お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

ヤマトイワナを探す旅 (前編)

2012年06月25日 | 釣り
ヤマトイワナという存在を知ってからどれくらいたったのだろうか。
いつかは釣ってみたい、この目で見てみたいという思いをずうっと温め続けてきた。
ここ数年、色んな病気や怪我に見舞われ、体力自慢の年齢はとうに過ぎている。
今、ここで釣っておかないと、チャンスが無くなってしまうような気がしてきた。

一ヶ月ほど前に25000分の1の地図を買い込み、夜中にじっとにらめっこ。
自分が持てる時間と体力を考えて、あれこれ想像する。でも、どこにいるのか、どこにもいそうだけど、どこにもいそうにない。
行ってしまって空振りも嫌だしなぁ。。。


(※残雪の木曽御岳山 3067m)

そんな迷える子羊の背中を押してくれたのが、今回、宿泊した「プチビラMTおんたけ」のご主人。
台風4・5号が来ることもあり、1週間前から川の状況等を逐一メールで情報をいただけたのが、何よりありがたかった。

ようやく釣行を決断したのが、出発前日の夜。
釣れても、釣れなくても、やっぱり行くでしょー!


以前、ブログにも書いたが、私の母方の本家は木曽にあり、子どものころ一度だけ遊びに行ったことがある。
そのころは中央道も勝沼までしか開通していなかったので、木曽まで車で9時間くらいかかった。
そのイメージがあったので、木曽は自分の中で長い間「日本の秘境」だった。
今は高速道路も整備され、伊奈から権兵衛トンネルを使えば、私の安全運転でも4時間半あれば木曽までついてしまう。
今回は、木曽路に至るアプローチを楽しむため、あえて塩尻から国道19号をのんびり南下し、木曽福島から開田高原へ向かった。



開田高原は、木曽川の支流が無数に広がり、どこに入るかよりどりみどりである。
目的はヤマトなので、当然奥に入ることになる。
手始めに、以前から目をつけていた川の上流域に入った。
台風の後なので水量はかなり多めだったが、濁りはない。
だが、1時間半ほど遡行して1チェイスのみ。
早々に切り上げ、同じ川の下流域に移動した。


そこは、事前に「プチビラMTおんたけ」のご主人から情報をいただいていた場所の少し上流。
開けた感じが、これぞ高原の川といった趣だ。

ルアーは、緑金の平打ち系45mmをチョイス。これが大当たり!
ちょっとした祭りが始まった。

左岸に足場をとり、対岸ギリギリにキャスト。
ロッドを立てながらヒラヒラと瀬を横切るようにリトリーブすると、ぎゅーんと影が追ってくる。
クロスで瀬を流しきり、ダウンになりかかった瞬間にガツーンとヒット!

開田高原での記念すべき1尾目はアマゴであった。
体高があって、カッコイイ。

まだ、出そうな雰囲気だったので、さっきより1メートル上流にキャスト。
また影が追ってくる。今度は黒い影だ。そんなにスピードは速くない。あいつかな?

予想通り、イワナ。
でもお目当てのヤマトではなく、ニッコウだ。

この後も、ワンキャスト・ワンヒットの状態で、アマゴとイワナがぞろぞろ顔を出す。



水面ギリギリに被さる木の枝下から猛然とダッシュしてきてゴゴンとヒットしたのがこの日一番のサイズのアマゴ。

25cmのナイスサイズ。朱点が鮮やか。体高が凄い。
こういうのをタナビラっていうんだね。



いつもだったら、もうお腹いっぱいで、「あ~、いい釣りだった。もう帰ろう」となってしまうところだが、今回の目的はあくまでヤマトイワナである。
男のロマンはまだまだこれからが本番なのだ。


 ※中編へ続く。
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