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日記地獄

~世界の終わりが砕け散る編~

南條範夫×小池一夫

2010-02-06 00:28:16 | 日記
今回もたまってるオタクネタを。

・平田弘史でたー!!
長生きはするもんである。 半月ほど前、彼女の家の近所のコンビニに立ち寄った時に、何気なくマンガを見ると…「駿河城御前試合」!!! ぬわぁにぃ! 

ビニマン(ビニ本とかのやらしいのではなく。 コンビニの廉価版のマンガのこと。 俺はそう呼んでいる)でのまさかの発売! すごい時代になったもんだ。

ビニマンはあまり好きではない俺も「これ買っていい? これ買っていい?」と1人興奮モード。 前からまんだらけや古本屋に行く度に「この人の揃えたいんだよなぁ」と彼女にも言ってたのでもちろん知っていた。 (しかし毎回そんなとこに付き合ってくれてる彼女はありがたい) いまどきの女の子で平田弘史を知ってる奴なんていないでしょ。 もちろん読んだことは1度も無いですが。

発行元を見ると、松文館!! うわぁ~なんて濃いんだ。 クラクラするぜ。 しかも表紙裏にはぞくぞく刊行予定が。 (貸本時代だから権利はさまざまなのよ) がんばるねぇ。 おっさんは嬉しくて泣いちゃうよ。 弱小出版社を助けるためにも買ってやるぞ。 

(俺の予想。 「最近は歴女とか言って時代物がブームらしいじゃないか。 うちも出すぞ」 「ですね社長。 平田弘史で一旗あげましょう」みたいな会議が開かれたに違いない。 きっと心底バカなんで歴史ブームと言っても「それは違います社長」と止める奴は1人もいないんだろうな)

しかし偶然とはいえ見つけて良かった。 知らなかったらずっとスルーだな。


・しょこたんでたー!!
もうしょこたんと言っても普通のタレントとして認知されてきてるが(しかし本当すごい時代だね)、いやはややっぱあいつは本物だ。 この前の「5LDK」(前に久美子が出た番組ね)に出演。 べつにしょこたん好きではないので何気なく見ると、「ハマったもの」と生い立ちをボードで説明してた。 
しょこたんのブログとか読めば分かるんだろうが見たこと無いので、番組では取り上げられない、もしくはカットされた、そのボードに書いてあるものがすごい興味深かった。
 
3歳:「鬼太郎」→これは前にも聞いたことある。 親父が「とりあえずこれを読め」と読み書きできる前に渡されたらしい。

4歳:「赤んぼ少女」→キャーこれから入ったのね。

6歳とばして9歳:「島耕作」→俺読んだことないっす。 この夫婦のは何も読んだことないっす。

10歳:「ムー」→「ムー」と書いてあったからたぶん「ムー」のことでしょう。

番組で話題になってたのは「戦隊もの」とか「セーラームーン」とか「ドラクエ」とかベタなやつで、上に書いたのは何も触れられてませんでした。 ちなみにしょこたんもドラクエはⅤが1番らしい。 ビアンカの結婚話でTOKIOの長瀬と盛り上がってました。 あと自宅の映像が映った時に、いろんなグッズが散乱してる中に、ちらっと「ブルース・リー」のパチンコ台が映ったのを俺は見逃さなかった。

そして俺が何より1番驚いたのが、とばした6歳。

6歳:「ダミーオスカー」!!!

おおぃ!! 思わずTVにツッコミを入れましたよ。 「ダミーオスカー」ってあの「ダミーオスカー」ですよね。 グループ魂も唄ってる「ダミーオスカー」ですよね。 それ以外無いわな。 (知らない人は調べてね)

6歳でって!どうよ。 じつは俺も小学生の時、行ってる床屋に置いてあって、オヤジの目を盗んでコソコソ読んではドキドキしてたから人のことは言えないけど。 6歳は早くないかい? しかも年代的にも俺の年代でギリだよ。

それに読んでたとしても書いちゃダメでしょ。 仮にもアイドルなんだし。 スタッフも消せよな。 それにTOKIO。 せっかく書いてるんだから聞けよな。 (どっちなんだ俺?) 間違いなくカットだけどさ。       

♪未来は僕らの手の中 (ブルーハーツ)

2010-02-03 15:32:11 | 日記
もう詳しく書いてられないので、細かいオタクネタを。

・「SOIL」ドラマ化。
2月になったので慌てて書きますが、3月からカネコアツシの「SOIL」がWOWOWにてドラマ化。 (情報提供むっつりさん) 
連載中のマンガ、しかもあの奇妙奇天烈な内容を映像化するなんて絶対無理。 (WOWOWは過去にも田島の「サイコ」というひどい前例がある) 先月の連載誌「ビーム」のカネコの巻末のコメントは「急いでWOWOWに加入しなきゃ!」とあったが、加入してまで見る気は無い。 レンタルを待つことにしよう。 

キャストの星野真理は良い。 好みのタイプである。 しかし売れなんだなぁ、もうちっと人気でるかと思ったが。 ブサイク小野田役をどこまで演じるか。 横井役の田山涼成は完璧。 もちろんヅラで演じてくれるはず。 新井浩文も出るので期待。 
監督というか監修というかは清水崇。 やっぱりちょっと期待…しちゃダメだよなぁ。

WOWOWはたまにツボをついてくる。 カネコが監督した単発ドラマやったり、「シグルイ」のアニメ化だったり、「藤子・F」のSF短編集のドラマ化だったり(これ早くレンタルをチェックしなくては。 久美子が出てるから見たいんだよね)。

・NHKもいろいろ
これまたむっつりさんからの情報。 ありがとうございます、すんごい役立っております。 
NHKがおかしいのは今に始まったことではないが、河合の「とめはねっ!」をドラマでやる。 うそだろ?と思いつつも始まったので本当だ。 第2話を見たが、もう2度と見ないだろうデキでした。 
「バクマン」もアニメ化らしい。 俺はジャンプ読まないから原作自体読んだことないけど、この電話をもらった時は「マジで?」とかなり疑った。 いや深夜枠で民放でやるなら話は分かるが。 今迄にジャンプのマンガをNHKがやったことがあるのだろうか? 「MAJOR」の時も驚いたけどな。

「ゲゲゲの女房」もやるらしい。 すごいなNHK。 水木しげるの大安売りに乗っかったな。 原作は知らないがどこまで忠実に描くのだろうか? ちゃんと水木しげる役は○腕で…おおっと。 90越えても尚現役で、○○プ通いしてるのも…おおっと。 

少し前には信じられない番組を見た。 題して
「NHK趣味悠々 楳図かずおの今からでも描ける! 4コマ漫画入門」
もう笑えるどころか、お口あんぐり。 こんなものが天下のNHKで見れるなんて。 長生きはするもんだ。 これ見てマンガ描き始めるご老人がいたらどうするんだ? オチのコマで楳図の恐怖絵を見せられた子供達はどうするんだ?
 
人形劇も復活。 三谷幸喜の脚本で「新・三銃士」なるものをやっている。 見たことは無いが、「プリンプリン」、「ひげよさらば」世代のおっさんとしては子供がいたら是非見せてやりたい。 
余談:この前「買取王国」で「ルチ将軍」が全然違う名前で売られていた。 オタク的には、こういうの気になるんだよね。 一緒にいた彼女には「これは…」と長い説明をしようとしたら遮られた。 さすが俺の扱いをわかってる。

・くそディズニーもいろいろ
今年はどうやら「トイ・ストーリー」で攻めてくるな。 そんな臭いがプンプンするぜ。 (3D映画はどうなんだろう? いろんな意味で、こんな時こそ「キャプテンE・O」の復活だろう。 もったいない。)

そんなことはどうでもいい。 ちゃんと良いものは良いと認める良識のある俺はディズニーも「くそ」なんて付けずに認める。 そんな、くそ!ディズニーが今年「TRON」を復活させるらしい。 
世の中に五万といるディズニー好きの奴に出会ったときに、俺もちゃんと大人として話を合わせる為に「ナイトメア」か「トロン」を出す。 (それがダメなのね。 分かってます) 金儲けのために広く認知された「ナイトメア」はともかく「トロン」は未だ認知度が低い。 やっぱここでもマイナー派?!。 

残念ながら「アトム」や小松崎茂で未来社会を想像していた世代ではないので、俺のリアルタイムのすり込み未来は「トロン」のようなデジタルな世界だった。 80年代はそんな感じだった。 
だからこの3D映画元年に合わせて「トロン」。 さすが金儲けを分かってらっしゃる。 今回はティム・バートンは絡むのか? デザインはメビウスがやるのか? 

あれは何だ? 鳥だ! 飛行機だ!

2010-01-29 23:39:12 | 日記
昨夜、彼女を送っての1人での帰り道。 夜空に浮かぶ怪しげな物体を発見。 
遂に俺も…遂に俺も…見たのか、見えたのか! 空飛ぶ円盤U・F・O? 天使降臨?

って、写真見れば分かりますね。 
ところでブログでの写真なんだけど本当はさ、写真を文章の間に入れたりとかさ、大きい写真を貼ったりとか、2枚3枚と貼ったりとかしたいんだけどさ、これが分からんのだよね。 そういう風にできたら、もちっと面白くできるんだろうけどね。(べ、別に面倒くさいわけじゃないぞ)

遠くからでも見えてて「何だあれ?」って。 もう興味津々。 少年時代に「ムー」をかじった奴にはヤバイわけよ。 は、早く見てぇー!と弾む気持ちを抑えながら運転し近づいてみると。 

これ知ってました? 工事現場の看板で「ご迷惑をおかけしています」ペコリって頭下げてるおじさんの立体物。 フィギュア化というかデフォルメ化というか。 アドバルーンみたいのナイロンっぽいのでできてる様で、これが空中高くにポワーッと光っているわけよ。 


しかも可愛いじゃねぇか、この野郎。 工事でイライラしてるドライバーの気持ちを和ませるのが目的か? 別に俺はそんなんに誤魔化されないぞ、しかし可愛い、ニマァーと気持ち悪い中年オヤジの出来上がりでした。 

上手いこと信号引っかかれと祈りながら写真をパチリ。 正面からは無理でしたが、なんとか横からの写真を撮る事ができました。 

江口寿史の「キャラ者」KSSD団のように、こやって世の中全てのものが可愛いものに支配されていくのだろうか? 可愛いもので人をフヌケにさせて支配する気だな。

   

おアートがよろしいようで

2010-01-25 22:55:15 | 日記
長らく書いてきた若冲ですが、最後に若冲とマンガとのことを書いて終わりにしたいと思います。 

好きなものはリンクする、俺の好きなマンガ家(?!)というか、デザイナーで寺田克也がいる。 画集も持ってるし、ブログにもちょくちょく名前を出している。 俺を知ってる人は1度は名前を聞いてるだろう。 ゲームは「バーチャ」、「神宮寺」、「カルドセプト」をはじめ、映画実写の「ヤッターマン」やら最近は「よなよなペンギン」などのデザインで知ってる人もいるかと。 
(先に謝っておこう。 今回の「仮面ライダーW」はすいません。 クリチャーデザインをやってるんだけど、なんかすいません)

この人も若冲が好きらしい。 コメントを書いていた。 こうやってどんどんリンクするのだ。 好きな絵で「鯉魚図(りぎょず)」を挙げていた。 なるほど寺田が選ぶような絵である。

見方も面白く、「たぶんココが起点という箇所を見つけた。 筆を置いてみると、画面全体ににらみを効かせた位置だったので間違いないやと、そのまま大きく筆を走らせた。 次はここ。 次はここだ。 そのまま夢中で腕をふるった。 完成まで40分くらいかかった。 疲労困憊するも愉しすぎた若冲脳内模写の巻」
この絵を展覧会で見たときに、頭の中でずっと描いてたそうだ。 寺田らしい、俺には無い見方だ。 

そう、さんざん書いてきたが絵の見方は自由だし、受ける印象・感想も自由、好き嫌いもある。 

だから今から書くのも俺なりの考え方。 俺の勝手なる自論。 俺が書けるのは美術的な観点より、やっぱマンガ中心で。

細かい絵的には全然違うが松本大洋と若冲には似たような印象を受けるのだ。 マンガは総合なので絵だけではなくコマ運びや、ストーリー・キャラなんか全てが絡んでくるのだが、絵だけを見ると、初期の大洋ではなく「GOGOモンスター」や「ファイブ」、今の「竹光侍」なんかの絵は若冲っぽい。 
背景の空と山の境界線、川と陸、道と建物、などの融合性。 キャラ以外の生物、実在のものから想像上のものの特異性、空に魚が泳いだりと配置の妙。 不思議な空間の中でのリアル描写とデフォルメ。 遠近法の無視。
中・後期の若冲「果蔬涅槃図(かそねはんず)」 、「付喪神図(つくもがみず)」に通ずる印象を受けるのだ。 若冲が現代でマンガを描いたらこんな絵になるんじゃなかろうか。

前にも書いたが、全てがリアル志向に進むアメコミ。 より現実に近いのが上手いとされていた。 それが今はデフォルメなのが受け入れられ、たくさん出てきた。 逆にデフォルメ大国だった日本は上手い絵のマンガ家が増える。 その「上手い」というのはキレイで、よりリアルな絵のこと。 (例えるなら「ジャンプSQ」や「ガンガン」などの若手の人達) 価値観が完全に逆転してきたのだ。 
ゲームにおいても同じで、ハードが良くなるたびに「すげーキレイ」「よりリアル」の絵になっていく。 
それは悪いことではないし、俺には良いのか悪いのか分からない。 
上手いしキレイな絵がたくさん出てきて、俺が歳のせいなのかもしれないが、みんな同じような絵に見えてしまう。 個性をあまり感じられなくなってる。 
狩野派の絵がはびこる文化の中で、独学で絵を学び個性を発揮した若冲。 だからこそ魅力を感じるのかも。 


もともと美術にはまるで興味がないです。 だから入りはなんでも良いと思います。 円山応挙が好きだったのも幽霊画だったり、現代日本画で有名な松井冬子は見た目が好きだったりから入っています。 (過去のあることで松井姓は俺が世の中で1番嫌いな苗字なのだが…、この人は美人だから許す) 
だから「これを見ろ!」なんて強くは言えない、良ければ「見ていただきたい」だ。
では、お後がよろしいようで。

♪夜になってから花は咲く (ミッシェルガンエレファント)

2010-01-22 22:20:38 | 日記
若冲のこともうちょっと書きたいのですが、(すんません自己満足なので暫し付き合ってください)今回は今朝見た「めざましテレビ」にインスパイアされて。

チャンネルをガチャガチャ変えつつ何気なく「めざましテレビ」を見てると、「伝説のロックバンド」としてミッシェルが紹介されてた。 伝説のロックバンドというのはどうかと思うが、珍しく朝のワイドショーでミッシェルが登場。 しかしこれほど朝が似合わないバンドはない。

ブログを書くときは自由気ままにその時思ってること、感じてることを書いてるので、矛盾してることスルーしてることなどが多々ある。 これもスルーしてたことなのだが、去年の年末にミッシェルのフィルムライブなるものにuedonさんとsaskeさんと参加した。
フィルムライブ自体初体験だったので、果たしてどんなものかと思ってたのですが。 会場は予想を上回るほどの大盛り上がりでした。 

メンバーはもちろんいないし、フィルム自体も未発表の映像をつなぎあわし映画っぽく編集したとかではなく、幕張でのラストライブの模様をそのままノーカットで流すというものだった。 カメラワークが違うと言ってもすでにDVDで発売されてる内容のものに、どれだけノレルのか? そんな状況だったのに会場では相変わらずのモッシュにダイブの嵐。 さすがミッシェルである。

若い世代にも通用するのかどうかは分からないが、制服姿の女子高生もいた。 「なんちゃって女子高生」かもしれないがわざわざ制服で来ることはないと思うので、たぶん本物だろう。 リアルタイムで知らない若者達にはどう映っているのだろう? 古い音なのだろうか? 世界的に有名な海外バンド(ビートルズやエアロスミスやガンズ、ピストルズなど)なら世代を越えてもファンがいるのは分かるが、ミッシェルはどうなのだろう? ちょっと感慨深けになった。

おっさんの俺には懐かしい想い出。 当時このラストライブを6人くらいで幕張に見に行った。 ライブ終了後、汗ダクダクで駐車場でみんなの帰りを待つ。 いつまで経ってもsaskeさんだけが帰って来ない。 「どうしたんだ?」とみんなで不安になりつつ待っていると、遠くの方に包帯を頭にグルグル巻いたsaskeさんの姿が。 ダイブで失敗し頭から落ちて流血。 
今となっては笑える想い出話だ。 

フィルムライブ終了後、もちろん飲みに行った席で聞いたuedonさんの深イイ話。 先日の会社の飲み会で全然知らない違う部署の人が「前から聞こうと思ってたんだけど、前の車にミッシェルのステッカー貼ってたよね?好きなの?」と話しかけられたらしい。 泣ける話だ。 (伝わらんか)

毎回ライブ行く度に会っていたSちゃんとファンキーなお母さんには今回は出会えなかった。 俺も加齢臭するおっさんになったので、いつまでライブに行けるかは分からない。 でも楽しいライブにはできるだけ行きたい。 

(今回のミッシェルの映像は名古屋パルコのセンチュリーシネマで只今絶賛上映中。 どんな人がどんな風に観るのかちょっと興味があります)  

アート驚くタメゴロー

2010-01-20 22:39:22 | 日記
つづき

去年も、彼女と彼女のご両親と一緒に、はるばる滋賀県の美術館に若冲の展覧会を観に行った。 彼女のご両親、とくにお母さんも好きだったのだ。 
<余談:このお母さんは大変厳しい厳格な人なのですが、昔に雑誌の「ガロ」を読んでたり、白土三平を読んでたりと筋金入りの人で。 もちろん最近の少女マンガから「ワンピース」や「とめはねっ!」などの少年マンガまでいろいろ読んでいる素晴らしい大先輩なのだ。 怖くてなかなかそんな話はできませんが。
まったくこんな素晴らしい大先輩がいるのに娘の彼女はこっちの世界(俺と一緒にしたらお母さんに失礼ですが)に興味を示さない。 あーもったいない>  

この山奥にある美術館「MIHO MUSEUM」というのが、また、けったいな美術館でして。 宗教団体の宗教臭のする建物。 その辺はちょっと省きますが。
去年の展覧会の目玉は、2008年北陸の旧家で偶然発見された「象と鯨図屏風」の展示。 交通の便が激悪の山奥にある美術館にはたくさんの人が詰めかけてた。   

「象と鯨図屏風」は戦前のオークションの目録には写真が出ていたのですが、行方不明になっている作品でして、それと似たものが一昨年発見されたのです。 戦前の「象と鯨図屏風」は未だに行方不明。 
美術品は金持ちの手に渡ると2度と陽の目を見ないというものが多数ある。 事実、若冲は重要文化財指定を受けてないものがほとんどなので、価値の分かっていない日本を離れ、海外の大金持ちが買い漁り流出している。 別に重文指定に興味は無いが、広重や歌麿などで懲りない日本のお偉方は相変わらずだ。 これはマンガ文化・技術の流出にも同じことが言える。 バブル期の洋画を買い漁った日本人にも同じことが言えるのだが。

一昨年の発見は鑑定の結果、贋作ではなく本物ということになり新聞報道でも話題になった。 もう1枚あるのではという噂も。
「象と鯨図屏風」は確かに素晴らしかった。 柔らかい筆づかいで流れるような輪郭線を持った象。 対照的に全てを描かず、全体像の大きさを示した鯨。 海の波のうねりはいつのまにか象の背後で山へと変わる境界線の無さ。 右上をありえない異様な形で斜めに走る崖。 それでいて画面全体はすっきりと落ち着いている。 象の目は怖いし、こんな巨大な屏風を家の暗闇で見たらさぞ不気味だろうとは思うが。 良いものを見さしてもらった。

正月には名駅の高島屋でもちょっとした展覧会をやっていた。 しかしスゴイ人気だ。 今回はスルーさしてもらったが、今年の千葉や静岡の展覧会は興味がある。 海外に行けばルーブルなどに行く人は1度若冲も見ていただきたい。 光琳や宗達のような豪華絢爛とは違った良さがある。 まぁまぁ俺が良いと言ってるからなんて言わずにさ。 塗り替えられてく美術史、いや美術観は面白いものがあるよ。

つづく

♪アート引越しセンターへ 

2010-01-18 22:32:25 | 日記
昨日、「シンケンジャー」でちょっとうるっとしながら「スーパーヒーロータイム」を見終わり、いつも通り何気なくチャンネルをがちゃがちゃ変えていると「若冲」がやってるではありませんか!
NHKの「日曜美術館」で「伊藤若冲」を取り上げてたのです。 何も知らなかったので下手したらスルーして、また後から悔やんでたのですが、偶然の出会いに朝から嬉しくなる。 早起きは三文の徳です。

ここまで読んで、「あーまた今日の話題は『若冲』? なんだそれ? 興味ねぇー。 大体なんて読むんだよ」とお思いの方々も多いと思います。 なんで今日も解説を書きつつ書いていきたい。 
(詳しくはウィキなんか調べてね。 俺は全然詳しくないし、間違ってると思うし) 
そんなに嫌がらず読んでもらえたら、ちょっと興味を持ってもらえたら、これ幸いです。 いや興味を持て!、いや持ってください。 この分野で共感できて話せる友人が周りにいないのです。 寂しいのです。 なるべく分かりやすく3回くらいに分けて書いてこうと思ってます。

記憶力の良い人は、過去のブログにも3度名前が登場しているので覚えているかもしれません。(2006.10、2007.3月と4月) 
名前は「わかおき」ではなく「じゃくちゅう」と読みます。
江戸時代の画家でして、そりゃもう素晴らしい絵を残しております。 ところが、この若冲という人はここ最近になってやっと評価を受けだした人でして。 最近と言っても数十年前から。 でもこれは美術史でいえば異例のことでして。 ほんと数十年前までは誰も知らない、一握りの人しか興味が無く、明治以降の世の中では忘れられていく人なのでした。
俺が最初に知ったのはいつだろう? 雑誌で知ったのは確かなのですが、まーオタクの読むような本で10年くらい前に知ったのです。  

好きになった、興味を持ったきっかけは若冲の絵からではなく、人物像からでした。 京都の裕福な青物問屋の子供として産まれたのですが、仕事は何もしない、酒もやらない、肉も食わない、一生独身で女にも興味は無い。 この当時としては異端児、き○がい、なのです。 絵を書くこと以外は世間全般に何の興味もない。 江戸時代の所謂「オタク」として紹介されていたのです。 
失恋を境にボロボロになり、世間全部に不信感を抱いていた、病んでいたその当時の俺にはなんか自分と重なるところを感じ、そんな人がどんな絵を描くのだろう?と興味を持ったのでした。
(しかし2008年新発見された書籍によって、実は若冲は仕事のできる人というのが明らかになり、がっかりした)

絵を調べると風景よりも生物を多く描いていて、ますます興味が湧く。 
細部まで緻密に描かれそりゃもう驚嘆の素晴らしい絵。 と思えば、デフォルメされユーモラスな生物、想像上の生物が群れる絵。 コンピューター同等細かなモザイクで描かれた極彩色の絵。 大胆な構図の水墨画。 
そして何より好きになったのが「池辺群虫図」や「貝甲図」に代表される、一見普通に見れば何の変哲も無い絵なのだが、川や陸の境目などを無視した構図、果たして水面を見てるのか、水中を見てるのか視線をクロスオーバーさせる。 怪奇性、ユーモア、具象性と抽象性、静と動の融合性、怪奇と優美の混沌、それでいて1枚絵としての美しさ。 なんか「美味しんぼ」の表現みたいになってきましたが…。
美しいのですが、上なのか下なのか横なのか離れてみた視覚なのか、渾然一体となった空間、その中に垣間見える「奇想」、「異端」などと表現される若冲の絵が好きになったのです。 
と言っても、それは前衛的な現代アートとはまるで違うのです。

それで2007年愛知県美術館に個展を観にいきました。 その時ブログにも書いたのですが、その10年の間に若冲は老若男女を問わず爆発的な人気となっており、すごい人でした。 
ともかく、それまで教科書にも載ったことが無い江戸時代の画家だというのに若者が集まる。 もちろん少しは興味あるけど美術に関わりも何もない俺なんかも、そんな若者の代表である。 
図録(いわゆる映画やライブでいうパンフレット)も普通の展覧会では10人に1人売れれば大成功というなかで、3人に1人という近代の美術史では考えられない爆発的な売れ行きをしたそうだ。 もちろん業界も戦後初の稼ぎ頭が現れたことにより、若冲ブームに便乗しろというあざとい行動も俺は感じるが…。 
1度、実際に自分の目で見て欲しいのは確か、本やネットとは違う迫力がある。 それだけ高価な図録が売れるのも納得できる。 

つづく

♪TRAIN-TRAIN どこまでも (ブルーハーツ)

2010-01-13 22:38:00 | 日記
昨日から甥っ子が肺炎で入院した。 心配である。

うちの甥っ子はとてつもなく可愛い。 これはもう間違いなく。 完全なる「おじバカ」である。

妹の旦那は仕事で海外勤務している。 海外と言ってもアメリカなんかだったらカッコイイのだがインドに単身赴任。 インド、インドである。 旅行で遊びに行くなら楽しいし、俺なんかだったら喜んじゃうのだが。 仕事で行くとなれば話は別である。 

甥っ子が産まれてすぐにも半年間。 当分2回目は無いと言っていたら、去年の11月からまた半年予定でインドへ。 クリスマスも正月休みも無しで働いている。(本当に大晦日も元旦も仕事だったらしい)

これはやっぱり誰もが辛い。 残された妹も不安だし大変で辛い。 我が子と遊べない旦那も辛い。 そして何より1番甘えたいこの時期にお父さんがいない甥っ子が辛い。

だからこそってこともないが俺は「おじバカ」になってしまう。 

うちの甥っ子は俺の英才教育が失敗し、「トムとジェリー」よりも「虫」よりも興味があるものがある。 「虫」どころか「生き物」全般が嫌いである。 うちの「先生=猫」なんかはビビりまくりだ。

今あいつは1日の大半をあることを考えて生きている。 そう「電車」だ!! 
「電車」を中心に世界が回っている。 とにかく有り余るパワーを全て「電車」に注いでいる電車至上主義なのだ。 

別に親が好きなわけでもないし、近くに電車が走ってるわけでもない。 どこでどうなったかは知らないが「鉄ちゃん」なのだ。 

しかも新幹線とかブルートレインなどのメジャーな電車よりも、パノラマスーパーやアーバンライナー、地下鉄なら鶴舞線が好きという変わり者である。 
(写真は去年のクリスマスケーキ、特注の名鉄パノラマスーパーケーキである。 お願いしたケーキ屋さんも「新幹線とかはやったことあるけど」と言ってた)

休みの日にはおかん(おばあちゃん)の自転車の後ろに乗り、1日中電車を見に行く。 車に乗れないおかんは3駅くらいを自転車でグルグル回る。 
妹は正月休みに大渋滞に巻き込まれながら豊橋のちんちん電車を見に連れて行った。 
俺も電車のジオラマのある喫茶店に連れて行ったり、NHKビルの日本車両のブースに連れて行ったりしている。 俺は昔から興味が無いからぜんぜん分からないのだけれど、スーパー買い物行くのも「電車の見えるとこ行って」、なにか食べに行くにも「電車の見える道通って」、と嬉しそうな顔をするのです。  

昨日からの入院先でずーっと高熱が続いている。 お父さんはすぐに帰って来れない。 初めての入院。 妹も仕事。 
唯一の救いは窓から少しだけ、ほんの少しだけ見える電車。 

早く良くなったら、また電車を見に行きたいものである。   

街中にポスター貼られるのか?

2010-01-07 22:28:22 | 日記
いかん、いかんぞ。 あれはいかん。 
急に文化人の品川庄司の品川も、芸も何もない・口が悪いのかどうかも??の有吉も、うざい石原良純も、大橋のぞみにはとりあえず歌わしとけという製作サイドも…、ビートたけしも島田伸助も和田アキ子も、何がしたいのか?エグザイルもいろいろムカつく嫌なことはあるのですが、あれはいかん。

正月早々何を怒っているかというと、イーオンのCMです。 
なにを隠そう俺は天海祐希が好きでして。 
あっ、知ってました? 知ってましたね。 
久美子はぶっちぎりの殿堂入りなので除外したとしても、原田知世・益子直美・高嶋ちさ子・石田ゆり子・森口瑤子・りょうetcと並ぶくらい好きな部類に入るのです。 そのなかでもTOPを争うのです。 好きな感じの見た目なのです。 
(よく熟女好きと言われますがそんなことはありません)

仕事を辞めてから1番増えたのがテレビを見る時間でして、いろいろ勉強さしてもらっております。 
天海姐さんのCMはどれを見ても美しく。 
1番のお気に入りは家の宣伝。 中庭で鳥と一緒にヨガっぽいストレッチしてるのね。 美しい。 
東芝の家電シリーズも良い、サントリーDAKARAの「余分だよ!」のドスの効いた声も良い、タイヤのCMも良い、化粧品も良い、ハムのCMはおかしいけどまだ良い。 (だって「やっぱ国産のを送りましょう」とか言ってるのに乗ってる車は左ハンドルのオープンカー)

まあ、とにかく良い。 なのにイーオン。 なんだあれは? ひどい。
メイクさん・ヘアメイクさん・照明さん・カメラマンetcが、全てが奇跡的に悪い方向に動いたとしか思えない。 なんらかの圧力を受けたとしか思えない。 すっぴんのが、オフの時の方が断然良い。(知りませんが) 
そう思えるくらいブサイクなのだ。 子供が見たら泣いちゃうのだ。
どうやったらあれだけの素材をあんな風に料理できるのだ。 
テレビの故障か?とも思ったが、彼女も「あれはひどい」と言っていたので俺の見間違いではない。

ちなみに好きと言っても出演してるドラマや劇を観たりする程ではない。
まあイーオンのCM見かけた人はテレビに向かってブーイングしてください。

あとは勇気だけだ (島村ジョー)

2010-01-01 10:05:22 | 日記
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

テレビを何気なく見てたらフジテレビの「オールナイトフジ」で女子大生が駅伝をしてました。 時間内にゴールできずフジテレビの玄関前で生中継をしてたのですが、ADさんが「ホルモン」の「爪爪爪Tシャツ」を着てました。 新年から1人でほくそ笑む。 めでたいです。

そこで俺からも初笑いをプレゼント。 いや今年の大ベストセラーになるの間違いない本の紹介です。 
写真を見てください、去年の12月14日の中日新聞1面の広告です。 とりあえず写真では文字が読み取れないと思うので書きたいと思います。 新聞残ってる人は見てください。


<幽体離脱に必要なのは、「才能」ではなく、正しい知識と練習とほんの少しの勇気。 眠っている体脱能力を開花させ、未知の世界に飛翔しよう!>

<霊トレで離脱は誰でもできる!>

<まさに私が望んでいた本です。 訓練して、絶対に幽体離脱に成功してみせます!>
<方法がとても具体的で、なんと2週間で幽体離脱に成功してしまいました…反響続々>


え~、つっこむところがいっぱいというか、全部というか。 その名も『幽体離脱入門』!!!

出会いは痔の病院での長い待合時間、新聞取ってない俺は新聞があると読みたくて読みたくて、うどん屋でも喫茶店でも読むわけです。 
お尻が痛い俺を和ませるどころか、ズッコケさしてくれた。 なんですか?これは? 腹痛い。

そりゃあもうとりあえず実家に電話して「今日の新聞取っといて」と言うでしょ。 誰もが釘付けでしょ。 というか、こういうのをスルーしちゃう人とは笑いのツボが合わないね。 
それとも、もしかして俺が知らなかっただけでメジャーなのか? 本屋には平積みなのか?

ってことで今年の抱負は
「幽体離脱」

誰でもできる「幽体離脱」。 2週間で成功「幽体離脱」。 
残すは、ほんの少しの勇気だけなのだが…。  
正月の朝から何書いてんだか。