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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS3『ウィザードリィ 囚われし魂の迷宮』 ファーストインプレッション

2011年09月06日 09時22分06秒 | 【旧】購入・レビュー話


Wizardry(ウィザードリィ) 囚われし魂の迷宮
対応ハード : PS3(ダウンロード専用)
発売日 : 2009/12/09
希望小売価格 : 2,000円(税込)
ジャンル : 3DダンジョンRPG
プレイ人数 : 1人
CERO : C(15才以上対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 1,200円(フルパック版を割引中に購入)
 ※フルパック版 … 通常版に、追加コンテンツのストーリーやダンジョンなどが付いたパックです。
プレイ時間 : 約5時間半
◆====================================◆



●= RPGの元祖がPS3で =●
今作は、30年前に誕生したコマンド式RPGの元祖『ウィザードリィ』シリーズの、PS3で最初に配信された作品です。
iPhone4・iPod touch・iPad向けにも2011年7月29日より配信中です。

この作品と続編『囚われし亡霊の街』は現在、期間限定でお安くなっています。
10月31日までとなっていますので、気になる人はお早めに。

ちなみに。
私は、このシリーズ作品を遊ぶのは初めてです。そのうえでの評価であることを、ご了承下さい。




●= 概要 =●

今作は、グラフィックは現代風にしつつも、システムなどは本来の『ウィザードリィ』のスタイルに基づいているようです。
6人でパーティを作成し、街で色々と準備を整えた後、迷宮に挑戦してモンスターを倒したりアイテムを獲得したりしていきましょう。

|== セーブについて ==|
△ボタンでメニュー画面を開いて、街や迷宮内のどこでもセーブできます。
慎重に行きたいなら、細かいセーブは忘れずに。
あと、R1・L1・START・SELECTボタン同時押しで、リセットしてタイトル画面に戻れるようです。



◆== まずはキャラクターメイキング ==◆

これはシリーズ伝統のシステムだそうですが、私は初めてなので(笑)

まず、8人のキャラクター(4種類の種族×性別)の中から誰を主人公にするか?を選択します。
今作では、各主人公ごとにセーブデータが作成されるようです。つまり、8人全員でシナリオクリアを目指してください!ってことですかね?
※ちなみに私は、ポークルの男の子から始めてみました。

主人公を選択したら、そのキャラクターのパラメータ・職業・立場を設定します。
パラメータは、キャラクターごとにあらかじめ決まったものに、プラスで何ポイントかを自由に割り振れます。その後に職業を選択。職業に就くにはそれぞれ、パラメータに条件があるようです。
そして、立場というのは「中立」「善」「悪」の3つがあり、善と悪は一緒にパーティを組めなかったり、善だと装備できないアイテムがあったり、色々と作用してきます。戦闘での”とある行動”によって変化することもありますよ。

設定完了したら、ゲームスタートです。
その後、ギルドに行って残り5人のキャラクターも作成しましょうね。すでに用意されているキャラクターを使ってもいいです。



◆== 街の施設について ==◆

街では基本、行きたい場所を選択して進んでいきます。以下のような施設があります。

|== 宿屋 ==|
ここで休むことで、HPや魔力を回復します。寝る場所によって価格が変わり、回復するものも変わります。
また、アイテムを預けられる倉庫や、これまでの戦績・出会ったモンスターやアイテムなどを見られるアルバムがあります。
PlayStation Store」で購入した追加コンテンツのアイテムも、ここで受け取れます。

|== 道具屋 ==|
色々な道具や武器・防具を売買できます。
迷宮から持ち帰った正体不明のアイテムは、ここで鑑定してもらうこともできます。
※特定の職業のキャラクターだと、タダでいつでも鑑定できるようです。

ちなみに、お金はそれぞれのキャラクターが持っています。
宿屋や道具屋では、それぞれ持っているお金を1人が全部持ったり、均等に分けたりできます。

|== 寺院 ==|
死亡した(HPが0になった)キャラクターを治療する場所です。
主人公以外が死亡した場合は、街に戻った時に自動的に寺院へ運ばれます。
主人公が死亡している場合は、街に戻った時に寺院からスタート。仲間はすべてギルドに戻っているので、再編入しましょう。

治療できる…といっても、100%成功するわけではないようです。
「死亡」の状態で失敗すると「灰死」という扱いになり、さらに「灰死」の状態で失敗すると「消滅」。持っていたあらゆるものと一緒に、そのキャラクターの存在が消滅します。
できるだけ、HPが0にならないようにしたいものですね。

|== ギルド ==|
クエストを受けることができる他、キャラクターを新たに作成したり編入したりできます。転職も可能です。
また、アイテムのトレードというものもあります。「出品アイテム」と「要求アイテム」が設定されており、要求アイテムを差し出すことで出品アイテムを獲得します。今のところ、ロクなアイテムがありません(笑)

|== 宮殿 ==|
今のところ利用したことはありません。イベント用ですかね。

|== 迷宮入口 ==|
ここから、それぞれの迷宮へと移動します。



◆== 迷宮について ==◆

まずは迷宮に入る前に、挑戦する迷宮の地図を街などで手に入れておきましょう。
地図を持っていれば、歩いた部分が地図に描き込まれていきます。地図がないと、いくら歩いても地図ができることはありません。
あとは、地図を参考にしてまだ行っていない場所を歩きながら、モンスターを倒したり地下への階段を探したりクエストに挑戦したりしていきましょう。

ちなみに、ダンジョンを移動している間は、音楽は流れません。(戦闘では流れます)



◆== 戦闘について ==◆

ランダムエンカウントで戦闘が発生。
ドラゴンクエスト』でもおなじみのコマンド式で、戦闘をおこないます。

※ランダムエンカウントとは? … 移動していると一定確率で戦闘が発生するシステムです。

パーティの編成は「前衛(画面左側)」と「後衛(画面右側)」があり、敵にも最大で3列の編成があります。武器の射程が短いと、遠くの敵には攻撃ができません。故に、後衛のキャラクターは攻撃を受けづらいですが、攻撃しづらくもあります。
あと、攻撃する時やダメージを受けた時などは、キャラクターボイスが入ります。『ウィザードリィ』シリーズとしては、かなり珍しいみたいです。(むしろ初めてなのかな?)

ちなみに、○ボタン+左スティック下を操作している限り、オート戦闘となります。有効に活用しましょう。



◆== 呪文について ==◆

呪文は「魔力を消費する」というタイプではなく「回数制」となっています。

魔術士と僧侶の2タイプに、それぞれ8つの”数字”があり、1つの数字には最大で4種類の呪文があります。呪文を使用すると数字が1つ減り、0になると使えなくなります。
最初はほとんど0ばっかりですし、呪文の種類も少ないですが、レベルを上げれば増えていきます。職業によっては、永遠に呪文を覚えませんけどね(笑)



■== partygameの評価 ==■ … 75点(100点満点)
いたるところに「昔っぽさ」を感じます


改めて言っておきますが、私はこのシリーズ初プレイです。

=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|== テンポ良く楽しめる ==|
全体的に演出はシンプル。
個人的には遊ぶ前からこういうイメージを持っていましたが、おかげで戦闘はこれ以上なくサクサク進みます。

|== 地味な魅力 ==|
最近では『ブランディッシュ ~ダークレヴナント~』でも同じような魅力を感じましたが、チマチマと迷宮を踏破していくだけでも面白いです。いわゆる冒険心を楽しむわけです。ここを楽しいと思えるかで、だいぶ違ってくるでしょう。
ブランディッシュのようなアクションはないですが、こちらもトラップのような危険な存在はたくさんありますし、遊びやすいのを求めるのであればこちらのほうが良いでしょう。

|== △ 説明不足な印象 ==|
きっと「これまでウィザードリィを遊んできた人なら、分かるよね?」ってことなんでしょうね。
初体験だった私には、ちょっと不親切なイメージでした。

キャラクターメイキングの時に、パラメータはどれが何に影響するのか?が分からないですし、職業の選べる条件もさっぱりでした。物語がスタートしたらいきなり街に放り出され、自分で1つずつ街や迷宮を探ってシステムを理解していかないといけません。操作説明以外に説明書らしい説明書もないですからね。
かと思えば、呪文の説明文はやたら詳しく、最初はちょっと面食らいました。今はもう慣れましたけどね。

|== △ 昔っぽい難易度バランス ==|
1階層降りると敵のレベルがグッと上がり、一撃で死亡することもけっこうあったり。なので、必然的に最初の段階からレベル上げをすることになります。テンポが良いのでレベル上げがそこまで苦痛ではない一方、演出が地味なので、飽きる人は飽きるでしょう。
まあ、そのぶんレベルアップしたり、少しでも先に進めた時の喜びは”ひとしお”です。

|== △ 道具屋のラインナップも昔っぽい ==|
お店で売っている武器や防具が少ないですね…しかも最初から、ウン十万ゴールドの防具って、極端ですね(笑)
基本、装備品は迷宮の未鑑定品で整えていけってことでしょうかね?

|== △ その他、細々と ==|
・オート戦闘は、L2ボタンとかに設定して欲しかったです。そうすれば片手でもプレイできるので。
 まあ、ゲームをプレイしつつパソコンでブログを書いたりとかしている私が異常なんでしょうけど(笑)

・キャラクターの立ち絵やボイスは、いわゆる現代ユーザーのためのもの。
 従来のシリーズユーザーには嫌っている人もいるらしいので、一応参考までに書いておきます。
 私は全く問題なく受け入れられましたが、ダメージボイスと攻撃ボイスが重なったりすると、
 ちょっと騒がしいかも?という印象でした。

 ・フルパック版だと確か「成長の実」というのがもらえるハズなんですが、宿屋に届いていないんですよね~。
 何か別の手続きが必要なんでしょうか?

◆== まとめ ==◆
元祖から続いているシンプルなダンジョンRPGは、今回もシンプルです。
テンポや難易度バランスは守りつつ、(グラフィックなど)ある程度現代のユーザーにも親しんでもらえるものとなっています。


多くのシステムがあったり、演出が派手だったりというのが当たり前なこの時代に、こういったシンプルな新作があるのはありがたいものです。
まあ、現代のユーザーはアクション要素を求める傾向が強いので、受け入れられるかどうか?という心配はあります。どちらかというと、そういったアクション的なものに”疲れを感じるようになった人”が、じっくりと楽しむためのRPGですかね。私も、わりとハマっています。

一応、シナリオクリアできたらセカンドインプレッションを書く予定です。
できなかった時は、ご勘弁下さい(笑)

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   万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
 操作はシンプルですが、難易度はちょっと高め。
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    手軽に ← ○○○○○○○●○○ → じっくり
 どこでもセーブできますが、ゲーム性としてはそれなりにじっくりと楽しんでいただきたい感じです。
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  思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 戦闘とか、迷宮でのアドバイスを読み取れるか?などがポイントです。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視
 一歩ずつ踏破していく冒険心を。
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