photo & flower 【散歩日和】

自然 花 動物 相鉄線 DEPAPEPE B’z ・・・好きなこといろいろ

薫風

2013-04-28 21:16:25 | 写真[風景]

風がそよぐたび
葉擦れの音が通り過ぎる
どうにかして気付いて欲しくて
木洩れ日のきらめきは
読んでいるページに そっとたゆたっている

小鳥は 
透き通った 柔らかい若葉をついばんでいる
時折 思い出したように
春の歌をさえずる

こんな日の
遠くから届く電車の走行音も
空高くからの飛行音も
緩やかに聞こえる

いつもより 一日だけ多い休暇の始まり

 

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「ことばが熟さなくてはいけない」

2013-04-28 00:53:10 | 日記

 

 「星が話してくれたことを、友だちに話してあげるのはかまわないんでしょ?」
 「それはいいよ。だができないだろうね。」
 「どうして?」
 「それを話すためには、おまえの中でことばが熟さなくてはいけないからだ。」
 「でも話したいの、なにもかも!あそこで聞いた声を、うたって聞かせられるといいな。
そうしたら、なにもかもまたよくなると思うわ。」
 「ほんとうにそうしたいのなら、待つこともできなくてはいけないね。」
 「待つなんて、わけのないことよ。」
 「いいかね、地球が太陽をひとめぐりするあいだ、土の中で眠って芽をだす日を待っている種のように、
待つことだ。ことばがおまえの中で熟しきるまでには、それくらい長いときが必要なのだよ。
それだけ待てるかね!」
 「はい。」とモモはささやくようにこたえました。
 「それでは、おやすみ。」と言って、マイスター・ホラは彼女のまぶたをかるくなでました。
 「眠るのだよ!」
 モモはふかぶかとしあわせそうに息をすうと、すぐに眠りに落ちてゆきました。


『 モモ 時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間に
     とりかえしてくれた女の子のふしぎな物語 』 ミヒャエル・エンデ 作

     モモとマイスター・ゼクンドゥス・ミヌティウス・ホラの会話
                     (秒)    (分)  (時間) 

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