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美ら海便り

宮古島の海でパイカジスタッフが出会った水中景色や水中生物のおもしろいこと感動したこと、伝えちゃいます!

No.123 IQいくつ?

2010-02-07 21:05:16 | 海のいきもの
年明けてからの1~3月と言えば、受験シーズン!
みなさん、受験の思い出って何かありますか?
私は、高校・大学と、ネタのような思い出がいっぱいあります。笑

さて、IQとは、知能指数のことで頭の良さを表す一つの指標となっていますが、海の中の生物は、どれぐらい賢いのでしょうね?
今回はタコに焦点を当ててみたいと思います。

海の中でも、よく出会うタコですが、見つけると、すばやく逃げたり、体の色をくるくると変えたり、岩そっくりになってみたり…、と、いろんな動きを見せてくれるので、目が釘付けになってしまいますよね。
これだけ色んな反応が出来るのだから、きっと相当賢いはず!!?

タコの賢さを調べた研究によると、

・タコは巣穴から120mあまり離れた地点までエサ探しに出かけで、また、「行きとは違う(障害物のある)ルートを通って」巣穴に的確に戻れる。

・エサのカニを食べるときに、3つのやり方があり、その時々に、その中のどれかを選択して実行に移す。

これらは、タコに思考の芽生えがあることを示しているのだそうです。
タコ以外の無脊椎動物には、思考はなく、融通性の無い遺伝的に決定付けられた行動しかしないので、ひとつの刺激からは、同じ反応しか返ってきません。
それに比べると、タコはいくつかの反応を返してくれます。だから、見てても飽きないし、面白いんですよね♪

では、思考の芽生えがあるタコは、学習することができるのでしょうか?

これも、今までの実験で、限界はあるものの、有意義な成果が上がってきているそうです。

例えば、

水槽の中にタコを入れて、真ん中をプラスチックの板で二分し、タコがいないほうには、いくつかの部屋を作る。板にそれぞれの部屋へとつながるドアをつけて、ドアにそれぞれ異なる図形をつけておく。ある図形のドアの部屋にだけエサのカニを入れておく。
そうすると、タコはエサのカニを求めて、何度かの試行錯誤のうちに、カニのいる図形のついたドアを選びます。これを何回か続けていくと、タコは数秒で正しいドアを開けてカニを見つけるようになるんです!
さらに、この様子を見守るだけのタコたちを用意すると、その見守っていたタコたちは、見守らずに実験をやったタコよりも短時間でカニの部屋へとたどり着くことができるのだそうです!!

というわけで、タコは観察して学習することもできる、というわけです。すごいなぁ~!
なんと、犬と同じぐらい賢いのでは?という一説もあるのだとか!
私達ダイバーも、タコにじっくり観察されているのかもしれませんね!

ユカ

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おひさしぶりです (しげ)
2010-02-13 10:31:22

タコに観察されてる・・・ん~、警戒されてると思う事はあっても、そんなふうに思った事は無かったなぁ。

ジーッとしてるタコを見て、

 「何考えてるんだろ?」

って思ったくらい。

ダイバーに馴れたタコなんてのも、案外たくさんいるかもしれないね
返信する
お久しぶりです♪ (ユカ)
2010-02-13 18:21:23
私たちは、モチロン海に潜って生物を観察するけど、海の生物たちも、実は私たちのこと観察してるのかもしれないですね~!

「やっぱさぁ、人間って○○○だよなぁ~!」
「この前、○○○してたゼ!」
なんて言われてたりして?!

ダイバー馴れしたフグがいるぐらいだから、タコだっているかもしれませんね!
馴れさせてみたいなぁ~
返信する

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