京の坪庭
2021-08-09 | 日記
京都をご存知の方はなんとなく
想像がつくかもしれませんが
昔から京の町屋と言えば
間口が狭く奥に長い、そういう間取りの
お家が多かったのです
特に街中では隣の家とのさかい目は
ほとんどない状態
だから光や風を取るためには
坪庭と呼ばれる中庭が必要でした
私の実家も、子供の頃は平家で土間があり
渡り廊下に洗面所やお風呂があり
その横に庭がありました
路地の奥にあった長屋を買い取り
一軒の家になってからは
庭と呼べるかどうかはともかくとして
南側に空いた場所がありました
先日実家のお隣にお邪魔したときに
坪庭の写真を撮らせてもらいました
渡り廊下の横のスペース
決まったように小さな灯籠があり
金魚鉢があり・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7a/2f35b7cb88a0f5cf3e3c659cf9d4fc7a.jpg?1628408407)
お隣との間仕切りの竹に青紅葉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a2/35319217666a711efdfa62b8f02d2dd1.jpg?1628408480)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/7f/45d358b53ebb5f403a04d7fb3f6fdc29.jpg?1628408579)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/02/3c76611ce6cc0716df5d3aa1ff9c2291.jpg?1628408695)
ガラス越しに見えるこの緑に
ほんのわずかな涼をもとめて
盆地京都の暑い暑い夏は
立秋を過ぎてなお、まだまだ続きます
子供の頃、道に打ち水をして
うちわを片手に床几(しょうぎ)に
座っておしゃべりを楽しんでいた
近所のおばあちゃん達が
目の前に浮かんでは消え浮かんでは消え
懐かしい夏の夕暮れの一コマです
考えてみればあのおばあちゃん達は
今の私より若かったはず(笑)
地味なカッコしてはったわ