いそぎおきて庭の小草(こぐさ)の露踏まむやさしきかずに人や思ふと

【通釈】七夕の翌朝は急いで起きて、我が家の庭の露に濡れた
草を踏んでおこう。私のことを風流を解する者と人が思うかと。

なにごとも変はりのみゆく世の中におなじかげにてすめる月かな

【通釈】何事も全て変わってばかりゆく世の中にあって
太古から同じ光のままに澄み輝く月であるよ 西行

7月22日　皆既日食でした。

谷の間にひとりぞ松も立てりける われのみ友はなきかと思へば

この地に友は誰もいないと思っていたら、
谷間にひとり松も立っていた 西行
九品寺にて。

九品寺より大和三山を眺望

7月20日撮影。

『松風の音あはれなる山里に さびしさ添ふる蜩（ひぐらし）の声』

（松風の音が情緒のある山里に、寂しさを添えるヒグラシの声が聞こえるよ）
西行の詩

西行の詩(雨あがりどき)

よられつる野もせの草のかげろひて涼しくくもる夕立の空（新古263）

【通釈】もつれ合った野一面の草がふと陰って
、見れば涼しげに曇っている夕立の空よ。
九品寺より畝傍山を望む。

薬師寺

毎日暑い日が続きます。10年越しのエアコンもがたがきて
冷えなくなってきました。修理に来てもらいましたが
15000円でなおしてもらいました。いよいよ総選挙ちかいです。
自民党に惜別して気分を変えたいな。

西行の詩

『年たけてまた越ゆべしと思ひきや　命なりけり小夜の中山』
※奥州へ向かいつつ
（まさか年をとってから夜の中山道を再び越えるなんて思いも
しなかった。これも命あってのことだなぁ）
普通は楽しいことやうれしいことがあったときに
生きててよかったというがつらい時や困難なときにも
生あることに感謝できる心と気持ちのおおきさが素直に
あらわれた秀逸の一句。

奈良西大寺の土塀

いまいち訪れる人が少ない寺ではあるが東大寺と並ぶ
大寺であった。

西の京にて

薬師寺は500円の拝観料を払って中を見て回る
のもよいが遠くから眺望して美しいお寺の数少ない
一つ。