケにしたことで有名。

私も生まれ変わったらオケの指揮者になりたい。(部活指導での指揮経験しかないので…)アシュケナージ(ロシア出身 ピアニスト・指揮者)やツィメルマン(ポーランド出身 ピアニスト)も「弾き振り」してCDも出してますよね。

音楽監修が「茂木大輔 現N響主席オーボエ奏者 (指揮・執筆など多才な活動ぶりで知られる)」というのも映画の音楽がしっかりしてる理由らしい。
映画時間が限られてるのでラヴェルのボレロなんかもぶったぎりにカットされたつなぎになってるので、興味持たれた方は是非原曲を聴いて下さい。

のだめが試験で弾いたモーツアルトのピアノソナタ「トルコ行進曲」はなんと「ランラン(中国出身ピアニスト)」の演奏。派手だけどしっかりしてるわけだ。

後編ではのだめがショパンのコンチェルトを弾くようです。
来年はショパンイヤー(生誕200年記念)。私ももう一回さらってみようかな。最後は意味深にマーラーのシンフォニー「第5番4楽章 アダージェット」が流れてました。

4月の後編が待ち遠しい。


蛇足

茂木大輔著の「オーケストラは素敵だ オーボエ吹きの楽隊帳」にはオケ団員のオーディションや試験採用の様子が実体験をもとに描かれてます。オケの魅力がおもしろおかしく?書かれた読みやすい本です。

映画「おくりびと」にも経済的困窮で地方オケが解散する場面がありましたが、ただでさえ苦しいクラシック界がリーマンショック後ますます大変なのは事実。負けるなクラシック

クラシック音楽全てが名曲・名演というわけでもないし。
秋にBSで「ウィーンフィル&ズビン・メータ&ランラン」というすごい組み合わせのコンサートをやってました。
ウィーン・シェーンブルン宮殿庭園での野外コンサート。ショパンのコンチェルトまではよかったけど、ベートーヴェンの「運命」は間延びした演奏。家人の「おもせぐねじゃ…(おもしろくない)」という一言に同感。途中で観賞終了。

ポップスでもロックでもクラシックでも、名演・名曲、迷演・駄作と色々あるもの。
耳の経験を積んでよい演奏・作品に触れて下さい。

ブログをはじめて半年あまり。
つたない文章を1万人以上の方が読んで下さったことに深く感謝いたします。

身近な方の事故・病気いろいろあったけど、終わりよければ全てよし。
2009年はおおむね良い年でした。
来年もみなさんにとって良い年でありますように。温かい布団・食事が皆さんに届きますように。

書き残しコンサートもありますが、お節も賀状書きもこれから。

続きは来年といたします。

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