こうのとりのゆりかごの初回例が出てから少し経過していろいろと情報も出てきたみたい。モトケンさんのブログで話題となっております。ハブブログらしく、議論しやすいレイアウトが素晴らしいですね。
ここはハブブログではないので、末端らしくこっそりとつぶやいてみるとするか。
当ブログの関連過去ログ
初回例の今までの経過↓
*****************************
赤ちゃんポスト:初日に「3歳」男児が預けられる 熊本
さまざまな事情で親が育てられない新生児を匿名で預かるとして、今月10日に国内で初めて熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)で運用が始まった「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に、運用開始初日の同日午後3時ごろ、3歳とみられる男児が預けられていたことが分かった。
関係者の話によると、男児は自分の名前と、年齢を「3歳」と答えており「新幹線に乗って、お父さんと(病院に)来た」と話している。健康状態は良好だという。
慈恵病院は、運用開始時点で「人権団体から赤ちゃんの人権に配慮し(公表について)非常に厳しい反対意見が寄せられている」として「ポスト」の利用状況については6カ月後に利用の有無と件数、性別と健康状態などについてのみ公表する方針だった。
慈恵病院は15日午前、「もし(子供が預けられたのが)事実だとしても、そうでないとしても、医療人としてはコメントできない」とする蓮田理事長のコメントを出した。
児童福祉法によると、監護する保護者がいない状態の児童(要保護児童)が発見された場合、警察などからの通告を受けて児童相談所が一時保護する。今回、3歳児が預けられたケースについて熊本県中央児童相談所は「個別事案は言えない」としたうえで「一般論としては、2カ月間ほど保護した後、保護者が名乗り出れば子供を返す。名乗り出ない場合は県内に12ある養護施設に移すことになる」と説明している。
◇厚労省「子供の置き去りは、本来許されない」
厚生労働省は、赤ちゃんポストについて「設置自体は違法ではない」との見解を示しつつ「子供の置き去りは、本来許されない」と強調してきた。4月5日には各自治体に相談窓口の周知を促す通知を出したが、紹介しているのは全国31カ所にある「女性健康支援センター事業」など妊娠についての悩み相談が中心。幼児が置かれる事態は想定外だったことを物語る。担当者は「なぜ児童相談所に来てくれなかったのか」とため息をつく。
預けられた男児は今後、児童相談所が一時保護したうえで、親元に帰すか、施設などで育てるかを決める。3歳児の場合、預かる施設は乳児院か児童養護施設になる。国は家庭に近い環境での子育てを目指し里親の拡充を進める方針だが、05年の調査では、里親に預けられる子供は1~2歳が最も多く、年が上がるにつれ委託数は下がってくる。【清水健二】
毎日新聞 2007年5月15日 8時51分 (最終更新時間 5月15日 11時40分)
*****************************
*****************************
赤ちゃんポスト:新生児でなく…病院側はノーコメント
熊本市の慈恵病院に国内で初めて設置された「赤ちゃんポスト」への預け入れ第1号は、対象としていた新生児ではなかった。10日の開設初日に3歳とみられる児童が預けられていたことが15日分かった病院には早朝から報道陣が詰めかけたが、病院側はノーコメントを繰り返した。
病院は、この日も通常通り午前8時半から外来の受け付けを始めたが、報道陣には「患者が不安がる」などとして取材の自粛を求めた。当初から個別ケースの発表はしない方針を打ち出しており、「新生児以外は想定外のケースか」などの問いかけにも、担当者は「守秘義務があるのでご理解いただきたい」。
敷地内には「ポスト」を利用する前に相談を促すため、入り口近くなど目立つ場所に病院や行政機関の電話相談窓口を知らせる看板などが設置されているが、預けたとみられる父親からの相談はなかった模様だ。
設置を許可した熊本市の幸山政史市長も「現時点ではコメントできない」と事実確認に応じなかった。「人権と健やかな成長を見守る観点から個人を特定する情報は出せない」というのが理由。今後については「社会的な関心も高いと思う。一切公表しないつもりはない」とも述べた。【門田陽介、谷本仁美】
毎日新聞 2007年5月15日 13時19分
*****************************
*****************************
(05/16 01:16)北海道新聞
父親の刑事責任問わず 赤ちゃんポストで熊本県警
熊本市の慈恵病院が設置した「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)に3歳ぐらいの男児が預けられていた問題で、熊本県警は15日、男児を同病院に連れてきたとみられる父親の刑事責任を問わない方針を固めたもようだ。
預けられた時の状況などについて調べた結果、保護責任者遺棄罪に当たるような危険な状況ではなかったと判断したとみられる。
関係者によると、男児はポストの運用が始まったばかりの10日午後3時ごろ、父親に同病院に連れてこられポストに預けられた。
病院の通報で県警は捜査を開始。男児は自分の名前を話したり、手を引かれてきたことは話したものの、身元や住所の特定につながる詳しい話はできなかったとされる。
県警は慈恵病院関係者からの事情聴取で、健康状態に問題がなかったことや、男児を保護するための病院の態勢が機能していたことを確認。今回の父親の行為に事件性はないとみている。
*****************************
*****************************
赤ちゃんポスト:「想定外」に先進ドイツも苦悩
【ベルリン小谷守彦】熊本市の慈恵病院の「赤ちゃんポスト」に3歳男児が預けられたが、同病院が赤ちゃんポストのモデルにした「先進国」ドイツでも1歳8カ月の女児が預けられ、父親が一時、警察の捜査対象になったことが16日、分かった。他にも売春の結果、生まれた赤ちゃんを預かり批判を浴びるなど、問題を抱えながらも、ポストは急速に普及、約80カ所に広がっている。
報道によると、独西部オーバーハウゼンで02年、妻と離別し、1歳8カ月の女児を養育していた31歳の医師が、女児を赤ちゃんポストに放置。警察は保護責任者遺棄の疑いで捜査を開始したが、処分保留になった。医師は勤務先を解雇されたという。この医師は「赤ちゃんポストが一度も使われてないのを疑問に思い、娘を預けることを思い立った」などと主張したという。女児は、事情を知り駆け付けた母親に2日後に引き取られた。
一方、ハンブルクでは売春で妊娠したポーランド人女性が出産、新生児を赤ちゃんポストに預けたことが判明。ドイツでは売春は違法ではないものの、「望まない妊娠」の尻ぬぐいをしているとの批判も出た。
赤ちゃんポストは利用が年1、2件にとどまる例がある一方、年間20人以上の新生児が放置されて死亡している現実があり、「機能していない」との批判もある。ただ、キリスト教系の政党の強い後押しもあり、ポストは全国に広がっている。
ハンブルクで初のポストを00年に開設した「シュテルニ・パーク」のモイジッシュ副代表は「本来の趣旨とはかけ離れた利用が赤ちゃんポストの印象を悪くすることは確かだが、熊本市の例でも困った結果、そうしたのだと思う」とやや同情的に受け止めている。
毎日新聞 2007年5月16日 15時00分
*****************************
*****************************
赤ちゃんポスト:預けられた男児「福岡から来た」
熊本市の慈恵病院に国内で初めて設置された「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に3歳とみられる男児が預けられていた問題で、男児は「福岡から来た」「(父親から)『かくれんぼをしよう』と言われ(入っ)た」と、住んでいた場所と、ポストに入った経緯を話していることが関係者の話でわかった。
また、男児は新品の服を着ていて、病院のスタッフがポストの中に駆けつけた時には、ニコニコと笑っていたという。虐待などを受けた形跡はなかった。16日現在、関係各機関に男児の身元にかかわる情報は入っていないという。
男児は、運用が始まってから約3時間後の10日午後3時ごろ、ポストの中にいるところを発見された。
毎日新聞 2007年5月17日 3時00分
*****************************
毎日新聞がこっそりとドイツの医師の例をあげているのが面白いですね。
ここ一連の医師ブログ対毎日新聞からくるものなのかしら?
こうのとりのゆりかごの是非は下記のような死亡症例がどのくらいあるか検討してみる必要性がありますな。他、abuse(虐待)症例も。
そして設置した地域でどのくらいそれが減少したかをフォローするのが
有効性をみるのにはいいのではないだろうか?
*****************************
(05/17 13:57)北海道新聞
「2人で相談し捨てた」 男児死体遺棄の夫婦供述 大阪府
大阪府能勢町で4月、峯松優ちゃん=当時(1)=の遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親の田宮美香(21)と夫の元貴(21)の両容疑者=いずれも大阪府豊中市=が「2人で相談し、裸にして捨てた」と供述していることが17日、分かった。
府警捜査1課は豊能署に捜査本部を設置。身元を隠すため裸で遺棄したとみて追及。遺棄の日時は2人の説明が食い違っているほか、解剖結果から4月中旬と推定される死亡時期も供述と大幅に異なっていることから、優ちゃんが死亡した経緯も含め、慎重に捜査している。
調べでは、2人は4月中旬ごろ、優ちゃんの遺体を京都、兵庫両府県境に近い能勢町天王の道路の側溝に捨てた疑い。
2人の供述によると、1月下旬から2月上旬ごろ、優ちゃんをバイクの座席下にあるヘルメットの収納スペースに入れ、2人乗りして外出。パチンコをしていた元貴容疑者がバイクに戻ると、優ちゃんが死亡していた。2人で相談し、車で遺体を運んで捨てた。
*****************************
*****************************
(05/17 14:26)北海道新聞
「育てられない」と母親 大阪、男児死体遺棄で
大阪府能勢町で4月、峯松優ちゃん=当時(1)=の遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親の田宮美香容疑者(21)が「もう育てられない」と児童相談所に相談していたことが17日、関係者の話で分かった。
府警捜査1課は豊能署に捜査本部を設置、育児の実態や、優ちゃんが死亡した経緯を慎重に捜査している。
調べでは、美香容疑者と再婚相手の夫元貴容疑者(21)は4月中旬ごろ、優ちゃんの遺体を能勢町天王の道路の側溝に捨てた疑い。
供述によると、優ちゃんをバイクの収納スペースに入れて2人で外出。元貴容疑者がバイクに戻ると死亡しており、車で遺体を運んで捨てた。
遺棄の日時について美香容疑者は1月31日、元貴容疑者は2月2日ごろと説明。解剖結果から4月中旬と推定される死亡時期とも異なっている。
関係者によると、美香容疑者は今年1月18日、大阪市中央児童相談所に「もう育てられない。乳児院みたいなところで預かってほしい」と電話で相談していた。
*****************************
でもこんなにどんどん格差が開いていくような現状では↓、
経済的な理由による育児放棄が増えることは間違いなく、
それは虐待増加にもつながる可能性を考えると、
時系列でどんどん基礎的状況が変化するというバイアスが大きくなっちゃいそう。
*****************************
東京都:年収500万円未満世帯、初の過半数 過去最多
東京都の世帯の年間収入 東京都が5年ごとに実施する「福祉保健基礎調査」で、年収が500万円未満の世帯が昨年度、初めて5割を超え、81年度の調査開始以来、過去最多となったことが分かった。300万円未満の世帯も全体の3割近くで前回調査より約10ポイント増加していた。雇用機会や賃金で地方より恵まれている首都・東京でも低所得層の増加が顕著になっている実態が浮かんだ。
調査は昨年11~12月、無作為に選んだ都内の計6000世帯を対象に実施、3775世帯から回答を得た(回答率63%)。
それによると、年収500万円未満の世帯は51%で、前回調査(01年)より13ポイント増えた。また、300万円未満の世帯も27%に達し、前回より9.3ポイント増加。2000万円以上は1.6%で前回より1.7ポイント減少、1000万円以上2000万円未満は11.5%で3.2ポイント減るなど、高所得者層は減少傾向だった。
また、収入源については、28%の世帯が「年金や生活保護」を挙げ、「仕事をしている人がいない」世帯も過去最高の22%に達するなど、厳しい生活実態が垣間見える。
今回初めて行った所得格差の意識調査(複数回答)では、所得を決める望ましい指標として「本人の努力・実績」を選んだのは79%と最も多く、能力主義への期待の強さが表れた。次いで「仕事の内容・職責」が54%で、日本の慣行として長く続く「年齢・経験年数」は16%にとどまり、年功序列的な考え方には否定的である実態が浮かんだ。
所得格差の是正手段(複数回答)としては、「努力・実績が十分報われる環境整備」(53%)▽「中途採用など就労機会の拡大」(30%)--などが多かった。また、現在の社会状況についての問いには、「格差が固定化している」と感じる人は34%に上った。【夫彰子】
毎日新聞 2007年5月16日 15時00分
*****************************
*****************************
毎日新聞 2007年5月22日 12時45分 (最終更新時間 5月22日 13時11分)
乳児放置:ごみ袋に生きた女児 東京・豊島の集積所
乳児が放置されていたマンションのごみ集積所=東京都豊島区北大塚で22日午後0時27分、平田明浩撮影
22日午前7時半ごろ、東京都豊島区北大塚1の店舗兼マンションのごみ集積所で、生後間もない女児が裸のままごみ袋に入れられて放置されているのを清掃作業中のアルバイト男性(33)が見つけた。女児は、救急車で近くの病院に運ばれた。低体温症だが、命に別条はないという。警視庁巣鴨署は保護責任者遺棄事件として調べている。
調べでは、女児は生後5~7日とみられ、体重は約2000グラム。へその緒がついていた。風呂用の足ふきマットがかけられ、口を縛った半透明のごみ袋の中にステンレス製のたらいと一緒に入れられていた。さらに、大手雑貨店の黄色い紙袋に入れられていた。男性は泣き声に気づいて乳児を発見したという。
マンション住民の男性(63)は「朝6時半にごみを出した時には赤ちゃんはいなかった。普段は人通りがなく、たまたまごみ置き場が目に入ったのではないか。虐待だと思う。ひどい話だ」と話した。マンションの託児所の女性職員(26)は「こんなところに捨てるなんて」と驚いていた。
現場はJR大塚駅の北東150メートルのマンションが建ち並ぶ一角。この日はごみの収集日だった。
*****************************
ここはハブブログではないので、末端らしくこっそりとつぶやいてみるとするか。
当ブログの関連過去ログ
初回例の今までの経過↓
*****************************
赤ちゃんポスト:初日に「3歳」男児が預けられる 熊本
さまざまな事情で親が育てられない新生児を匿名で預かるとして、今月10日に国内で初めて熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)で運用が始まった「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に、運用開始初日の同日午後3時ごろ、3歳とみられる男児が預けられていたことが分かった。
関係者の話によると、男児は自分の名前と、年齢を「3歳」と答えており「新幹線に乗って、お父さんと(病院に)来た」と話している。健康状態は良好だという。
慈恵病院は、運用開始時点で「人権団体から赤ちゃんの人権に配慮し(公表について)非常に厳しい反対意見が寄せられている」として「ポスト」の利用状況については6カ月後に利用の有無と件数、性別と健康状態などについてのみ公表する方針だった。
慈恵病院は15日午前、「もし(子供が預けられたのが)事実だとしても、そうでないとしても、医療人としてはコメントできない」とする蓮田理事長のコメントを出した。
児童福祉法によると、監護する保護者がいない状態の児童(要保護児童)が発見された場合、警察などからの通告を受けて児童相談所が一時保護する。今回、3歳児が預けられたケースについて熊本県中央児童相談所は「個別事案は言えない」としたうえで「一般論としては、2カ月間ほど保護した後、保護者が名乗り出れば子供を返す。名乗り出ない場合は県内に12ある養護施設に移すことになる」と説明している。
◇厚労省「子供の置き去りは、本来許されない」
厚生労働省は、赤ちゃんポストについて「設置自体は違法ではない」との見解を示しつつ「子供の置き去りは、本来許されない」と強調してきた。4月5日には各自治体に相談窓口の周知を促す通知を出したが、紹介しているのは全国31カ所にある「女性健康支援センター事業」など妊娠についての悩み相談が中心。幼児が置かれる事態は想定外だったことを物語る。担当者は「なぜ児童相談所に来てくれなかったのか」とため息をつく。
預けられた男児は今後、児童相談所が一時保護したうえで、親元に帰すか、施設などで育てるかを決める。3歳児の場合、預かる施設は乳児院か児童養護施設になる。国は家庭に近い環境での子育てを目指し里親の拡充を進める方針だが、05年の調査では、里親に預けられる子供は1~2歳が最も多く、年が上がるにつれ委託数は下がってくる。【清水健二】
毎日新聞 2007年5月15日 8時51分 (最終更新時間 5月15日 11時40分)
*****************************
*****************************
赤ちゃんポスト:新生児でなく…病院側はノーコメント
熊本市の慈恵病院に国内で初めて設置された「赤ちゃんポスト」への預け入れ第1号は、対象としていた新生児ではなかった。10日の開設初日に3歳とみられる児童が預けられていたことが15日分かった病院には早朝から報道陣が詰めかけたが、病院側はノーコメントを繰り返した。
病院は、この日も通常通り午前8時半から外来の受け付けを始めたが、報道陣には「患者が不安がる」などとして取材の自粛を求めた。当初から個別ケースの発表はしない方針を打ち出しており、「新生児以外は想定外のケースか」などの問いかけにも、担当者は「守秘義務があるのでご理解いただきたい」。
敷地内には「ポスト」を利用する前に相談を促すため、入り口近くなど目立つ場所に病院や行政機関の電話相談窓口を知らせる看板などが設置されているが、預けたとみられる父親からの相談はなかった模様だ。
設置を許可した熊本市の幸山政史市長も「現時点ではコメントできない」と事実確認に応じなかった。「人権と健やかな成長を見守る観点から個人を特定する情報は出せない」というのが理由。今後については「社会的な関心も高いと思う。一切公表しないつもりはない」とも述べた。【門田陽介、谷本仁美】
毎日新聞 2007年5月15日 13時19分
*****************************
*****************************
(05/16 01:16)北海道新聞
父親の刑事責任問わず 赤ちゃんポストで熊本県警
熊本市の慈恵病院が設置した「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)に3歳ぐらいの男児が預けられていた問題で、熊本県警は15日、男児を同病院に連れてきたとみられる父親の刑事責任を問わない方針を固めたもようだ。
預けられた時の状況などについて調べた結果、保護責任者遺棄罪に当たるような危険な状況ではなかったと判断したとみられる。
関係者によると、男児はポストの運用が始まったばかりの10日午後3時ごろ、父親に同病院に連れてこられポストに預けられた。
病院の通報で県警は捜査を開始。男児は自分の名前を話したり、手を引かれてきたことは話したものの、身元や住所の特定につながる詳しい話はできなかったとされる。
県警は慈恵病院関係者からの事情聴取で、健康状態に問題がなかったことや、男児を保護するための病院の態勢が機能していたことを確認。今回の父親の行為に事件性はないとみている。
*****************************
*****************************
赤ちゃんポスト:「想定外」に先進ドイツも苦悩
【ベルリン小谷守彦】熊本市の慈恵病院の「赤ちゃんポスト」に3歳男児が預けられたが、同病院が赤ちゃんポストのモデルにした「先進国」ドイツでも1歳8カ月の女児が預けられ、父親が一時、警察の捜査対象になったことが16日、分かった。他にも売春の結果、生まれた赤ちゃんを預かり批判を浴びるなど、問題を抱えながらも、ポストは急速に普及、約80カ所に広がっている。
報道によると、独西部オーバーハウゼンで02年、妻と離別し、1歳8カ月の女児を養育していた31歳の医師が、女児を赤ちゃんポストに放置。警察は保護責任者遺棄の疑いで捜査を開始したが、処分保留になった。医師は勤務先を解雇されたという。この医師は「赤ちゃんポストが一度も使われてないのを疑問に思い、娘を預けることを思い立った」などと主張したという。女児は、事情を知り駆け付けた母親に2日後に引き取られた。
一方、ハンブルクでは売春で妊娠したポーランド人女性が出産、新生児を赤ちゃんポストに預けたことが判明。ドイツでは売春は違法ではないものの、「望まない妊娠」の尻ぬぐいをしているとの批判も出た。
赤ちゃんポストは利用が年1、2件にとどまる例がある一方、年間20人以上の新生児が放置されて死亡している現実があり、「機能していない」との批判もある。ただ、キリスト教系の政党の強い後押しもあり、ポストは全国に広がっている。
ハンブルクで初のポストを00年に開設した「シュテルニ・パーク」のモイジッシュ副代表は「本来の趣旨とはかけ離れた利用が赤ちゃんポストの印象を悪くすることは確かだが、熊本市の例でも困った結果、そうしたのだと思う」とやや同情的に受け止めている。
毎日新聞 2007年5月16日 15時00分
*****************************
*****************************
赤ちゃんポスト:預けられた男児「福岡から来た」
熊本市の慈恵病院に国内で初めて設置された「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に3歳とみられる男児が預けられていた問題で、男児は「福岡から来た」「(父親から)『かくれんぼをしよう』と言われ(入っ)た」と、住んでいた場所と、ポストに入った経緯を話していることが関係者の話でわかった。
また、男児は新品の服を着ていて、病院のスタッフがポストの中に駆けつけた時には、ニコニコと笑っていたという。虐待などを受けた形跡はなかった。16日現在、関係各機関に男児の身元にかかわる情報は入っていないという。
男児は、運用が始まってから約3時間後の10日午後3時ごろ、ポストの中にいるところを発見された。
毎日新聞 2007年5月17日 3時00分
*****************************
毎日新聞がこっそりとドイツの医師の例をあげているのが面白いですね。
ここ一連の医師ブログ対毎日新聞からくるものなのかしら?
こうのとりのゆりかごの是非は下記のような死亡症例がどのくらいあるか検討してみる必要性がありますな。他、abuse(虐待)症例も。
そして設置した地域でどのくらいそれが減少したかをフォローするのが
有効性をみるのにはいいのではないだろうか?
*****************************
(05/17 13:57)北海道新聞
「2人で相談し捨てた」 男児死体遺棄の夫婦供述 大阪府
大阪府能勢町で4月、峯松優ちゃん=当時(1)=の遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親の田宮美香(21)と夫の元貴(21)の両容疑者=いずれも大阪府豊中市=が「2人で相談し、裸にして捨てた」と供述していることが17日、分かった。
府警捜査1課は豊能署に捜査本部を設置。身元を隠すため裸で遺棄したとみて追及。遺棄の日時は2人の説明が食い違っているほか、解剖結果から4月中旬と推定される死亡時期も供述と大幅に異なっていることから、優ちゃんが死亡した経緯も含め、慎重に捜査している。
調べでは、2人は4月中旬ごろ、優ちゃんの遺体を京都、兵庫両府県境に近い能勢町天王の道路の側溝に捨てた疑い。
2人の供述によると、1月下旬から2月上旬ごろ、優ちゃんをバイクの座席下にあるヘルメットの収納スペースに入れ、2人乗りして外出。パチンコをしていた元貴容疑者がバイクに戻ると、優ちゃんが死亡していた。2人で相談し、車で遺体を運んで捨てた。
*****************************
*****************************
(05/17 14:26)北海道新聞
「育てられない」と母親 大阪、男児死体遺棄で
大阪府能勢町で4月、峯松優ちゃん=当時(1)=の遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親の田宮美香容疑者(21)が「もう育てられない」と児童相談所に相談していたことが17日、関係者の話で分かった。
府警捜査1課は豊能署に捜査本部を設置、育児の実態や、優ちゃんが死亡した経緯を慎重に捜査している。
調べでは、美香容疑者と再婚相手の夫元貴容疑者(21)は4月中旬ごろ、優ちゃんの遺体を能勢町天王の道路の側溝に捨てた疑い。
供述によると、優ちゃんをバイクの収納スペースに入れて2人で外出。元貴容疑者がバイクに戻ると死亡しており、車で遺体を運んで捨てた。
遺棄の日時について美香容疑者は1月31日、元貴容疑者は2月2日ごろと説明。解剖結果から4月中旬と推定される死亡時期とも異なっている。
関係者によると、美香容疑者は今年1月18日、大阪市中央児童相談所に「もう育てられない。乳児院みたいなところで預かってほしい」と電話で相談していた。
*****************************
でもこんなにどんどん格差が開いていくような現状では↓、
経済的な理由による育児放棄が増えることは間違いなく、
それは虐待増加にもつながる可能性を考えると、
時系列でどんどん基礎的状況が変化するというバイアスが大きくなっちゃいそう。
*****************************
東京都:年収500万円未満世帯、初の過半数 過去最多
東京都の世帯の年間収入 東京都が5年ごとに実施する「福祉保健基礎調査」で、年収が500万円未満の世帯が昨年度、初めて5割を超え、81年度の調査開始以来、過去最多となったことが分かった。300万円未満の世帯も全体の3割近くで前回調査より約10ポイント増加していた。雇用機会や賃金で地方より恵まれている首都・東京でも低所得層の増加が顕著になっている実態が浮かんだ。
調査は昨年11~12月、無作為に選んだ都内の計6000世帯を対象に実施、3775世帯から回答を得た(回答率63%)。
それによると、年収500万円未満の世帯は51%で、前回調査(01年)より13ポイント増えた。また、300万円未満の世帯も27%に達し、前回より9.3ポイント増加。2000万円以上は1.6%で前回より1.7ポイント減少、1000万円以上2000万円未満は11.5%で3.2ポイント減るなど、高所得者層は減少傾向だった。
また、収入源については、28%の世帯が「年金や生活保護」を挙げ、「仕事をしている人がいない」世帯も過去最高の22%に達するなど、厳しい生活実態が垣間見える。
今回初めて行った所得格差の意識調査(複数回答)では、所得を決める望ましい指標として「本人の努力・実績」を選んだのは79%と最も多く、能力主義への期待の強さが表れた。次いで「仕事の内容・職責」が54%で、日本の慣行として長く続く「年齢・経験年数」は16%にとどまり、年功序列的な考え方には否定的である実態が浮かんだ。
所得格差の是正手段(複数回答)としては、「努力・実績が十分報われる環境整備」(53%)▽「中途採用など就労機会の拡大」(30%)--などが多かった。また、現在の社会状況についての問いには、「格差が固定化している」と感じる人は34%に上った。【夫彰子】
毎日新聞 2007年5月16日 15時00分
*****************************
*****************************
毎日新聞 2007年5月22日 12時45分 (最終更新時間 5月22日 13時11分)
乳児放置:ごみ袋に生きた女児 東京・豊島の集積所
乳児が放置されていたマンションのごみ集積所=東京都豊島区北大塚で22日午後0時27分、平田明浩撮影
22日午前7時半ごろ、東京都豊島区北大塚1の店舗兼マンションのごみ集積所で、生後間もない女児が裸のままごみ袋に入れられて放置されているのを清掃作業中のアルバイト男性(33)が見つけた。女児は、救急車で近くの病院に運ばれた。低体温症だが、命に別条はないという。警視庁巣鴨署は保護責任者遺棄事件として調べている。
調べでは、女児は生後5~7日とみられ、体重は約2000グラム。へその緒がついていた。風呂用の足ふきマットがかけられ、口を縛った半透明のごみ袋の中にステンレス製のたらいと一緒に入れられていた。さらに、大手雑貨店の黄色い紙袋に入れられていた。男性は泣き声に気づいて乳児を発見したという。
マンション住民の男性(63)は「朝6時半にごみを出した時には赤ちゃんはいなかった。普段は人通りがなく、たまたまごみ置き場が目に入ったのではないか。虐待だと思う。ひどい話だ」と話した。マンションの託児所の女性職員(26)は「こんなところに捨てるなんて」と驚いていた。
現場はJR大塚駅の北東150メートルのマンションが建ち並ぶ一角。この日はごみの収集日だった。
*****************************
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/04/dl/s0418-3e.pdf
患者、リハビリ医師側から見た実態とは大きくかけ離れています。これに関して是非ご意見を下さい。お願いいたします。
日本ではあまり普及しませんが、アメリカの里親制度の方がよほどいいシステムだと思います。TBさせて頂きます。
日本にも里親制度があるようですが、
米国のそれと随分違うようですね。
少し勉強してみます。
赤い靴
http://jin3.jp/kimi/kimi.html
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/里親
量が多いので後日読まさせて頂きます。
今後ともよろしくお願い致します。
この記事とても勉強になりました。
幼児虐待に対して、警察も児相も機能せずたらいまわし。
今の医療にも同じことが言えるかもしれませんが、
国家戦略としてのグランドデザインが欠如しているのですね。