The days of pat woodworking

気持ち良く使い続けられる家具を目指して

旅をするといつも喉が痛くなる。

2018-04-14 23:29:18 | Weblog
先週は作ったモノのお届け、設置、催事、打ち合わせ、材料の調達と、あちこちへ。

茨城、千葉、銀座、渋谷、青山、上野と回りながら、口はよく働いた。
色んな話をして、笑って大口開けて、開けたところにビールやらワインやらを流し込んで、旨いモンも頬張って。
喋りすぎ笑いすぎで、毎朝起きたら声が出にくくなっていた。
関東滞在では新たなオーダーをもらったり、新たな計画への話も何件かもらったり。
おもろそうな事は出来るだけ逃したくないから、とにかく今以上に張り切っていくしかない。


どこに行っても人が溢れていて。電車の中も人がパンパン。
今は地方に住んでいるからよく分かるけれど、東京の活気は恐ろしい量で田舎にあるものとは比べ物にならない。
ただ、感じるのは田舎にはない量と質のシラケた雰囲気も含んでいるという事。
シラケた雰囲気に真正面から立ち向かわない限り、今のままをずっと空回りし続ける事になるような気がする。
魅力ある活気があるのに成熟しないってのは、随分寂しい話。


硬い木のリクエストをもらっていて、ちょっと前に吉野の知り合いに電話してみたら「ある!」という事だったの今回は関西まで脚を伸ばして。
関西にいた頃からお世話になっている吉野の製材屋さんでローズウッド、ウエンジ、花梨、マホガニーを入手。
これらは床柱、床框として作られたもの切り落としが保管されていたもの。
どの材も今ではワシントン条約で輸出規制を掛けられているので、入手は段々と困難になってきている。
過去に輸入された後、あちこちの材木屋の倉庫に眠っていた材がたまに出てくる。
今回はたまたまタイミングが良かったらしく、譲ってもらう事が出来た。

行く事を連絡していた違う製材所の番頭さんが事前に僕の欲しい材を探してくれていて、名前は知っていたけど行った事のない材木屋さんに連れていってくれた。
黒滝村の徳田銘木へ。
到着してビックリ。
なんちゅう量と種類の豊富さ。
質の高い材も相当な量がある。
今まで色んな材木屋さんに行ったけど、一番大きい。
銘木の市場よりも大きい。
しかも、相当な広さがあるにも関わらず、どこも整理整頓が行き届いていて、品質の管理にも随分と気を使っているのがよく分かる。


元々は
磨丸太屋さんだったという事で、丸太の種類は相当なもの。


長いヤツ。吉野産。


北山の天然絞り。艶がスゴイ。


変わり種のヤツ。


杉のコブ材(山で生きている時に傷などがついて、その場所を自らで補修した跡。繊維が絡み合っていて独特の模様が現れる)。
コブのある材自体はめちゃくちゃ珍しいという訳ではないが、こんなに長くコブが続いているのは初めて見た。

少し離れた所に倉庫も2つあってそこもイイモンが一杯。


ここで黒檀を分けてもらった。

今回はバンだったからあまり積めなかったけど、次はトラックで行ってある程度の量を買わせてもらおう。
これからも永くお付き合いさせて頂ければと思っています。
どうぞよろしゅうお願い致します。


「ほんまにええ材木屋さん紹介してもろたわー。ええモン見れた!奈良まで回って大正解やわ。おおきに、おおきに~。」といい気分で車窓からの吉野の景色を眺めていると、ちょくちょく竹林を通り過ぎる。
ふと聞いてみる。
「筍はもう終わったん?」
「いや、最近出始めて今が一番ええ時や。持っていぬか?(帰るか?の意)」
「ほんま?やったやった。持っていぬわ。」
という事で、なぜか突然筍狩り。
番頭さんの親戚が竹林を持っているという事でそこに行く事に。
ひと声かけに行くと、「ほんなら私も行こ。」と親戚のおばちゃんも一緒に行く。
近くに住んでいる筍獲り名人のお友達にも声を掛けると「よっしゃ、おれに任せとけ。」





何だかワイワイと筍探し。
前の晩に雨が降った事もあって、あるわあるわ。
数十分の間に30個ほどの収穫。
これから1週間ちょっとくらいは旨いのが採れるようだ。
分けてもらった分をすぐあく抜きしてお土産に。

番頭さんは父親の同級生なので、僕は子供の頃からずっとずっとお世話になっています。
いつも楽しい時間をホントにありがとうございます。
心から。


今回もいつも通り忙しなかったけど、いい気分が溢れる旅になりました。
動くと学びと出会いが必ず現れ、それは出発前の自分より少し良くなっているという事。
もっともっと脚を動かして、口を動かして、チャンスを逃さないよう色んな事に体当たりしていきたいと思います。


色んな人へと繋いで頂き、みなさん、本当にありがとう。




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