いかで我この世のほかの思ひいでに風をいとはで花をながめむ 2009年08月26日 19時42分16秒 | Weblog 【通釈】どうすればよいのか、 私は――来世へ持ってゆく思い出として、 せめて一度くらい風の心配をせずに心ゆくまで桜の花を眺めたい。 西行 奈良の大乗院庭園にて。
もろともに我をも具して散りね花うき世をいとふ心ある身ぞ 2009年08月25日 21時27分02秒 | Weblog 【通釈】散るのなら、いっそ一緒に私も連れて散ってしまえ、 花よ。汚れたこの世を厭う心をもつ身であるぞ。 西行 室生寺にて。
花見ればそのいはれとはなけれども 心のうちぞ苦しかりける 2009年08月24日 20時48分39秒 | Weblog 桜の花を見ると、訳もなく胸の奥が苦しくなるのです 西行 京都の大谷祖廟にて8月13日撮影。
竹馬を杖にもけふはたのむかな 童(わらは)遊びを思ひでつつ 2009年08月22日 22時34分51秒 | Weblog 子どもの頃に遊んだ竹馬は、今では杖として頼む身になってしまったなぁ 西行 夏の室生寺にて。