上がり3ハロン

ようやく孵化した、弁護士の卵の日記

時に憂鬱になる

2008年02月21日 | 日々
毎日、犯罪の話ばかりを読んでいると、
時にすごく憂鬱になって、朝に裁判所に行きたくなくなる。
今まで一番嫌だったのが、被害者が証人として話した時。
しかも、証人として話すのが極めてキツイ種類の事件。
その日は、一日暗い気分になりました。

世の中の人全てが、犯罪者に見えてきてしまいます。
人を見たら、泥棒と思えぐらいの感じです。
ヤクで刑務所行ったのに、刑務所を出たらすぐにまたやったり。
盗みを何度も繰り返したり。
日本に盗みを働きに来たとしか思えないヤツとか。

あぁ、本当に嫌な気分になる。
やっぱり、俺は刑事は嫌いだ。

役所勤め

2008年02月08日 | 日々
さて、現在修習で半年間ほど役所勤めの毎日です。
役所が国民のストレス解消の捌け口になって久しいせいか、
役所で働くみなさんは、常に国民の目を気にしているみたいです。
特に、裁判所は頻繁に一般人が出入りするので、
その傾向が強いのかもしれません。

んで、役所で働いて二週間。
改めて、役所勤めは自分には無理だと実感してます。

何よりもキツイのが、自分で稼いだ金を使うわけではない事。
企業だと、自分たちで稼いだ金だから、
どこに使おうと良いじゃねぇか!と言えますが、
役所勤めではその理屈は成立しません。
何だか、常に窮屈感を感じているというのが実感です。
なにやら、色々な施設を整えないと、
労働の生産性が最大限発揮出来ない気もします。
まぁ、最近まで働いていた事務所やら、
最近まで修習に行ってた事務所の羽振りが良かったのも、
多分に影響している気がしますが。

そして、何のために働いているのかが明確には見えにくい。
公益のためと言われても、何だかピンとこない。
特に、今やっている刑事裁判とか、
誰のための物かというのは非常に哲学な議論になります。
少なくとも、被害者の復讐代行機関ではない事は確かですが。
弁護士は依頼者がいて、その人のためというのがはっきりしてます。
少なくとも、俺は何のためかが目に見えて、
分かりやすいのが好きです。
単純ですから。
逆に、今日話を聞いた少年事件の家裁とかは、
誰のためというのが分かりやすくて、
非常に魅力的に見えました。
家裁の少年事件だけをやらせてくれるなら、
裁判官もやってみたいなと思ったり。
まぁ、それはそれできっと飽きて、そのうち辞めちゃいますが。

とは言え、完全に好き嫌いの話ですし、
役所を批判するつもりは毛頭ないです。
むしろ、頑張ってるところは頑張ってますよ☆
裁判所に行って、自分の無駄使いに気付かされることがしばしば。
まぁ、それが窮屈感の原因でもあるのですが(笑)

労働により効用を生み出し、その一部を対価としてもらう。
そんな資本主義的な価値観とはまた違った価値観で、
動いているのでしょう。
案外と深い勤労観の問題かもしれません。
今度、公務員をやっている友達にでも聞いてみるかな?