No.24 にょ～ろ、にょろ

真っ白できれいな砂地。
海のブルーが映えてとってもキレイ。
の～んびり、ぼへぇ～っと漂っていると…

ん？なにやら砂から細長いものが伸びている？？

ゆらゆら揺れながら、にょ～ろ、にょろ。

正体は、砂地の人気者、ガーデンイール。

「ガーデンイール」とは英名で、和訳すると「庭のウナギ」。
海の中で集団を作り、海底から顔を出した状態が、風になびく花園のように見えることが名前の由来だそうです。
和名の「チンアナゴ」や「ニシキアナゴ」などがガーデンイールと呼ばれています。
ちなみに、和名の「チンアナゴ」は、顔つきが犬のチンに似ていることからつけられたそうですが…う～ん、似てるのか？？


このガーデンイール達、尾鰭でせっせと巣穴をほります。
そして、その巣穴に潜り込んで、体の３分の１ほどを巣穴から出して、にょろにょろユラユラしながら、海流によって流れてくるプランクトンなどを食べています。

なかなかの臆病者なので、ちょっとでも危険を感じるとサッと砂の中に引っ込んでしまいます。
なので、ダイバーはいつも「だ～るまさんがぁ　こ～ろんだ♪」状態でゆっくりゆっくりと近づかないと、近くで観察できません。

なかなか体の全体を見ることのないガーデンイールですが、じつは全長が30cmぐらいあります。
長～い体を、砂の中では釣り針のように曲げているそうです。

にょろにょろ、ユラユラ、今日も海の風に揺られてます。

ユカ