
幼かった頃には、山吹と言えば鮮やかな黄色(山吹色)の小さな小さな花びらがまぁるく重なり合って
何となく「賑やかな」印象の花だけだったような気がします。
いつの間にか、八重咲きより一重で咲く山吹の方を見かける機会が多くなっています。
そして...白い一重咲きの山吹を見かける機会も増え続けているような気がします。
幼かった頃、クレヨンや色鉛筆の中には「黄色」とは別に「山吹色」がありました...
黄色より鮮やかな濃い黄色...そんな印象で、あまり使う機会はなかったような...
菜の花も、たんぽぽも、ひまわりも、太陽も...全部、黄色で塗っていたような気がします。
山吹の花を描く機会はなかったような...山吹色さん、ごめんなさいね...ですね...
最近よく見かけるようになった白山吹は一重咲きで、花びらの数は4枚ですね。
黄色い山吹には一重咲きと八重咲きがあって、一重咲きの花びらの数は5枚です。
色違いなだけではなくて、花びらの数も微妙に違いますから、花そのものから受ける印象も違いますね。
我が家のささやかな庭に咲く白山吹は、おそらく小鳥さんたちからの贈物なのでしょう♪
植えたり種をまいたりした記憶はないのですから...
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この種が漆黒へと変身する途中の種を探してみたのですが 残念ながら、見つかりませんでした... |
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新緑色のおしゃれなプリーツに囲まれて.。.:*・゜
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太田道灌が経験したと言われる有名なエピソードに登場する和歌
『七重八重 花は咲けども 山吹の 實の一つだに なきぞ悲しき』
「七重八重」の和歌は、兼明親王(かねあきら しんのう 914~986年)の作品で
後拾遺和歌集(巻19-1154)に収載されているそうです。
太田道灌が鷹狩に出ていた折に、突然の雨...農家の娘に「蓑」を貸してほしいと頼んだところ
山吹を一枝差し出されたけれど、どういう意味なのかよく分からないまま帰宅...
後日、「七重八重」の和歌になぞらえて、お貸しできるような蓑はないのですよと詫びたのでしょうと
説明を受け...自分の無学を恥じ、それ以来和歌の勉強に励んだということが伝わっているのだそうです。
貧しい環境であっても聡明で礼儀正しく振る舞う娘さん、知らなかったことを素直に認める
太田道灌氏の謙虚な姿勢、そして真摯な取り組み...心に染み入るエピソードです。
おとなになるに連れて、自分が知らないことを正直に知らないということを躊躇してしまうことがあります。
今なら、素早くスマホで検索して...元々、知っていたかのような振りもできることでしょう。
それでも、やはり正直に生きることの大切さは見失いたくないように思います。
「聞くは一時の恥、聞かぬは...」
こっそり素早く調べる手段がある今だからこそ、何かを試されているような...
昔ながらの八重咲山吹には繁殖力のある種は結実しないのだそうです。雌しべが退化してしまったとか...
挿し芽か挿し木で増やしていくそうですが、長い時間をかけて張り巡らす根から発芽もするのだそうです。
数年前に、庭の八つ手の葉陰に自然発生?した我が家の白山吹さんは、おそらく小鳥さんからの贈り物.。.:*・゜
八つ手の足許では、あまりにも条件がよろしくないので...陽当りのよい場所へと移植しました。
しっかりと根づいてくれて、白い花がたくさん.。.:*・゜我が家の種も小鳥さんたちが運んでくれたら嬉しいです♪
今のところは晴れていますよ。早朝、薄曇りのうちに庭仕事に励みました♪