いまさら?と言うなかれ。
遅ればせながら、できてなかった上半期マイベストを。
・映画
今、順番に感想書いてるので、また今度書きますがベストは「チェイサー」です。 なんでこんな高評価になったかは分かりませんが、俺の好きな演出が1箇所入ってたのでこうなったんだと思う。 (ネタばれになるんで詳しくは書けません)
佳作は「愛のむきだし」。 これもまたちゃんと感想書きますが、いろんな意味で高評価が納得です。 どこまでが実話ベースか分かりませんが、むちゃくちゃなストーリーでむちゃくちゃな演出。 だけど初めて園子温の作品でおもしろいと思った。 4時間があっ!という間というのは本当だし、今までの長い映画は「こんな長くする必要ないだろ?」、「ここカットすりゃあいいのに」ってのばっかだったけど、これは意味があった。
他には「ダークナイト」、前も書いて見直した「ぐるりのこと」、「ミスト」、「殺人の追憶」かなぁ。
・音楽
なんにも聞けてないんで、ダメダメなんですが…そんな中
いい?心の準備はできました?
上半期衝撃だったのが「ももクロ」こと「ももいろクローバー」もしくは「ももいろクローバーZ」です。
言いきっちゃったよ。 大丈夫か?
あれはヤバい。 来るね。 いや来てんのか!? 俺遅い?
むっつりさん曰く「前にsaskeが良いって言ってたじゃん」と。 そう? もしそうなら、それくらい興味がなかった俺がハマったのだ。 つまらないわけがない。
たまたまスカパーを見てたら特集が組まれてまして、PV見て度肝を抜かれました。 世の中は空前のアイドルブームらしく、サブカルの人達も結構そっちが熱いとか言ってたのは知ってたんだけど、こっちは「パフューム」はなんとなく分かっても「少女時代」はおろか「AKB」ですら誰1人よく分かんない状態。 予備知識無しにあんなん見せられちゃ、腰抜かすちゅうねん。
『またまた?』とお思いの方、一度PVやらライブ映像やら見てみて。
最初に見たのが「戦隊物」風のPVで、これを最初に見たから良かった。 違うのだったら速攻チャンネル変えてた。 ちゃんとイエローはカレー食ってるし、踊りが半端なくすごい。
それで見てると「Chai Maxx」という曲のPVが流れた。 これが決定打だった。
ドリフの『バババン』から始まり、『ヒゲダンス』、『えんやぁこらよ』、『いっちょめいっちょめワオ』から、プロレスの武藤ケイジの決めポーズ(なんと言うかは知らんが)と、わけ分かんない踊りのオンパレード。 ヲタ芸と言えばヲタ芸なのだが、バカな踊りを全力で踊る姿を見て、お口あんぐり。 これが今や普通なのか?と思いつつもなんかすげぇ。 「モー娘」も「アイーン」があったりドリフしてたのは知ってたが、そんなレベルとはまるで違う。
「怪盗少女」とか言う曲では、まるで「「ンババ」、「あぼーん」、「イエィ」と踊ってる「稲中」の前野や井沢のようである。 この曲では赤の娘(リーダー)がサラッとエビ反りジャンプをするのだが、それがハンパない。
「今何気なくなんかやったけど、すごいよね? あんたすごいことやったよね?」と見ながら思わずテレビにツッコミ入れたくらい気合い十分のジャンプだ。 B'zのライブなら間違いなく下から花火が上がる箇所であり、ジャニーズなら証明が落ち、スポットライトが当たり、ワイヤーで空を舞う箇所である。 そんなシルクドソレイユもびっくりなことをサラッとやってのけ、何事もなく笑顔で唄う。 息も切れてない。 若いってすばらしい。
正統派ではなく、キワモノの極みだろうが衝撃なグループでした。 歌も五條真由美っぽくノリが良い。 アイドルアイドルしてる可愛い曲はどうでも良いが、キテル曲はキテます。
またライブのオープニングのあおりも良かった。
「私たちが先に倒れるか、おまえらが先に倒れるか勝負だぁ!」
ってナオ姉さんと同じじゃないか!! なんかジャニーズやら韓国の女共に言われたら腹立つが「ももクロ」だと笑えます。
ってなことでオススメです。 たぶん今年の紅白には出場でしょう。
・マンガ
ベストは「羣青」 中村珍
(『ぐんじょう』と読みます)
だいぶ前からむっつりさんには押してて、やっと読んだむっつりさんから「-REDさんが好きそうな話だよね」と言われた作品。
いわゆる逃避行のロードムービー。 ただ設定が男女ではなく女同士のレズカップル。
自分を好きな女を使ってDVの夫を殺させた女と、男は嫌いなのだが愛する女のために体を使って殺人をした女の物語。 過去の出会いから、行きづりで出会う人たちとの交流など。 めちゃめちゃ暗く重い内容。
一昔前なら「ボニー&クライド」、「シド&ナンシー」、ちょっと前なら「トゥルーロマンス」、「テルマ&ルイーズ」だが、そんな設定を借りての現代版逃避行ロードムービー。 おもしろい。
はっきり言って絵は下手。 もう第1話なんて、「この腕はどこからどう生えてんだ?」ってなくらいヒドい。 作者は女性だから少女マンガテイストだけど、女性って残酷なマンガ多いよなぁ。 「残酷な神が支配する時」だったり「秘密」だったり。
佳作は「なにかもちがってますか?」 鬼頭莫宏
「ぼくらの」以来さしておもしろい作品がなかったが、やっと続きが気になる作品。 あいかわらずこれも暗いです。 ただ2転3転はしにくそうなストーリーでこのまま終わっちゃいそうではある。
むっつりさん曰わく「同じような設定で同時期に始まった作品がある」とのこと。 (たしか「ホーリーランド」や「自殺島」の人) そっちもちょっと気になるが、この人は合わないんで期待はしない。
同じく佳作「ヴィンランド・サガ」 幸村誠
やっと読み始めました。 普通におもしろい。 贅沢な悩みですが普通です。
他に佳作までいかないもの。
「イムリ」 三宅乱丈
これもやっと読み始めました。 今のところ6巻までしか読んでないが、とにかく難しい。 「ファイブスター」なみに独自の世界観が作りあげられてて、人物名や用語を覚えるだけで大変。 「銀英」好きなむっつりさんが薦めるわけである。 乱丈は「ペット」がやっぱり1番かなぁ。 この人の絵も男っぽいです。
「誘爆発作」 岡村星
静かに話題だったのだが、う~ん惜しい。 なんかもっとおもしろくできそうなんだけどな。
これも作者女性なんだけど、絵は「島耕作」でした。