五里夢中於札幌菊水 

野戦病院へ出向予定。
医療崩壊に対して国民全てと共闘を夢想。
北海道の医療崩壊をなんとか防ぎたい。

t-PA使用時の地雷ー胸部大動脈解離/瘤

2007-07-24 12:59:18 | JBM
巷ではt-PAがもてはやされているようだが、
そんなところにも地雷があることのご紹介です。

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2007年7月21日(土) 東奥日報

脳梗塞治療薬tPAが成果/県内

 脳の血管が詰まり、重い後遺症や死に至る恐れがある脳梗塞(こうそく)の治療法として、血栓(血の塊)を薬で溶かす「tPA」治療が県内医療機関でも実施され、注目を集めている。三十例の実績がある弘前脳卒中センターのほか、県立中央病院、青森市民病院などが実施し、一定の成果を挙げている。ただ、発症から三時間以内の治療が必要なため、より迅速な搬送体制の確立、患者の早期受診が課題になっている。

 脳梗塞は、以前は根本的な治療薬がなく、脳梗塞が広がるのを防ぐ薬などが投与されてきた。しかし、血栓に吸着して効率よく血栓を溶かし、脳の血流を速やかに再開させるtPAが二〇〇五年十月から保険適用になり、脳卒中死亡率が全国最悪水準にある本県でも新たな治療法として注目されるようになった。

 弘前脳卒中センターはこれまで三十例のtPA投与に成功。大きな出血など副作用例はなく、全国と比べて遜色(そんしょく)ない治療実績だという。

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今日のお昼の薬の説明会でt-PA使用時において胸部大動脈解離/瘤が原因で亡くなった症例の情報がありました。

約7000症例中、10例だそうです。もちろん全員死亡です。
添付文書も若干変わったようなので、JBMとして皆様気をつけてください。

胸部大動脈解離/瘤が原因と思われる脳梗塞を、臨床の中では見かけます。
完全に検出するためには、胸部の造影CTが必要になってきます。
はて、発症後3時間以内の縛りがあるにもかかわらず、胸部の造影CTをt-PA使用前に撮影しなかったということで訴訟になるかもね。言葉しゃべれなくなっている患者さんが胸痛なんて訴えられませんから、間をとって胸部の単純写真ぐらいは撮ろうかな?意味ありません?あと可能性のICもしなくちゃね。3時間の間にやらなくちゃいけないことが増えてしまいました。

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2 コメント

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ICを (脳外科見習い)
2007-07-24 20:25:42
Taichan先生、コメントありがとうございます。

とりあえずは、今度からはこの合併症のICをしたいと思います。
肺塞栓でtPAを使ったら脳出血を起こしたという話しも。

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触れるだけかな (Taichan)
2007-07-24 13:33:19
先生の言うように可能性を説明で追加する位かな?胸写だけでは判断できないことが多いし、、、
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