上がり3ハロン

ようやく孵化した、弁護士の卵の日記

13.まとめ

2007年06月06日 | 新司法試験
さて、これまで読んでみてお分かりの通り、
俺は旧司法試験の勉強方法をほとんど変えていません。
というのも、やはり旧司法試験の勉強方法に慣れているのと、
旧司法試験の勉強方法はやはり法律の試験問題を解くための勉強方法として、
最も効率的かつ有効だと思うので。
だてに、長い間色々な人が試験に汗水垂らして苦労しただけのことはあります。
とは言え、唯一変わったことがあります。
それが、論証パターンの暗記がなくなったこと。

論証パターンとは、
ある論点について、その論点が出た時に書くことをまとめてある紙。
それを覚えたりする作業はなくなりました。
原因としては、試験時間が長くなったことと、
論証で差がつかなくなったことが挙げられます。

旧司法試験では、試験時間が短かったので、
論証を一瞬で吐き出せるようにならないと時間的に難しかったのですが、
新司法試験はそこまで時間がタイトではなくなりました。
あと、論証が多少適当でも、そこで差がつかないのです。
むしろ問題は、書けているか書けていないか。
少なくとも今回の新司法試験に関しては、
基本論点が書けるか書けないかが合否の分かれ目と感じています。
模試を受けた感じで、論証が多少不味くても、
基本論点を書いていればそれだけで順位が良かったので。
もっとも、これから先はもう少しレベルが上がるかもしれません。

それ以外の面では、予備校の勉強法を否定できないと思ってます。
まぁ、基本書素読で択一がつく人はそれで良いのですが、
俺はそれでは無理です、
論文も、問題演習をせずに書ける人はそれで良いのですが、
俺はそれでは無理です。

択一六法のまとめ方がマズイと思うのであれば、
学者の先生がコンパクトに、分かりやすく、
自分の説に偏らないで択一六法を出せばいいのです。
なかなか難しいでしょうが。
でも、出せば売れます(笑)

論文も、答案例がマズイと言われるとは思います。
確かに、答案例はヒドイ物もあります。
でも、学者が書いたからと言って、いい答案とは限らない。
俺には、法学セミナー増刊の全ての答案が、
いい答案とはとても思えない。
でも、会社法百問みたいなものも、出せば売れます(笑)

散々ロースクールで悪口を聞かされたせいか、
皆さん予備校をやたらとバカにしまくっていますが、
バカにするのもいいが、利用するところは利用すべきかと。
学者も、予備校も、友人も、噂も、このブログも、
妄信しないで自分で自分の勉強法は考えましょう。

これはあくまで俺の勉強法。
それが、あなたの勉強法を考えるのに役に立てば、
これを書いた意味も、少しはあるのかもしれない。

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

12.租税法

2007年06月04日 | 新司法試験
選択科目の租税法。
なにげに、とてもおススメの選択科目です。
何せ、やることがすごく少ないのです。
他の選択科目のことは知りませんが、勉強しててすごく実感しました。
増井先生の講義を復習すれば、それで事足ります。
必要にして十分。
その上、中里先生の授業を聞いていれば、租税法の勉強が楽しくなる上に、
増井先生があまりお好きではない租税回避に詳しくなるので、
試験対策がさらにばっちりになります。
なんせ、租税回避は二年連続で試験に出ましたからねぇ。
そして、租税法で一番問題になりやすいのが租税回避である以上、
これからも問題に出続けるでしょう。

というわけで、租税法は勉強の分量が少ないので、絶対におススメです。
労働法が哀れに見えて仕方ないぐらい判例の量は少ないです。
おそらく、租税判例百選で必要なのは3分の1ぐらいじゃないでしょうか。
というか、俺はそれぐらいしかやってないし。
そして、覚えることも少ないです。
所得分類の定義は覚えなければいけないけど、それ以外別に暗記することないよ。

敢えて問題点を挙げると、条文が非常に読みにくいことでしょうか。
まぁ、それは慣れですかねぇ。
あとは、問題演習が出来ないこと。
これはマイナー科目で作り手がいないことと、
作るとしても大して必要な問題量がないことが原因かと思います。
たぶん50問あれば十分。
というわけで、参考書にならないのかと。

そんなわけで、租税法を選択科目にしようか迷っている人は、
租税法にすることを強くおススメします。
少なくとも、何人か租税法選択者と話した時には、
一様に勉強することが少ないということで見解が一致しました。
みなさんも租税法選択者に話を聞いてみてください。
たぶん、同じことを言うかと思います。

ちなみに、俺の租税法の勉強は、
増井先生のシケプリを読み、ノートにまとめる。
そのノートを何度も読み返す。
あとは、租税法演習ノートを1度やる。
以上!
本当に、ほとんど勉強してません。
それでも、試験には十分でした。

「租税法演習ノート」は、半分くらいは問題演習としても使える問題なので、
問題演習としてやっておくべきかとは思います。
あの本は、解説も解答例も非常に良いですし、参考になります。
法学セミナー増刊号の「新司法試験の問題と解説2006」の解答例より、
よっぽど分かりやすい解説と解答例な気がしてならない。
どうせ売れると分かっている本の解説と解答例と、
売ろうと思って書く解説と解答例の違いだろうか。

ちなみに、リサーチペーパーのテーマは試験範囲とは程遠いところなので、
全く試験には役に立ってません。
というわけで、俺は特に詳しいとかそういうことはないです。

[使った参考書等]
・「租税法」(金子宏、弘文堂)
・「租税法演習ノート―租税法を楽しむ21問」(増井 良啓など、弘文堂)
・「租税判例百選」(有斐閣)

13.まとめに続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

11.刑事訴訟法

2007年06月04日 | 新司法試験
刑事訴訟法も、ほぼ旧司法試験時代と何も変わらず。
択一に関しては、民訴と同じく若干勉強不足という感じはした。
勉強量は、民訴と同じく条文シリーズを一回通読+問題集を3回。

論文は、問題集を2回。
これまた、旧司法試験と問題傾向がほとんど変わらないので、
旧司法試験の過去問を勉強すればいいかと思います。
まぁ、規範を頭に叩き込む!!!という作業を最後にみっちりやりました。
判例の規範を書いているかいないかで、
おそらく相当印象が違うので、これは必須かと思います。

[使った参考書等]
・「条文シリーズ 刑事訴訟法」(伊藤塾)
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 刑事系」(Wセミナー)
・「スタンダード100」(Wセミナー)

12.租税法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

10.刑法

2007年06月02日 | 新司法試験
刑法は、おそらく憲法の次に手を抜いた科目。
というのも、すでに頭の中にはだいたいの論点と論点の論証が入っているので、
後はそれを吐き出すだけ。
新しい知識を入れるつもりもなく、またその必要も恐らくなし。
ということで、知識を思い出す&論文の感覚を思い出すという作業だけで終わる。

択一に関しては、旧試験と比べて判例の知識を聞くことが増えたので、
判例の結論を覚えるようには一応していたが、
それも面倒だったのであまりやらなかった。
まぁ、刑法の択一は旧司法試験の択一とは問題傾向が違うので、
旧司法試験の過去問はやらない方がいいと思います。

論文は、2回答案構成をやってみただけ。
あとは最後に見直したのみ。
ちなみに、予備校通説、すなわち行為無価値論バリバリです。
学部・ロースクールと東大ですが何か?

刑事系の論文に関しては、旧司法試験と何ら変わることがなく、
ただ単に問題が長くなって、出題者がやりやすくなっただけという感じがする。
まぁ、刑事系であんまりひねった問題というのもあんまり考えにくい気がする。
ひねった問題が出ても、刑法では結果の妥当性とかで変な修正はしないというのが鉄則。
「不当に思えるが、このままでいいんだ!」と書くのが一番安全。
というわけで、旧司法試験の過去問を勉強するという勉強が、
特に有効と思われる科目。

[使った参考書等]
・情報シート(伊藤塾・教材)
・論文問題起案集(伊藤塾・教材)
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 刑事系」(Wセミナー)

11.刑事訴訟法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

9.民事訴訟法

2007年06月01日 | 新司法試験
択一対策は、条文シリーズを一回読んで、
問題集を3回回してぐらいしかやらなかったけど、
足りない感じがした←ダメじゃん!
よく考えたら、旧司法試験でも択一なかったからねぇ。
考えなくても、気付くべきことですよね
でも、細かい手続きを覚えるのって、とにかく嫌いな作業の1つ。
というわけで、あんまり乗り気ではなかったというのが本音。

論文は、問題集を2回回したら足りた感じがした。
こちらは蓄積あったからねぇ。
論文は、旧試験は第一問が一行問題で、第二問が事例問題だったけど、
新司法試験で一行問題を出したら非難轟々だろうし、出ないとは思います。
ただ、一行問題チックな色々説明させる問題はやはり出ますねぇ。
というわけで、一行問題についてもざっと解答に目を通すぐらいはしました。
昔は、これに本当に苦しめられたものです。

[使った参考書等]
・「条文シリーズ 民事訴訟法」(伊藤塾)
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 民事系Ⅱ」(Wセミナー)
・「スタンダード100」(Wセミナー)
・「重点講義 民事訴訟法 上・下」(高橋宏、有斐閣)

10.刑法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

8.商法

2007年05月31日 | 新司法試験
商法というより会社法。
まず、会社法は完全に変わったおかげで条文構造が全く分からない。
ということで、条文構造の把握から始まる。
最初に、伊藤塾の条文シリーズを通読して、条文全体の構造を把握。
その上で、会社法百問に挑戦。
もの凄い時間がかかったが何とか撃破し、
二回目は、色々な行為の効力が問題になる場面を中心に勉強。
それで試験本番を迎えた感じ。

ちなみに、会社法百問は初版を持っていたら、絶対に2版に買いかえるべきです。
2版は、択一対策も付いたし分かりやすくなって、遥かに良くなっています。
ただ、百問は必要十分というよりも、必要にして過剰という感じが多々あるので、
ウンザリした人はスタンダード100などに逃げるのも手かもしれません。
あと、百問はあくまで立法者の説(あくまで学説の1つ)なので、
納得がいかなかった時はエガ本を引いて、
江頭先生の見解を採るのも良いかもしれません。
というか、江頭説の方が圧倒的に筋が良く見えるのは、俺だけではないはず。
やはり、格の違いでしょうか。

総則・手形小切手は、択一対策は一応やりました。
論文に関しては、試験の中日にざっと見ただけ(笑)
択一対策は、一応やっておきました。
ただ、特に手形小切手は論文に出る可能性は十分にあります。
というか、たぶん取締役が普通じゃない形で約束手形を振り出したり、
という形で、会社法との融合問題が出しやすいので、論文対策なしはやめた方がいいかと。
大本命は、やはり取締役に手形振り出し+αという感じだろうか。
商法総則は、出てもどうせみんな知りません。
というわけで、商法=会社法と言っても過言ではない感じ。

[使った参考書等]
・「条文シリーズ 会社法」(伊藤塾)
・「条文シリーズ 商法・手形法小切手法」(伊藤塾)
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 民事系Ⅰ・Ⅱ」(Wセミナー)
・「新会社法100問 【第2版】」(葉玉 匡美、ダイヤモンド社)
・「株式会社法」(江頭 憲治郎)
・問題研究 商法(伊藤塾、教材)

9.民事訴訟法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

7.民法

2007年05月29日 | 新司法試験
これから民事系になりますが、おそらく新司法試験の勉強は、
公法系+刑事系≦民事系
となってしまうぐらい、民事系の勉強が多いです。
ちなみに、俺は選択科目の負担が軽かったため、
左に選択科目を足してもまだこの不等式が成り立ちます。

なんせ、民事系は範囲がバカでかい。
特に、民法は鬼のような広大さを誇ります。
そして、その中でも去年は将来債権譲渡担保を債権譲渡登記しちゃったりするんですから、
知るかぼけぇ~!!!と言いたくなりますよね。
去年の問題は、知らないこと前提だと思ったんですが、そうですよね?

まぁ、それはそうとして、
民法はそんなわけでバカでかい範囲を誇るわけです。
というわけで、普通に回すだけで一苦労。
でも、そこで手を抜くと痛い目に合うので、
それなりに気合いを入れて勉強する必要があります。

幸い、かなり択一知識の土台はあったので、
情報シートを3回回し、択一の問題集を2度やる。
論文も問題集を二度回すことでだいたい何とかなりました。
まぁ、普通の人は択一知識の定着のために膨大な時間を注ぐことになりますが、
民法は択一知識がないと論文もままならないので、
とにかく頑張ってください。
未修者は民法の択一から勉強するのが吉かと思います。

要件事実論ですが、やはり必須かと。
とは言え、類型別で必要にして十分かと思います。
俺は、類型別を一回読んで、その時にノートにまとめて、
あとはそのノートを何回も読んで終わり。

[使った参考書等]
・情報シート(伊藤塾・教材)
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 民事系Ⅰ」(Wセミナー)
・「民法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(内田貴・東京大学出版会)
・「スタンダード100」(Wセミナー)
・「紛争類型別の要件事実」(司法研究所編)

8.商法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

6.行政法

2007年05月28日 | 新司法試験
さて、最も恐ろしかった科目、行政法。
というのも、旧司法試験の試験科目ではない。
学部時代にまともに勉強したことがない。
おまけに、使える教材も十分ない。
そして、カバーすべき判例の量は多い。
さらには、論文の問題が難しい。
というわけで、最も時間と労力を費やした科目。

択一対策として、最初に「電車で行政法」なるナメた名前の教材を使いました。
これは、一問一答形式の手軽な本で、
本当に電車の中で気軽に読んでいたし、
中には、「ここは刑訴と被るから、ちゃんと刑訴で勉強してね♪」「うん♪」
というようなかなりふざけた一問一答もあったのですが、
基本中の基本のみを抑えてあったので、土台作りには意外と使えるかと。
まぁ、使うのは最初だけですが。
んで、続いて肢別本をやり、最後に問題集。
結局、択一六法系の物は使わず。
でも、論文対策で判例もかなり勉強したので、案外なんとかなった。
行政組織法やら公務員法は、肢別やら問題集に載っている範囲のものをやっただけ。
スー過去を使ってみた時期もあったが、
やはり公務員と司法試験では問題傾向が違うので、結局途中でやめた。

論文対策としては、ハイローヤーという雑誌が2月号で論点表を出していたので、
その雑誌を衝動買いして、その論点表に合わせて宇賀っちを読んだり、
百選を読んだりして自分でノートを作り、
それを使って必死に論文知識を頭に叩き込む。
宇賀っちは定義が書いてなかったりするので、そこだけ塩野先生の本から引っ張る。
(結局、このノートは何十回と読み返した。)
そして、唯一(と思われる)問題集を買い、
それを何とか3回回すという感じ。
この問題集は、良いとは思わなかったが、酷くはなかった。

[使った参考書等]
・「電車で行政法」(辰已法律研究所)
・「肢別本7 行政法」(辰已法律研究所)
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 公法系」(Wセミナー)
・「月刊 Hi Lawyer 2月号」(辰巳法律研究所)
・「行政判例百選Ⅰ・Ⅱ」(有斐閣)
・「行政法概説(1・2)」(宇賀 克也、有斐閣)
・「行政法(Ⅰ・Ⅱ)」(塩野 宏、有斐閣)
・「行政法120選」(Wセミナー)

7.民法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

5.憲法

2007年05月27日 | 新司法試験
憲法は、俺の中で一番割りを食った科目。
というのも、どうせ人権しか出ない。
統治から出たら、旧司法試験組は圧倒的に有利で、
旧司法試験みたいな難問は出ない。
おまけに、人権の論点なんてほとんどない。
覚えるべき規範もほとんどないし、事前に勉強して役に立つとは思えないし。
というわけで、勉強すべきことがほとんどないのです。

でも、それでは詰まらんということで、
「Interactive憲法」(長谷部 恭男)を読んで、
面白かった部分だけ引っ張り出して適当にメモったり、
あるいは答案構成している時に気になったことを基本書で調べてみて、
それで面白かった部分をメモったりして、
一応ロースクールで学んだことを示せるような準備を多少したぐらい。
基本的にはほとんど勉強していない。

択一に関しては、百選素読が必須。
俺は、2回しかしませんでしたが、やはり俺の記憶力では足りませんでした。
とりあえず、百選の最高裁判例の判旨を数回素読するは必須でしょう。

統治は、出るとしても融合問題。
そして、今年大本命だった条例と法令の関係が出てしまったので、
これからはとうぶん出ないかもしれません。
出ても、みんな出来る問題か、あるいはみんな出来ない問題か。
たぶん後者だろうと思うので、出たらみんな出来ないと思って焦らなくて大丈夫かと。

[使った参考書等]
・「新司法試験・ロースクール対策 多肢択一式問題集 公法系」(Wセミナー)
・情報シート(伊藤塾・教材)
・「判例百選」(有斐閣)
・論文問題起案集(伊藤塾・教材)
・「Interactive憲法」(長谷部 恭男、有斐閣)
・「憲法」(芦部 信喜、岩波書店)
・「立憲主義と日本国憲法」(高橋 和之、有斐閣)

[(推定)勉強時間ランキング]
①行政法
②民法
③会社法
④民事訴訟法
⑤租税法
⑥刑事訴訟法
⑦刑法
⑧憲法

①>②>③>>>>④≒⑤>⑥>⑦>⑧
という感じだろうか。

6.行政法へ続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ

4.論文編 後編

2007年05月26日 | 新司法試験
○模試について

予備校の模試は辰巳の模試しか受けていませんが、
びっくりするぐらいクソな問題しか出てきませんでした。
まぁ、出題者の資質が違いすぎるので、仕方ありません。
とは言え、馬鹿にするのは易しですが、利用価値はあります。
まず、時間感覚。
初めて書くのが本番では、合格する気があるとは思えません。
過去問で練習するとしても、二回分しかありません。
しかも、こういう練習というのは初見の問題でないと意味がありません。
ということで、毎週の答練などは受けてみても損はないかもしれません。
本番と同じ時間の模試は、本番の会場を見てみたい&雰囲気を味わいたいのなら。
まぁ、俺は受けなくても良かったと思いつつ、
今にしたら、模試があった分落ち着けたのかなという気もしつつ。
これも人それぞれでしょう。
問題に関しては、みんなで好き放題に悪口を言いまくるがよい(笑)
採点は、さらに酷いから覚悟するように!
とりあえず、採点者の字が読めないことに殺意を覚えました。

○基本書について

俺は、基本書素読という勉強法を、未だかつてやったことがありません。
というのも、俺は記憶力が悪いからです。
と書くと、何を言うか!!!と言われそうですが、
脳を鍛えるDSトレーニングでも、記憶力はやっぱり人より弱いみたい・・・。
という結果が出てしまっておりまして。
んで、たいがい一回読んだだけでは全く頭に残りません。
試験において役に立つには少なくとも3回、出来れば5回読みたいぐらいの記憶力なのです。
しかも、基本書は睡魔との死闘で、俺って睡魔は天敵でしょ(笑)
なので、基本書素読は俺には極めて向いてない勉強法だと思ってます。
というわけで、俺の中で基本書は辞書。
分からないことがあったら、基本書の該当箇所を読む。
それ以外は、本棚の肥やしという扱いをしています。
これはまた、人それぞれかと。

○百選について

百選素読という勉強法も流行っていましたが、
あれは効率的だとは決して思いませんが、効果はあると思います。
というのも、問題は大抵判例そのまんまではなく、
判例から微妙にずらした形で出てくるからです。
例えば、去年の公法系の第2問なんかは、典型的な判例をずらした問題でしょう。
あれも、判例をちゃんと読んでいれば、
二項道路がどういうのか予め分かっていたのでしょう。
まぁ、俺は資料にがっつり頼りましたが(笑)
刑事系の刑訴は、特にそういう問題がお好きな気がします。
こっから先は出題趣旨が出てないから外れていたら恥ずかしいんだが、
今年の問題とか、ビデオ→監視カメラ!→でも、微妙に違わない?
という問題だと思ったのですが・・・。
ただし、解説までは読む必要はないと思います。
そこまで深く理解しても、それを示すチャンスはほとんどない。
そんな時間があったら、基本的な話を理解する方が先かと。
おまけに、解説は玉石混淆だしね。
というわけで、東大の先生やら有名な先生の解説以外は、
まず読まなくてもいいかと思います。

○過去問について

択一については、今年の問題を択一の結果が出たら時間を計ってやってみるべきでしょう。
去年とは微妙に傾向が変わっているので、絶対やるなら今年の問題です。
論文は、どうするかは人それぞれです。
俺は、結局本番直前まで見ませんでした。
本番前の一週間で、毎日一科目ずつ時間を計って解きました。
これはこれで、意外と良かったかと。
本番前なので、それなりに仕上がっている状態で望めるし、
逆にどうすればヒドイ答案を書くかも分かる。
俺の場合は、民事系の大問でパニくってしまって、ヒドイ答案を書いたので、
逆に本番は絶対にパニくらないように心がけました。
しかし、それなら良いのですが、勉強不足が露呈したときは悲惨ですね。
そういう意味では、この方法は普通はすべきでないのかも。
ただ、本番の時に、答案書くのは一ヶ月ぶりとかは絶対に止めた方がいいです。
意外と手は動いてくれません。
最低、一週間以内には手を動かしましょう。
これは、旧司法試験時代の経験から。

5.憲法に続く)

<目次>
1.はじめに
2.択一編
3.論文編 前編
4.論文編 後編
5.憲法
6.行政法
7.民法
8.商法
9.民事訴訟法
10.刑法
11.刑事訴訟法
12.租税法
13.まとめ