parsleyな日々

ちょっくら移ってみました。

比重は結局それぞれだけれど…

2006年04月17日 | Weblog
 この前、友人に江原啓之さんの本を薦められた。美輪さん(ヨイトマケいい曲ですよね)と一緒によくテレビでよく見かけるし、多分すごい努力をされた方なんだろうというのは感じる。「水は同じところにためるものではなく、流れてこそ」って言っていたのはなるほどと感心したし、以降洗い物を台所に溜めないという習慣もできた。霊的なものが見えるとかも、僕の中では否定する材料はないので「へー、そうなんだ。あるんだろうね、そういうの」という感じ。大した人だという評価は変わらない。
 でもですよ、そういった諸々を肯定したうえで自分のなかにガツンと取り入れるかといえば、それとこれとは別問題なんですよね。今の時期の自分に必要なことかどうかというフィルターを通すと、答えを簡単に出すことはできない。むしろもっと他に必要なことがあると思うんです。物事の比重を決めるのは各人それぞれですから。

 話は変わって、ここ数日の名人戦移管問題に関して。

 僕は一応将棋連盟所属の指導棋士ですが議事に対して票を持っている正会員(プロ棋士)ではない微妙な立場です。なので大勢に影響の出る可能性のある個人的な見解を述べることはしません。ここでドバッとぶちまけても責任を持っていくところがないですから。どうなるかによって目の前のライターとしての仕事に影響は出ますが、それは実力さえあれば解決できるので問題ないくらいに考えています。いざとなったら将棋を離れてもいいわけですしね。好きな将棋を離れるのは辛いし目先は苦労するかも知れませんけれど、それは別問題。
 正会員の方々に望むのは、まず個々の利害をしっかり把握するための努力をして、そのうえで将棋と将棋ファンに対して(決して将棋連盟ではなく…って書くと怒られるかもしれませんが)一番良いと思う方法を考えもらうことです。わからないから丸投げみたいな事はしてほしくないです。将棋という文化を担っている自覚も無く、責を逃れつつ結局どうにかなるんでしょという楽観はやめてください。もめる必要があるなら、危機感を持って堂々ともめるべき問題だとは思います。

 こういうこと書いて、「でもお前は関係ないだろ」みたいに言われるのは仕方ないこと。実際そうだろうし、それも理解しているつもりです。個と公の比重はそれぞれで、それを非難することはできません。ただ願うだけです。
 

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2 コメント

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確かに (おにぎり)
2006-04-25 02:15:59
おれらは一票持ってないけど、一言いいたくなるよね。子ども(親御さん)たちに聞かれたら答えようがないもん。



指導の現場にいる人間にとって、今回だけは「自分の考えを反映させる一票」と投じてほしいと節に願います。
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あと一ヶ月 (ぱせり)
2006-04-27 21:37:24
でも、実際に一票持ってたら考え方が違うかもしれないと思ったりします。

来月の今頃、将棋に関わる人それぞれがどういう気分でいるんでしょうね?想像がつかないです。
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