
東京では、小雨模様のお天気が続いています。
渇ききっていた空気が、しっとりと湿り気を帯びて...樹々も草花も、ほっと一息...
そんな気配が漂います。
降りしきるような雨ではないので、小雨が途切れる時間を待って...いつもの緑道を歩いてみました。
何週間も続いた晴天に、すっかり慣れてしまっていましたが、湿り気を帯びた空気の中を歩いてみると...
マスクをしていても呼吸が楽なように感じます。
マスクをして歩いていて、時折り息苦しく感じていたのは、空気の乾燥のせいもあったのですね。
そんなことにも気づくことができました。
久しぶりの緑道散歩が嬉しくて、何もかもが新鮮に見えて...そんな私の目に飛び込んできたのは
鮮やかなオレンジ色.。.:*・゜
ちょうど雲の切れ間から、明るい陽射しが...ベストタイミングなどと思ってしまいました。
近寄って...確かめてみたら...これは梔子(くちなし)の実ですね。
薫り高い純白の花からは想像しにくい、トロピカルな雰囲気を漂わせて...
目が覚めるようなとは、こういうことかしら...? そんな気持ちになりました。
![]() | ![]() 冬の緑道には、場違いとも思えるような... 明るくトロピカルな雰囲気に圧倒されそうでした。 淑やかに純白の花びらが広がり、甘い薫りが漂う... そんな梔子のイメージとは、ずいぶん違いますよね。 |
![]() たわわ??? そう言ってもいいのかもしれませんね。 右下隅に見える枝の逞しさにも注目してしまいました。 | ![]() |
![]() | ![]() 分かりましたが...それにしても... この逞しいような姿は、分かってはいても花姿とは 印象が違い過ぎ...ですよね。 |
![]() 八重咲きの花には実はつかないのだそうです。 緑道で 花をよく見かける割には、実を見る機会が少ないのは そのせいかもしれないと納得しました。 「少ない」と言うより、「滅多にない」ですね。 圧倒的に八重咲きの方が多いのですから当然のことなのですね。 私たち、緑道の散歩人たちが「八重咲きの梔子」の魅力に 惹かれていることが... たまに出会える「梔子の実」にびっくり!という結果を 導き出しているのですね。 | ![]() |
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梔子の実は熟れても割れないのが特徴で、そのことから「クチナシ(口無し)=口が開かない」
そう名付けられたという説があるそうですが、「諸説あり」の注意書き付きです。
栗きんとんの衣を色鮮やかな黄色にするために、梔子の実を使うそうですね。
私は天然の色のままの方が好きなので、使ったことはないのですが...
たくあんなどの黄色い色も梔子の実で着色している場合も多いそうです。
黄色い食べ物や飲料をスーパーなどで見かけたら...袋や箱の裏側をチェックしてみると
「クチナシ」と表記されていることが多いようです。
意外に身近な存在と言えそうですね。
久しぶりの緑道散歩で出会えた、トロピカルな雰囲気漂う梔子の実のお話...でした。



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