朝方,超泥酔状態の喧嘩(詳細不明)にて
顔面裂傷を負った方が救急搬送されてきた。
こういう場合必ず頭を打っているということで,
形成外科ではなく脳外科にまわってくる。
たいていCTをとっても出血などは無い。
救急隊の報告書を見ると事故発生現場から
近い某脳神経外科に受け入れお断りされている様である。
まあ緊急手術でも入っていたのかもしれない。
例のごとくCT上は問題ない。
顔が裂けたままお帰り頂くわけにもいかないので,
洗浄・縫合する。
ちなみにできるだけ細いナイロンで縫うぐらいしか
テクニックがわからない。
もっと効果的な麻酔のかけ方は無いのだろうかといつも思う。
教科書もどんなものが良いのか良くわからないし,
教えてもらったことはほとんど皆無。
大学を出て二年目で,特に他科の先生は誰も教えてくれない
どころか是非お願いいたしますというありさま。
こういった泥臭い仕事は我々下っ端が一番できるということに
なっている。本当か?
北海道の田舎だと,形成外科が入っている総合病院は
管内に一つあればいい方と考えたほうがよいであろう。
他病院の形成外科でフォローしてもらっているので患者さんがその後
どうなっているのか不明ではあるが,大変なことになっているという連絡は
頂いたことは無いので,そうめちゃくちゃな処置をしているわけでも無いらしいが
やっぱりきちんと誰かに教えてもらったこと以外のことは気持ち悪い。
少なくともプロが縫うよりも傷が残りやすくなるのは間違い無いと思われる。
今回は泥酔中年男性だが,若い女性を相手にする場合は特にそう思う。
だからといって命に関わらないことで誰かれ呼び出すわけにも行かない。
思うに研修期間中ERで形成外科の先生にイロハを教えてもらえたら
こんな思いはしないで済むのにと思う。
まあそんな研修ぐらいで形成外科専門医と同じ事ができるなんて事が
あるわけが無いとは思うが。
かくして専門外の脳外科医がどんどん顔を縫ってしまうのであった。
タイトに縫ったつもりでもじわーっと出血が続くが,
まあ出血性ショックになるようなものではない。
某総合病院形成外科および眼科宛の手紙も用意した。
それが日本という国の現実。
そんなに悪いものでも無いかもしれないが,
自分で縫うからには形成外科並のことができるようになりたいと思う。
脳が何ともなくても少しでも意識障害があったりすると,
形成外科としては転院を拒むところが多いので,自分でできた方がいい。
どこかで勉強する機会が欲しいと思っている。
顔面裂傷を負った方が救急搬送されてきた。
こういう場合必ず頭を打っているということで,
形成外科ではなく脳外科にまわってくる。
たいていCTをとっても出血などは無い。
救急隊の報告書を見ると事故発生現場から
近い某脳神経外科に受け入れお断りされている様である。
まあ緊急手術でも入っていたのかもしれない。
例のごとくCT上は問題ない。
顔が裂けたままお帰り頂くわけにもいかないので,
洗浄・縫合する。
ちなみにできるだけ細いナイロンで縫うぐらいしか
テクニックがわからない。
もっと効果的な麻酔のかけ方は無いのだろうかといつも思う。
教科書もどんなものが良いのか良くわからないし,
教えてもらったことはほとんど皆無。
大学を出て二年目で,特に他科の先生は誰も教えてくれない
どころか是非お願いいたしますというありさま。
こういった泥臭い仕事は我々下っ端が一番できるということに
なっている。本当か?
北海道の田舎だと,形成外科が入っている総合病院は
管内に一つあればいい方と考えたほうがよいであろう。
他病院の形成外科でフォローしてもらっているので患者さんがその後
どうなっているのか不明ではあるが,大変なことになっているという連絡は
頂いたことは無いので,そうめちゃくちゃな処置をしているわけでも無いらしいが
やっぱりきちんと誰かに教えてもらったこと以外のことは気持ち悪い。
少なくともプロが縫うよりも傷が残りやすくなるのは間違い無いと思われる。
今回は泥酔中年男性だが,若い女性を相手にする場合は特にそう思う。
だからといって命に関わらないことで誰かれ呼び出すわけにも行かない。
思うに研修期間中ERで形成外科の先生にイロハを教えてもらえたら
こんな思いはしないで済むのにと思う。
まあそんな研修ぐらいで形成外科専門医と同じ事ができるなんて事が
あるわけが無いとは思うが。
かくして専門外の脳外科医がどんどん顔を縫ってしまうのであった。
タイトに縫ったつもりでもじわーっと出血が続くが,
まあ出血性ショックになるようなものではない。
某総合病院形成外科および眼科宛の手紙も用意した。
それが日本という国の現実。
そんなに悪いものでも無いかもしれないが,
自分で縫うからには形成外科並のことができるようになりたいと思う。
脳が何ともなくても少しでも意識障害があったりすると,
形成外科としては転院を拒むところが多いので,自分でできた方がいい。
どこかで勉強する機会が欲しいと思っている。
最近私は夏井先生の下記の著作に習って行っています。異論はありますが。
創傷治療の常識非常識2 -熱傷と創感染-】(三輪書店)
更に詳しく知りたければ、やはり形成外科の洋書 学会にも置いてありますが、(特に頭蓋底関連の学会)がテクニック含めて数多くあります。
但し、Z縫合や局所皮弁、レーザーなど絡むので実際は当日は
丁寧に洗浄(水道水で)または局所麻酔した後で洗顔してもらい
とりあえず縫合して形成に後日まわす事も多いです。(私の知り合いの形成のアドバイスです。)
いまだに先生に指導を頂くことになるとは・・・。
夏井先生の本はお世話になりました。
形成の先生がいない病院を転々としたので、
外傷や褥瘡はとりあえずは自分で診なくてはなりません。
なんとなくやっているというところから一歩脱皮したいところです。
後日形成にまわすというところが今のところの限界であり、
先生もそうされているということで少しは安心です。