The days of pat woodworking

気持ち良く使い続けられる家具を目指して

コンペ。

2013-08-30 05:45:52 | Weblog
今年に入ってから、コンペ用の作品制作にかなりの時間を費やしている。
時間を費やしていくばっかりで、なかなかいいモノにならない。
何か足りない。

上手くいかないから頭から煙がモワモワ出てきて火がつきそうになる。
そんな時は他の物の製作に切り替えてクールダウン。
頭が冷えてちょっとアイデアが出たら、また取り組んで、そしてまた煙を上げる。
そんな繰り返し。

でも下は向くまい。
気持ちよくジタバタしてやろう。
そんな感じが性に合っている。

コンペの締め切りは11月の末。
脳みそをギューギュー絞ってやろう。
はみがき粉のチューブの最後みたいにチョロっと出て、「あら、まだ結構出てくるやん。」なんて事になるかもしれない。
出てくるかどうかは分からないけれど、絞るのを止めたらそこでお終いになってしまう事だけは分かっている。







オリジナルデザイン オーダーメイド家具 pat woodworking

建具製作中。

2013-08-26 05:30:08 | Weblog
増築工事をしている両親宅の建具を製作しています。


今回の仕口はツッパリハイスクール Rock ’n’ Roll。
トンガリ系。
縦の材と横の材を同じ高さにする為にこんな形にしています。


トンガリは受ける側の面の形状に合わせる為。
この仕口はその形状から「馬乗り」と呼ばれています。
「蛇口」とも呼ぶんだけど、蛇が獲物に喰らいついているところからの連想だろうか?


プレス。
中にはめ込んでいる板は先に一度塗装しているので、ちょっと色の感じが違います。
収縮して材が動いた時にも塗装した所としてない所の境目が見えたりすることが無いように。

真ん中は取っ手がついてよく触れることになるので漆を塗って濃く仕上げました。
汚れがついても目立ちにくいように。


とんがっているのは最初だけで収めてみるとスッキリ爽やか系の仕口なのです。

近い内にもう一度行って、増築工事を進めます!




オリジナルデザイン オーダーメイド家具 pat woodworking




コンピューターの文句は意味不明。

2013-08-22 23:08:23 | Weblog
1週間ほど前、ちょっとパソコンの動きが遅くなった様に感じた。
買ってまだ1年半ほど。
早くも中身でデータがごちゃごちゃしてきたのか、それともたまたま遅くなったように感じただけか。
よく分からないまま、そのまま放置
数日後、パソコンはハチャメチャな動きをするようになってしまった。

ローテクの道具と機械を使いながら仕事をしている僕は、案の定ハイテクに弱い。
コンピューターのトラブルなんて頭がクラクラする。
トラブルごとはなんでも勢いと腕っ節で解決するのが得意なのだ。

小細工で何とか直らないものかとやってみるものの、ガイドを読んでもヘルプを見ても必ずよく分からない言葉が出てくる。
イライラする。とても。
やってもイライラが募るばかりなので、あえなく挫折。
リカバリーして新品の状態に戻した。
図面やホームページのデータ等、大事なものはバックアップしていたので軽症ですんだのは不幸中の幸い。

商売がうまくいけば将来的にハイテクの機械も導入したいと思っています。
ハイテクとローテクが上手く融合した形でのモノ作りを理想的。
これからのテクノロジーと、今までの蓄積された技術を上手くミックスさせたい。
どちらにも偏り過ぎないようにバランス良く。
勉強しなければならないことが山盛りです。苦手な分野にも突っ込んでいかなければ。


ただコンピューターには一言言いたい。

毎日働いてるんやから、調子が悪くなることもあるだろう。
それは仕方がない。
でも、そんな時は「お腹が痛い」とか「頭痛がする」とか「風邪引いたからパブロン飲ませろ」とか分かりやすく言ってくれ。
聞いたこともない言葉では説明にならない。

次、変な言葉を使ったら、ぶっ叩く!
それが嫌なら文句を言わず働け!







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サンバースト『おあげ』完成。

2013-08-15 23:26:51 | Weblog


初挑戦の拭き漆。
塗り重ねる事20数回。
なかなかいい感じに仕上がりました。
めちゃくちゃ時間がかかったけど、得る事もたくさんあったので良しとしておこう。
初めは何でもこんなもんだ。
次はもっと要領よく出来るだろう。

接合部周りの漆の拭きムラを隠すためにサンバーストにしたのが良かった。
「サンバースト」という濃淡をつけた仕上げはギターでの呼び方で。
アコースティックでもエレキででもよく施されている。

それがヒントとなって、この仕上がりになったので呼び名もギター風のままで。

裏側もサンバースト。

外周を濃くしています。
持ち運ぶことが多いスツールは裏側が見える事もよくある。
普段は見えないけれど、そこもキレイに仕上がっている事が使用の心地良さになり、愛着をもってもらえる。そう願って。

お蔭様でこのスツールはお買い上げいただけました。感謝です。
次はもうちょっと濃淡の差が少ないチェリーサンバースト仕上げに挑戦してみようかな、と思っています。
嫁ぎ先、募集中。






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虎柄。

2013-08-11 23:41:45 | Weblog
スツールの革を縫い込み中です。

今回は、お客さんのご要望で血筋やトラの多い部位を使って。
血筋は皮膚のすぐ下を通っていた血管の跡、トラはシワの跡の名称。
これらの多い部分を使うとちょっとワイルドな感じに仕上がる。
一面ツルリと美しい革もいいが、ちょっとクセが入った革もなかなか趣がある。


虎柄な感じがええ感じ。

虎柄は木にもよく現れる。
こちらはメープル。

この縞々模様は波状杢と呼ばれます。
木の繊維が波打っていて、光の反射の加減で縞々に見える。
波状杢のでたメープルはバイオリンのサイドや背板に使われることから「バイオリン杢」と呼ばれたりする。
ギターにもよく使われている。
波状杢の材には透明感がある。光の演出で奥行きを感じるからかもしれない。

こちらはナラ。

こちらは髄線という組織が虎柄に見えている。
柾目に木取りすると虎柄模様がよく出てくる。


材に着色したり、漆を塗ったりするとこの模様が際立ったりする。





虎柄の革とフレームのスツール、あなたの元へ届けたい。

そこでギターを弾いているあなた。そう、あなた!
このスツールに座って弾けば、あなたの奏でるギターの音色はよりいっそう美しくなるはずだ。

そこのタイガースファンのあなた!
阪神がちょこちょこ負けるのは、あなたがこのスツールに座って応援しないからだ。
このスツールに座って応援すれば、連戦連勝間違いなし!

ちょっと、ちょっと、そこのベッピンさん。
豹とか虎とかのアニマル柄のランジェリーが好きなそこの素敵なオネーさん!
このスツールに座ってちょっと微笑めば、どんな男だってあなたの虜だ!!





オリジナルデザイン オーダーメイド家具 pat woodworking


塗っては拭いての繰り返し。

2013-08-07 06:10:07 | Weblog
拭き漆のスツールはサンバースト仕上げにしようと塗り重ねを続けています。
塗って拭いて塗って拭いてを繰り返し、現在16回塗り。

濃淡の濃い部分にもうちょっと色をつけたくて重ねてきたが、10回目位からほんの僅かにしか変化しなくなってしまった。


解決するために黒の漆を入手。
塗り漆用(刷毛で塗るタイプ)だけど、拭き漆用の生漆と混ぜれば大丈夫だろうと注文してみた。
やってみると、硬化時間は少し長くなったが問題はない様子。
色も上手くつき始めた。




座面の裏側も濃淡をつけて。
中央は薄く周りを濃くしてみた。
いい感じになってきた。あと2回程で終了の予定。

毎度の事だが、手を動かしながらやってみると色んな事に気づき、そして理解する。
今回は初挑戦なのでこれだけの回数を繰り返したけれど、次やれば10回塗り位で仕上げれそうな気がする。

漆の質感は素晴らしいので、なんとか商品のラインに乗せたいと思っています。







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