青葉がもりもりと茂り、日々緑の体積が増えていくわが家の庭に、例年よりやや遅れて、ようやく華やかにかぐわしい季節がやってきました。
そう、バラの季節です*
今年の開花一番乗りは、長女(笑)の『芳純』。
菜箸ほどの新苗から育てて、7年目。 今では私の背丈を大きく越えて、脚立に上らなくては写真が撮れないほどになりました。
昨秋の台風の猛烈な風に揺さぶられて根の半分が引きちぎられ、大きな痛手を負いました。
とても思い入れのあるバラなので必死で手当てし、なんとか開花のこのときを迎えました。
それゆえか、今年の花はいつもよりひとまわり小さいし、花数も半減。
けれど、香水にまでなったクラシカルで優雅な香りは健在です。
生きていてくれて、ありがとう。
元気になってよかった、ほんとによかった。
『オードリーヘップバーン』
迎えた当初は気難し屋で、成長も遅くて心配ばかりしていたものですが、ここ数年でめっきり大女優の貫録を身に着けました。
手がかからなくなって、かあさん嬉しいよ(笑)
花持ちは悪く(この辺りの気候のせい?)、強烈な棘の持ち主でもありますが。
フルーティで澄みやかな香りは、アロマ効果抜群です*
金色に輝く「しべ」の美しさも、このバラの特徴です。
『スイートセレナード』
家族が育てているつるバラです。
一重のバラって、可憐で大好き*
淡い甘さを含む爽やかな香りも、また素敵。
アーチの左側からこのバラを、右側からクレマチスの『ロウグチ』を絡ませて、紫色のアーチをつくりたいそうで(笑)
今まさに沿わせている最中で、左右どちらもまだ3分の2ほどしか覆えていないけれど、数年後が楽しみです。
モッコウバラ(白・一重)
ほのかに涼やかに香ります。
モウッコウバラ(白・八重)
一重の花同様に、こちらにもほのかな香りが。
そして。
挿し木出身の、切り花品種の娘たちの開花も、もうすぐ*
『アマダ』
蕾に触れるとぎっちりと硬くて、たくさんの花びらが詰まっていることがわかります。
『スペード』
これが咲くと、「黄色いバラもいいなぁ」と感じて増やしたくなるのです…が。
だめだめ、もう育てる場所がない!
かぐわしい季節は、まだ始まったばかり。
せっせと心をかけて手をかけて育てたこの愛おしい娘たちの晴れ姿を、しばし満喫することといたしましょう*