goo blog サービス終了のお知らせ 

pandadaisuki8102(ペンネーム:はくた とおる)

童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など

ホンくんチズくんー十七

2025-02-27 21:04:08 | 童話
「ホンくんチズくんー十七」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけてしまう。チズくんは話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しい。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどんなところに行ってきたの?」
 ホンくん「ニュース番組を作っているところだったよ。」
 チズくん「今は、天気がトップニュースになることも少なくないよね。」
 ホンくん「災害級の暑さだったり、雨だったりがかなり高い確率で起こっているからね。」
 チズくん「対策が追い付かないくらいだよね。」
 ホンくん「うっかりしていると急に竜巻発生注意報が出たりするから、油断できないよね。」
 チズくん「あと多いのは、車のアクセルとブレーキを踏み間違えた事故とか、逆走しているとかいう話だよね。事故を起こさないうちに、運転免許証の返納をしたいところだね。」
 ホンくん「それに川や海での溺れたるする事故だね。地元の人ではなくて、他のところからきて、危険なところに行ってしまいがちだよね。」
 チズくん「スキー場でも、新雪を求めて、立ち入り禁止のところに行ってケガをしたりしているよね。」
 ホンくん「ダメだといわれても、行ってしまうところをどうにかしないと、止まりそうもないよね。」
 チズくん「スマホの時代になっても、ネズミ講的な話は減らないよね。」
 ホンくん「誘い方も新しくなっているから、見分けがつかないということだね。」
 チズくん「手っ取り早く稼ぎたいということになると、なかなか歯止めが効かないんだろうね。」
 ホンくん「今は、昔に比べると、非正規の仕事が増えていて、安定した生活を営むのが難しくなっているから、手を出す機会が多いんだろうね。」
 チズくん「ところで、警察官とか弁護士、医者、それに役所の職員とかの犯罪が報じられることが少なくないよね。」
 ホンくん「昔に比べると、オープンになってきているということなんだろうと思うよ。」
 チズくん「メディアの政治へのソンタクによる報道されないこと、逆に、メディアによるミスリードとかもあるよね。」
 ホンくん「日本では、何となく終わってしまうと、そのまんまになって、反省のないままズルズルとまた間違いを繰り返すということが多いから、ボクらも、よく監視して、忘れないようにして、折に触れて、指摘していかないと、いつまでたっても良くならないよね。」
 チズくん「結局、同じところが続けていくとマンネリ化して、なかなか変われないということだよね。」
 ホンくん「他の国でも、同じトップが続けているところが多くなってきているけれども、その国の国民の中から新しい方向性が生まれない限りは、どうしようもないところがあるよね。」
 チズくん「エスエヌエスとかで世界の情勢がどうなっているかは良くわかるようになってきているから、せめて、より正しい情報が伝えられる状況が、確保され続けていることを望むよね。」
 ホンくん「その上で、どう判断するかは、それぞれの国民に課せられた自助努力としておくしかないよね。これ以上は内政干渉だと言われるのがいつものパターンだからね。」
 チズくん「大きい国はどうしても力で押してくるから、小さな国はそれに対してどうするかを考えておく必要があるよね。」
 ホンくん「外交力が問われる場面だよね。」
 チズくん「握手しながらも、水面下ではバタバタして、駆け引きをしているようでないとダメかもしれないね。」
 ホンくん「軽く見られてしまうと、いつまでたっても不平等な約束のままで終わってしまって、国民からも不満が出てきてしまうことになって、やってるわりには認めてもらえないということになりかねないからね。」
 チズくん「正直なことは大切なんだけれども、それだけではなかなか交渉はできないということだよね。」
 ホンくん「その場その場だけで対処しているだけではだめで、もっと全体的なコンセプトの基で個々の問題にどう対処していくのかという視点も必要なのかもしれないね。」
 チズくん「そろそろ閉館時間だね。この話の続きはまた次の機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー十六

2025-02-13 21:13:18 | 童話
「ホンくんチズくんー十六」
本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけてしまう。チズくんは話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しかったりする。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどんなところに行ってきたの?」
 ホンくん「映画の情報を取り扱っているところだったよ。」
 チズくん「外国の映画が全盛だったときもあったけれど、今は、日本の映画も興行的に規模が大きくなってきているね。」
 ホンくん「製作費についてはまだまだ、開きがあるけれども、それでも何とか頑張っているというところだね。」
 チズくん「映画で出てきたところに、ファンが集まる聖地巡礼も話題になっているから、地域おこしにもなっているよね。」
 ホンくん「日本の映画が外国でも、見られるようになってきているから、外国のファンも引き付けることになっているよね。」
 チズくん「映画の内容をアトラクションにしているところもあるから、見るだけでなく、参加するという楽しみ方もあるよね。」
 ホンくん「映画で見た乗り物なんかに乗れたら、ワクワクものだね。」
 チズくん「ところで、字幕付きの映画を見るほうかい?」
 ホンくん「吹き替えが間に合ってないものは仕方なく見るけれども、どうも、字幕ばかり気になってしまって、映像を見るのがおろそかになってしまうんだよね。」
 チズくん「結局、内容が中途半端な理解になってしまうよね。」
 ホンくん「吹き替えだと、声優の人のイメージが強くなるよね。」
 チズくん「この人はこの声優さんて決まってくるよね。」
 ホンくん「結構、高めの声の人が吹き替えをしていたとしても、実際の俳優さんの声は低めだったってことはよくあるよね。」
 チズくん「声優さんが変わらざるを得ない場合もあるから、後を継ぐ人はチョット苦しかったりするかもしれないね。」
 ホンくん「ものまねの人が代わりにやっている場合もあるけれども、いつもそういう訳にもいかないから、もうあきらめて、新しいイメージを作るつもりでやるしかないね。」
 チズくん「バックの音の聴かせ方も向上しているから、臨場感は増しているかもしれないね。」
 ホンくん「前方以外からも響いてくるから、体全体で感じるといったところだね。」
 チズくん「映画館の設備的な向上というのは、もっとあるかもしれないね。」
 ホンくん「大画面であることをアドバンテージとして押していくことだよね。」
 チズくん「プラネタリウム的な映写の仕方も一つの方向かもしれないね。」
 ホンくん「建物をスクリーンとして、映写することはすでに行われているよね。」
 チズくん「これはお金がかかるから、花火のようにスポンサーをつのって行った方が、いいかもしれないね。」
 ホンくん「クラウドファンディングという方法もあるから、無理なく続けられる方法を見つけたいものだよね。」
 チズくん「最近は、欧米だけでなく、韓国やインドの映画とかも話題になっているよね。」
 ホンくん「韓国の映画は、社会的な問題を深く追求している感じがするし、インドの映画は、パワー全開のミュージカルといったところだよね。」
 チズくん「お国柄といってもいいくらい特徴があるよね。」
 ホンくん「昔、中国の映画を見たことがあるけれど、広大な土地を背景に、日常を静かに、そして懸命に生きている人の心の中のハレヤカな思い出を語っているところが、こちらまでホノボノとしてしまうようなものだったよ。」
 チズくん「色んな環境の違いこそあれ、人の心の深いところにうったえるものは、変わらないということなんだろうね。」
 ホンくん「昔に比べれば、色々な国の映画を見ることが比較的できやすくなっているから、製作者の意図がどんなものなのかということを考えてみることも非常に興味のあることだよね。考え方の違いや同じ部分を比較してみるとおもしろいよね。」
 チズくん「そろそろ閉館の時間だね。この話はこの辺にして、続きはまた次の機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい