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童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など(ペンネーム:はくた とおる)

ホンくんチズくんー四

2024-08-01 22:11:57 | 童話
「ホンくんチズくんー四」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、しばらくいなかったりする。チズくんは、話し相手のうちの一人がいないので、チョット寂しかったりしている。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま。」
 チズくん「お帰り。お疲れさま。今回はどうだった?」
 ホンくん「おいてもらっていた部屋は、住んでいる人がいるときは、エアコンがきいててよかったんだけど、昼間いないときは、エアコンが切ってあったんで少し暑かったかな。」
 チズくん「それは仕方ないよね。」
 ホンくん「エコは大切なことだからね。」
 チズくん「この前、ニュースを見ていたら、量り売りをしていたね。」
 ホンくん「そうそう、ヨーロッパではけっこう当たり前で、日本でも昔はそうしていたし、今は容器を無駄にしないということで、そうしているみたいだね。」
 チズくん「でも牛乳のビンでの販売は大手でもやめているっていってたね。」
 ホンくん「コストがかかるってことだよね。再生利用しているものといえば、紙もそうだね。昔は、わら半紙とかいってあったけど、今では再生紙ということになっているよね。」
 チズくん「再生紙の方が高いからね。」
 ホンくん「段ボール紙なんかは強度があって、震災のときの緊急のベッドになったり、使い手があるよね。」
 チズくん「ベッドだけでなく、部屋を作ったりもしていたね。プライバシーの保護は大切だよね。ストレスがたまると、せっかく生き残ったのに、災害関連死につながったりするからね。」
 ホンくん「エコノミー症候群も、体をのびのびとできないことから発生するから、災害時といえども、考えておかないといけないことだよね。」
 チズくん「昔の生活というのは、壊れたら、修理してまた使うということで、無駄が少なかったよね。世の中に修理専門の人達がいて、それで成り立っていたよね。」
 ホンくん「あと、材料をもっていって加工してもらうというのもあったよね。」
 チズくん「そうそう。子供のころは、町にポン菓子作りのオジさんがやってきて、米をもっていって、ビニール袋一杯に作ってもらって、みんなで食べたものだよね。」
 ホンくん「もち米をもっていってもちを作ってもらうというのもあったよね。」
 チズくん「修学旅行で米をもっていったこともあったよね。それに登山で、山小屋に米持参というのもあったよね。」
 ホンくん「今でも、山の上でカップメンや飲み物が、やたら高いというのはあるよね。」
 チズくん「運賃がかかっているから、仕方がないよね。コンビニを使うことに慣れてしまって、山の上にもコンビニがあることが当たり前になってしまったからね。」
 ホンくん「山の上の郵便局っていうのもあるよね。絵葉書を書いて、登山の思い出にするために。」
 チズくん「今だと、スマホで写真を撮って、電子メールで送るといったところだね。」
 ホンくん「年賀状がドンドン減り続けてしまっているから、これからは、電子メールの年賀状が主流になってくるかもしれないね。」
 チズくん「お年玉付き年賀状で、切手シートが当たるとうれしいよね。」
 ホンくん「何となく使うのがもったいなくて、たまっちゃうよね。」
 チズくん「でも、今のうちに使ってしまわないと、使うタイミングがなくなってしまうよね。テレホンカードを持ってるんだけど、公衆電話をさがすのが大変だね。」
 ホンくん「ボクも持っているんだけど、すぐスマホを使ってしまうので、使うきかいがないよね。」
 チズくん「電話代として使えるみたいだから、お店にきいてみた方がいいかもしれないね。」
 ホンくん「昔は、電信電話局が町にあったからきけたけど、今は全く見ないよね。」
 チズくん「今は、ワイファイのアンテナがあちこちにあって、防犯カメラなみになってきているよね。」
 ホンくん「スマホ代だけでなくて、データ通信料もバカにならないから、大変だよね。」
 チズくん「月末になったら、なるべく使わないようにして、次の月初めに使うようにしているよ。通信速度が遅くて困るからね。」
 ホンくん「そろそろ閉館時間も近いから、今日はこの辺にして、またあしたね。おやすみなさい。」
 チズくん「それじゃ、またあした。おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー三

2024-07-18 22:05:17 | 童話
「ホンくんチズくんー三」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけることが少なくない。ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま。」
 チズくん「お帰り。どうだった?」
 ホンくん「昨日はひどい雨だったけど、今日はいい天気だったよ。春に三日の晴れなしっていうけど、そのとおりだね。」
 チズくん「外に出るのは虫干しのときぐらいだし、日かげでないと困っちゃうよ。」
 ホンくん「紙の状態によるから大変だよね。古いと風化してしまうからね。」
 チズくん「紙の色が茶色がかって、かたくなってくるとそろそろあぶないよね。」
 ホンくん「本は、大昔は粘土板でできていたんだ。」
 チズくん「重くて大変だね。」
 ホンくん「棚に並べておくしかないし、その場で読むしかないよね。本棚といっても今の図書館なみの規模になってしまうよ。そのうち、パピルスができて、これは植物からできていて、これがペーパーの語源なんだけど、ようやく持ち運びが簡単にできるようになってきたんだ。」
 チズくん「それは大発明だね。」
 ホンくん「そうだね。書いたものも、今の本の形だったり、巻物の形だったりしているよね。」
 チズくん「今、本で第何巻とかいっているのは、そのなごりかもしれないね。地図も大きなものは巻いておいて、使うときにひろげるからね。」
 ホンくん「絵巻物という形もあるから、今の絵本の原型かもしれないね。」
 チズくん「昔はもちろん手書きだよね。」
 ホンくん「そうだね。だれかが書いた本を他の人が手書きでうつすから、とても時間がかかったんだ。」
 チズくん「写本屋さんとかいたかもしれないね。」
 ホンくん「でも、写し間違いが起こるので、間違った内容が伝わってしまうこともあっただろうね。」
 チズくん「それは困るね。」
 ホンくん「それはヨーロッパで印刷技術ができたことによって、ようやく解消されたんだ。最初は宗教の本が印刷されたようだね。」
 チズくん「今のベストセラーといったところだね。それだけ需要があったということだよね。」
 ホンくん「日本でも版画の技術をつかって、絵や本が作られているんだ。」
 チズくん「いよいよ大量印刷の時代がきたんだね。」
 ホンくん「うん。文字を一つ一つ掘った印かんのようなものを並べて、再生利用できるようにして、文章を速く作りあげることができるようになって、情報が大量に流布するようになったんだ。」
 チズくん「本だけでなく、新聞や雑誌もすごいよね。」
 ホンくん「近頃は、電子本ていうのも登場して、紙だけでなく、情報端末の画面上に表示されるようになっているよね。」
 チズくん「図書館もエスエヌエス上に設置されるよね。」
 ホンくん「実際の物としての本と、情報としての内容とのどちらを目的とするかによって、今後の扱われ方が変わってくるよね。」
 チズくん「物の場合、置き場所をどうするかという問題があるよね。」
 ホンくん「物として残すものと、情報に変換して残すものとを分けて考えなければならない時代がきたということだね。」
 チズくん「世界遺産を決めるような感じかもしれないね。」
 ホンくん「文化として何をどのようにして残していくのかというのは、難しい問題だね。」
 チズくん「温故知新で、歴史に学んで、これからの方向性を決めていくための材料として重要であることは間違いがないから、できるだけ、どんな形であってもいいから、残してもらいたいものだね。」
 ホンくん「そうだね。大事な文化的財産の一つだからね。そろそろ閉館の時間だね。今日はこれくらいにして、また話し合うことにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 チズくん「おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー二

2024-07-05 11:43:23 | 童話
「ホンくんチズくんー二」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて出かけてしまう。数日してホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま。」
 チズくん「お帰り。どうだった?」
 ホンくん「けっこう外は暑くなってきていて、日かげにいないと大変だね。」
 チズくん「そう。この中はエアコンがきいていて、いつも温度が安定しているから助かるね。」
 ホンくん「そうだね。でも、今は円が安定していないから世の中その影響が出ているよ。」
 チズくん「アメリカの金利が高いから円安がとまらないよね。」
 ホンくん「日銀が為替介入しても、なかなか止まらないよね。」
 チズくん「三十年ほど前は一ドル八十七円ぐらいのときがあって、日本から外国に観光に行くのも楽なときがあったよね。」
 ホンくん「その昔は一ドル三百六十円だったから、四分の一ぐらいでビックリだよね。」
 チズくん「今はそれからいうと二分の一ぐらいまでにもどってきているといったところだね。」
 ホンくん「四分の一ぐらいのときは、バブル全盛期で、国内も景気がよかったね。」
 チズくん「タクシー券がよく使われていたみたいだよね。」
 ホンくん「必要経費でけっこう落とせたっていうことだね。」
 チズくん「でもバブルがはじけて、低成長時代に入っていったね。」
 ホンくん「失われた時代ともいわれているね。」
 チズくん「この影響は今でも続いているね。」
 ホンくん「企業が守りに走ってしまって、将来のための投資をおさえて、賃金を上げず、内部留保ばかり増やしてしまったために、世の中が内向きになって、消費者も買い控えをして、貯蓄にまわして、世の中にお金が回らないデフレ状態におちいってしまったよね。」
 チズくん「その上、悪いことに、新型コロナが原因でますます景気が悪くなってしまったよね。」
 ホンくん「五類にかわってようやくもちなおしてきたというところだよね。でも、前ほどいわなくなっただけで、新型コロナでなくなる人はある程度いるわけで、安心はできないよね。」
 チズくん「今までどおり、手洗い、うがい、マスクでの予防が大切だよね。」
 ホンくん「景気っていうのは、世の中の雰囲気みたいなものだから、気持ちだけでも前向きにしておかないといけないよね。」
 チズくん「それぞれの立場で必要と考えられるものには、お金を使っていかないと、今あるものさえ無くなっていってしまうよね。」
 ホンくん「外国のものばかりにたよってしまって、国内のものを使うことをおこたってしまうと、今のように外国で紛争が起こった場合にすぐ供給不足になってしまって立ちゆかなくなってしまうから、内外の物をバランスよく使えるようにしておくことが大切だね。」
 チズくん「インターネットのように、一つのルートがだめになっても、他のルートからつながるようなセーフティーネットが必要だよね。」
 ホンくん「全体から、個々の施策をどうするかという視点がないといけないよね。」
 チズくん「そうだね。オッと閉館時間がきてしまったようだ。この続きは、また後日することにして、今日のところは、これでお開きにすることにしよう。」
 ホンくん「わかった。それじゃ、おやすみなさい。」
 チズくん「おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくん

2024-06-21 09:38:06 | 童話
「ホンくんチズくん」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんは、たまに借りられて、しばらくすると、もどってくる。
 チズくん「お帰り。お疲れさまでした。どうだった?」
 ホンくん「今回は、とりあつかいがていねいな人で、ゆっくりできたよ。」
 チズくん「それはよかったね。町の中は何か変わったかい?」
 ホンくん「ああ、遊技場だったところが、スーパーマーケットに変わっていたよ。それにガソリンスタンドにコーヒー店やコインランドリーが併設されていたよ。」
 チズくん「けっこう変わったね。アメリカじゃ、ガソリンスタンドとコンビニが一緒だっていうから、だんだんそうなってきているんだね。」
 ホンくん「そうだね。多角化されてきているよね。」
 チズくん「広島のほうでは、二十四時間のスーパーもあるっていうから、コンビニもこれから大変だね。」
 ホンくん「あと、ソーラーパネルが増えたよね。家の屋根だったり、畑だったり。自然エネルギーを使うきかいを増やさないと、今後二酸化炭素排出を減らす圧力が世界からますます強くなってくるから、つらくなるよね。」
 チズくん「風力発電や波力発電、地熱発電なんかだよね。でも、一か所で大量に発電するのにも環境問題があったりして難しいので、もっと個別にできる発電が必要なんじゃないかと思うよね。たとえば、小さな水力発電とか小さなガス発電とか。」
 ホンくん「燃料電池とか、車の発電につかう方法も、各家庭で使えるようになれば、遠くからの送電によって損失する電気分だけでも無駄にならずにすむよね。」
 チズくん「どうして普及しないのかなあ?」
 ホンくん「まだまだ始めるにはハードルが高いのかもしれないね。総論賛成、各論反対ということが多いからね。」
 チズくん「屋根の上でお湯をつくる方法も思ったほど普及していないのも、そういうことなのかもしれないね。」
 ホンくん「まだまだそういうことに興味がある人の間だけのものにとどまっているのかもしれないね。」
 チズくん「自然エネルギーの場合は、天気によって変わってしまって、安定しないことがネックになっているよね。」
 ホンくん「充電しておくものがあって、そこから安定的に出力できるようになれば、ずいぶん違うと思うよ。」
 チズくん「技術的な進歩と、経済的な価格の問題、普及のための補助制度、インフラの進展、これらがないと難しいね。」
 ホンくん「チョット前までは、電気自動車が増加する一方だと思っていたら、今では、充電スタンドが普及しないために、ハイブリッド車の需要がまた増えているということだから、なかなか先をよむのは、難しいよね。」
 チズくん「傾向が見えるまでにはもう少しかかりそうだね。」
 ホンくん「ただ、二酸化炭素を減らさないといけないのは待ったなしだから、少しずつでもよくなってほしいよね。」
 チズくん「みんなの意識が少しずつでも上がることを望むよね。」
 ホンくん「おっと、またお呼びがかかったようなので、また出かけてくるよ。またね。」
 チズくん「気をつけてね。」
 おしまい


キッちゃんタヌちゃん

2024-06-07 15:52:37 | 童話
「キッちゃんタヌちゃん」
キツネのキッちゃんと友達のタヌキのタヌちゃんはダンスが大好き。
今日も仲良く一緒に踊っている。
キッちゃん「頭に葉を乗せ、ドロロンパ。」
タヌちゃん「お腹に手を当て、ポンポポン。」
キッちゃん「尻尾を振って、タンタタン。」
タヌちゃん「胸に手を当て、ドンドドン。」
キッちゃん「前に回って、クルリンパ。」
タヌちゃん「腕を回して、グルルルン。」
キッちゃん「足を前後に、サッサカサ。」
タヌちゃん「腕を上げ下げ、パタパタパタ。」
キッちゃん「背伸びしながら、グンググン。」
タヌちゃん「尻尾を回して、ブンブブン。」
キッちゃん「斜め左右に、クイククイ。」
タヌちゃん「小さくなって、シュルルルルー。」
キッちゃん「上を向いて、ヤッホッホー。」
タヌちゃん「下を向いて、エッサカサー。」
キッちゃん「尻尾を上げて、ルンルルン。」
タヌちゃん「右手を上げて、ランララン。」
キッちゃん「背中を揺すって、ユッサユサ。」
タヌちゃん「右足ねじって、グリグリグリ。」
キッちゃん「口に手を当て、コンココン。」
タヌちゃん「手首を振って、ブーラブラ。」
キッちゃん「逆立ちをして、ヨッヨッヨ。」
タヌちゃん「うずくまって、ゴロロロン。」
キッちゃん「急いで歩いて、スタコラサ。」
タヌちゃん「速く走って、ビュンビュビュン。」
キッちゃんとタヌちゃん「あとはよろしく、バイババイ。」
おしまい