椅子

ダイニングチェアがもうすぐ完成します。
やっと定番の商品に出来そうなモノができた。

やっとだ。
２年かかった。
試作品は結構作ったけどパッとしないので全部ボツ。


手前の塗装済みの物は試作品。
座った感じがしっくりこなかったので、少し寸法を変えて作ったのが後ろの３脚。
肘掛の高さと背の角度を少し変更。
食事をする時などに肘掛が邪魔にならない様に、でもしっかり機能する高さを探すのに苦労しました。
すっぽりと包みこんでくれる様な感じに仕上がったと思います。


「そろそろ宣伝とかもせなあかんなー。」
「この椅子をどこかのコンペに出してみようか？」
作業しながら考える。

コンペに出すなら名前がいるな。
何にしよう？
ダイニングチェア？　そのままやな。
アームチェア？　　　これもひねりがない。
DC-1？　　どっかで聞いた事ある響き。
なんかパッとした名はないやろか？

その時、スピーカーからBonnie Raittが「フォウ！」とシャウト。
そうや、「Bonnie」にしよう。意味はないけど。

pat woodworking　岡田通人製作　ダイニングチェア

　　　　　「Bonnie」

うん、かっこいい。意味は全然ないけれど。
意味なんて後からつけてしまえばいい。
名前の意味は？って聞かれたらこう答えよう。
「Bonnie Raittのスライドギターの様に爽やかだけど存在感のある、しかも長く愛されるようなモノを作りたかったんです。」
いや、これはBonnie Raittを知らない人には全くチンプンカンプンやな。
じゃあ、こうしよう。
「ボニー」は昔の彼女という事にしよう。
スウェーデン人なんかええな。
名前の意味は？って聞かれたらこう答えよう。
「昔愛したあの人がいつかどこかでこの椅子に座ってくれる事を願って作りました。」


そんな訳で愛したアイツの為に作ったこの「Bonnie」
ちゃんと完成したらまた紹介します。

関西へ

いま起きた。
時刻は５時３０分すぎ。
普段より少し早いけどスッキリしてるので起床。
まだ少し寝ぼけているがひんやりして気持ちいい朝。

夢をみた。
以前住んでいた浜甲子園に帰っている夢。

久しぶりに帰ってきたのになぜか手ブラの僕はポケットに手を突っ込みながらお隣さんの酒屋さんに顔をだし
「ただいまー。」
「あら、帰ってきたん？」
「木ぃ買いに帰って来ましてん。」
そうしている間にお向かいからお隣から
「おかえりー。」
と人が集まり、気づけば道端で大宴会。
飲んでいるビールの苦みを感じる様な、妙にクリアーな夢だった。


北海道に来て２年がたった。
一度関西に帰りたい。


材木のストックが減ってきた。
奈良に行って材木屋、製材所を回って買い付けたい。
「もうドン底やー。」
電話で話すと皆そう言う、２年前とは違う状況も見ておきたい。
見方を変えれば買い方側にはチャンスでもある。
チャンスは掴んでおきたい。


そして何より、しばらく会っていない浜甲子園の人達や、同級生達と酒を飲みたい。
アホな話をしながら大笑いしたい。


この秋に帰ろうと思っていたけれど、仕事が詰まってしまった。
とても有難い話だが、少し残念。
詰まっている割には儲けていないのも残念。


春に帰ります。
きっと帰ります。


さて、帰った時にどっさり材木を買える様に今日も張り切って働きますか。

ietokaとの共同作業

賑やかだった工房もまた静かになってしまった。
とても楽しい、そしてあっという間の１週間でした。


たくちゃんが手掛けている東金市の物件の建具の製作。
大きめの物が３枚、それと比べて少し小さめの物が1枚。
組んで出来上がってしまうと隠れてしまうけれど結構たくさんの作業工程があるのが框組の建具です。




昇降盤でホゾを切り出したり、








細部をノミで仕上げたり、








でも、たまには気分転換で登ってみたり、








で、なんだかんだやってる間に出来たー。

完成を祝って舞ったり、









舞ったり、









舞い過ぎたり。



まだ細部の仕上げが少し残っていますが、それはたくちゃんが現場で施工するという事で。
時間内に一応出来上がったので一安心。

吊りこんだ状態などはその内紹介してくれると思うので、
こちらから
ietoka
どんな感じになるのかとても楽しみ。


笑いながら、いろいろ考えながら、3人で協力して思いを込めて作ったこの建具、どうか出来るだけ永い間使ってもらえますように。

パソコン

一週間ほど前にパソコンが急に動かなくなった。
「あれ、停電？」と思うような感じで突如画面が真っ暗に。
それからは何をしても全く反応なし。
仕方ないのでメーカーへ直送。
それでやっと帰ってきた。

パソコンがないと不便な事を再認識。
図面も引けず、調べたい事も調べられず、請求書が来ても送金できず。
いやいや、参りました。

北海道に来てから買ったモノなので、「まだ、大丈夫。」とデータも全然バックアップせず、すべて箱の中。
幸いデータは無傷で帰って来てくれた。
助かった。

なんだかんだやっている間にススキが穂をつけだした。
必死になって咲いていた野草たちもだんだん枯れ始めた。
ヨモギなんかもまとまって咲くとかなり綺麗。

今週末からietokaのたくちゃんとのりちゃんが東金市の物件の建具を作るために東京からやってきます。
賑やかな工房になりそうで楽しみです。