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pandadaisuki8102(ペンネーム:はくた とおる)

童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など

モグちゃんガマちゃんー三十一

2025-03-27 22:24:42 | 童話
「モグちゃんガマちゃんー三十一」
 カエルのガマちゃんが友達のモグラのモグちゃんのところに遊びにきた。
 ガマちゃん「おはよう、モグちゃん。元気かい?」
 モグちゃん「おはよう、ガマちゃん。元気モリモリさ。」
 ガマちゃん「ハリキッてるね。」
 モグちゃん「おもちをつこうと思っているのさ。どうだい一緒に?」
 ガマちゃん「面白そうだね。手伝うよ。」
 モグちゃん「じゃ、作業場に行くことにしよう。あの穴からいくから、安全具をつけてね。」
 ガマちゃん「照明付きヘルメットとゴーグルと酸素ボンベだね。どうだい?」
 モグちゃん「オーケー。こちらの穴からどうぞ。」
 ガマちゃん「お願いします。」
 モグちゃんとガマちゃんは、穴をドンドン進んで、出口まできた。
 モグちゃん「ここでおもちをつくんだ。」
 ガマちゃん「道具がそろっているね。」
 モグちゃん「きのう、もち米を洗って水につけておいたんだ。これから蒸気でむすからね。」
 ガマちゃん「火加減をみておくよ。」
 モグちゃん「むせたら、うすに入れて、きねでつくんだ。」
 ガマちゃん「ボクがつくね。」
 モグちゃん「ボクはうすの方で、ついたもち米をつきやすいように整えるね。」
 ガマちゃん「最初はきねで、もち米をある程度つぶしてと。これでいい。じゃ、つきはじめるね。」
 モグちゃん「あいよ。」
 ガマちゃんとモグちゃんは、もちをつき続けて、ちょうどいいころあいとなった。
 モグちゃん「もうそろそろやめていいよ。」
 ガマちゃん「わかった。あと一回ついて終ろう。」
 モグちゃん「さあ、できた。これを板にかたくり粉を敷き詰めたところに持っていって、くっつかないようにして、食べやすい大きさにしたものを作ったり、鏡もちサイズにしたり、板のようにのばして作って、あとで切ったりするんだ。」
 ガマちゃん「おいしそうだね。すぐに食べてもいいかい?」
 モグちゃん「いいよ。じゃ、あずきときな粉と板のりを準備しておいたから、好きなものをつけて食べてね。」
 ガマちゃん「せっかくだから、順番につけていただくね。おいしいなー。つきたてだから、なおさらなのかもしれないね。」
 モグちゃん「自分達で作ったから一味ちがうよね。さあ、お茶をどうぞ。」
 ガマちゃん「ありがとう。ふー。一息ついたね。」
 モグちゃん「板状にしたもちをさましてから、包丁で切って、四角いもちを作ることにしよう。」
 ガマちゃん「ボクが切ってみるね。」
 モグちゃん「今のうちなら、柔らかいから、切りやすいと思うよ。包丁をぬらしておいた方が、くっつかなくていいよ。」
 ガマちゃん「そうだね。かたいと力がいるし、くっつくとはかどらないしね。」、
 モグちゃん「うん。じょうず、じょうず。切ったもちを焼いてみよう。」
 ガマちゃん「すごくふくらむね。」
 モグちゃん「そうだね。砂糖としょうゆを混ぜたものを作ったから、これをつけて食べてみてね。」
 ガマちゃん「これはこれでおいしいね。」
 モグちゃん「よかった。作った甲斐があったよ。」
 ガマちゃん「おっと、もうこんな時間だ。今日は帰ることにするよ。」
 モグちゃん「そうだね。じゃ、安全具をつけてね。」
 ガマちゃん「オーケー。」
 モグちゃんとガマちゃんは、穴をドンドンともどっていって出口についた。
 ガマちゃん「今日はありがとう。おもちをついて、楽しかったし、食べておいしかったし。」
 モグちゃん「喜んでもらえてうれしいよ。おもち、持って帰ってね。」
 ガマちゃん「うん、ありがとう。またくるね。バイバイ。」
 モグちゃん「またきてね。バイバイ。」
 おしまい

モグちゃんガマちゃんー三十

2025-03-13 21:17:32 | 童話
「モグちゃんガマちゃんー三十」
 カエルのガマちゃんが友達のモグラのモグちゃんのところに遊びにきた。
 ガマちゃん「おはよう、モグちゃん。元気だった?」
 モグちゃん「おはよう、ガマちゃん。元気だったよ。くるのを待ってたよ。」
 ガマちゃん「どうしたの?」
 モグちゃん「今日はこれから、味噌を作ろうと思っているんだ。」
 ガマちゃん「面白そうだね。手伝うよ。」
 モグちゃん「じゃ、作業場に行くことにしよう。この穴からいくから、安全具をつけてね。」
 ガマちゃん「照明付きヘルメットとゴーグルと酸素ボンベだね。これでいいかい?」
 モグちゃん「オーケー。それじゃ、出発。」
 ガマちゃん「お願いします。」
 モグちゃんとガマちゃんは、穴をドンドン進んでいって、出口に着いた。
 モグちゃん「ここが、味噌を作って保存してある場所なんだ。」
 ガマちゃん「へえ、すごいね。」
 モグちゃん「まず、昨日洗って水につけておいた大豆をゆでるんだ。鍋に大豆と水を入れて、柔らかくなるまで火にかけておくんだ。」
 ガマちゃん「ふーん。じゃ、火加減をみているよ。」
 モグちゃん「様子を見て、柔らかくなったら、火を止めて、大豆を取り出すんだ。」
 ガマちゃん「これだけでも、おいしそうだね。」
 モグちゃん「そうだね。食べてもいいよ。」
 ガマちゃん「ホクホクしてて、おいしいね。」
 モグちゃん「これをこの機械に入れてつぶすんだ。ボクがハンドルを回すから、上からゆでた大豆を入れてね。」
 ガマちゃん「わかった。この穴に入れればいいんだね。」
 モグちゃん「これでハンドルを回すと、つぶれた大豆が、横から出てくるんだ。ホラね。」
 ガマちゃん「ホントだ。面白いね。じゃ、今度はボクが回してみるね。」
 モグちゃん「追加の大豆を入れるね。」
 ガマちゃん「ハンドルを回すね。わあ、つぶれた大豆がでてきた。」
 モグちゃん「でてきたペースト状の大豆をさまして、麹と塩を混ぜて、団子状に丸めて、これを容器に隙間なく詰めて、発酵させると、味噌になるんだ。」
 ガマちゃん「すごいね。いつもやっているの?」
 モグちゃん「たまにね。これはこの前作ってできた味噌だから食べてみて。」
 ガマちゃん「おいしいね。味噌汁にしたり、キュウリにつけたらいいよね。」
 モグちゃん「今日は、おでんを作って、味噌をつけて食べようと思っているんだ。」
 ガマちゃん「それはいいね。」
 モグちゃん「鍋に大根、ゆで卵、ちくわ、コンニャク、はんぺん、がんもどきとだし汁を入れて、煮て、味噌をつけて、できあがり。さあ、どうぞ。」
 ガマちゃん「あったかくて、おいしいね。」
 モグちゃん「からしもどうぞ。」
 ガマちゃん「ありがとう。ちょっとピリッとして、いいよね。」
 モグちゃん「最後にうどんを入れて、しめることにするね。はい、どうぞ。」
 ガマちゃん「お腹いっぱいだね。鍋パーティーみたいだね。」
 モグちゃん「それじゃ、少し休んでから、もどろう。」
 モグちゃんとガマちゃんは、元の場所にもどってきた。
 ガマちゃん「今日はありがとう。味噌を作ったり、おでんを食べたり、楽しかったよ。」
 モグちゃん「喜んでもらえてうれしいよ。味噌を持って帰ってね。」
 ガマちゃん「ありがとう。また、くるね。バイバイ。」
 モグちゃん「またきてね。バイバイ。」
 おしまい