連日の猛暑に、家族の元気がありません。
夏バテというほどではないようですが、「何を食べてもおいしくない…」と眉尻を下げています。
見かねて「喉越しのいいゼリーでも作ろうか?」と声をかけると、しばらくの思案ののちに返ってきた言葉が、「ゼリーよりパウンドケーキがいい…」。
思わず「え! 逆に胃に重くない?!」と訊き返すも、「あなたが作るのなら大丈夫…」と元気があるんだかないんだかよくわからない返答が。
それならばまぁ、本人がそう言うのだからとキッチンに立ち、2か月前から仕込んでいたラム酒漬けのドライフルーツがあったので、それを使ってフルーツパウンドケーキを焼きました。
ドライフルーツは、そのとき手元にあったものをテキトーに漬けたもの。
今回はレーズンをベースに、クランベリー、オレンジピール、レモンピールの計4種類。
それらを混ぜたものにラム酒をつぎ足しながら漬けたので、かなりのオトナ味です。
私のフルーツパウンドケーキは果物の割合が通常の倍以上なので手に持った感触はどっしりと重いのですが、そのぶん生地をしっとりふんわりと作るので食感は軽めです。
とはいえ、バターを使ったお菓子なので、元気のないときに食べるには味覚的にも胃にも重いように思えて、「ほんとに食べられるのかな」と思いながら焼いていました。
…が、そんな心配は杞憂でした。
焼きあがって粗熱がとれたものを1本丸ごと持っていくと、さっそく切って嬉しそうに食べて、また切る。
そしてあっという間に半分をぺろり。
…元気なんじゃないの!
体調が悪くとも食欲をなくすということがほとんどない人なので心配しましたが、どうやら大丈夫なようです(笑)
よかった、よかった*
1時間近くもオーブンを回し続けて私のキッチンは灼熱地獄になりましたが(クーラーかけてたのに!)、家族に笑顔が戻ったので、よしとします(笑)