ここ数年ない程幸せな気持ちで年を越した。カレンとは相変わらずいい関係であった。
この年齢というのはたぶん、一生のうちで一番恋愛に熱い時期だろう。気軽にこの人と将来一緒になるんだと思っていた。 親にも、有頂天になってそのようなことを言ったがさすがに人生経験豊富である。。「そういうことは、数年経って見てから初めて言えるもんだ。軽々しく口にするんでない。」と一蹴されてしまった。
しかし、周りが . . . 本文を読む
数時間後、家に着いた私は、夕食を済ませた後、カレンに無事着いた旨を伝えた。会話はやはり、会ったという事実があるからなのか今までとはあきらかに雰囲気が違っていた。いい方向にね。
しかし、やはりというかその日あったことが全て夢のような気がして、中々、寝付けなかった。
翌日、授業の合間の昼休み、我が学校の1階にある公衆電話に向かう。カレンのポケベルに文章?を入れるためだ。唐突に「14106」と . . . 本文を読む
あの、情けない告白が終わり、電話を切ったあと、まだ、私は実感をもてないでいるにもかかわらず、妙に興奮してその夜は一睡もしなかった。というかできなかった。
寝たら、夢でしたっていうオチがただ、ただ、怖かったから…。
こういう時、男は女々しくなるものである。 とりあえず、何か、証拠を残しておこうと思い、生徒手帳の1ページにこう記した。。
「11月16日、雪が降った日、カレンと付き合い始め . . . 本文を読む
199×年 まだ、携帯電話よりもポケベルが主流の時代の話です。
当時、私は、高校2年で修学旅行中の出来事でした。
修学旅行も後半に差し掛かろうという時、私の学校は工程のほとんどが自由行動でしたので集合場所のホテルまでの時間も当然何をしても自由でした。
私は友人と買い物等している時でも、自由気ままに動いていつの間にか迷子?になっていることが多く、 この時もそうだったんですが一人になった . . . 本文を読む