parismaris's days*

フランシス・デュブリュイ

暖かい日の多かった秋も終盤となり、庭のバラたちもそろそろ終わりのときを迎えます。

そこにきて、遅くにつぼみをつけた『フランシス・デュブリュイ』が、次々と花を開きました。

とても色よく形よく、そして香りも素敵に咲いたので、いつもの「ねぇねぇ、聞いて!」のおしゃべりとともに、記録代わりに載せておきます*



 
生み出したその人の名を持つバラ、フランシス・デュブリュイ (Francis Dubreuil)。

1894年、フランス作出の、ティーローズです。




花の直径は8~10センチほど。
黒を含んだ濃い赤色の、薄い花びらをふんわりと巻いた、触感のやわらかい花です。

それでも花びらの数は思いのほか多く、散ったものを集めると、1輪分で片手の平いっぱいになるんですよ*




古い品種のバラゆえか、ステム(茎)が細くて、どうしても花が下を向きがちなのですけれど…今秋はいずれもきれいに前を向いて咲いてくれたので、ほれぼれしながら眺めています。




香りのバラでもあり、ダマスクを含むクラシカルで濃厚な香りが、とても麗しい。

そしてそれは濃厚ではあるけれど、鼻には決して残らない品のよさがあるので、何度でもかおりたくなる香りです*




つぼみがほどけたばかりのときは、こんなまぁるいかたち。

秋のバラは動きがゆっくりで、ここから丸一日をかけて開いてゆきます。


そして最後に、こちらはおまけの掲載です。


WABARA『風月』

今朝、久しぶりにまたひとつ咲きました。

まだ暑さも残る秋のはじめに咲いたものには、大きく色濃いピンクの斑(ふ)が入っていましたが、冷え込むようになってからのこれには、少しの斑もありません。

咲く季節ごとに、そして花ごとに表情の異なる、おもしろいバラだなぁと、しみじみと眺めています。


今年は春も秋も、ほんとうにたくさんのバラが咲きました。

カイガラムシには依然悩まされ続けていますけれど(駆除しても駆除してもわいてくる…)、総じて『バラ祭り』のような一年でした。

この冬、またひとつ新しい品種を迎えます。
(ほんとにもう置く場所がないのに、またやっちゃった…汗)

切り花を挿し木したものが1種類、順調に生育してもいるので、来年もまた自前の『バラ祭り』が開催できるように(笑)、愛しんでいきます*

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