『ケータイ文学部 短編小説選集@14歳』の著者
千羽 識(せんば しき)さんに
作品執筆のお話をうかがいました。
千羽さんは現在、中学生。
学業や部活動に励みながら小説を書かれています。
Q.いつから物語を書くようになったんですか?
小学五年生のときからです。その前はずっと漫画家になりたいと思っていました
本が好きで、その頃はとにかく空想が好きでした
そういうものを表現するものとして、物語を書くようになりました
Q.『短編小説選集』の最初に収録されている『零零.zerozero』についてお聞かせください。これは何歳のときに書かれた作品ですか?
12歳のときに書いた作品です
Q.『零零――』は、もしかしたら夢でみたものを物語にしたのかなあ、という印象があったのですが・・・
私は、夜寝るときに色々なことを思いつくことが多いのですが、この物語もそのときだったと思います
この話に出てくる兄は、私の憧れというか理想像です
私は夢を見ても、すぐに忘れてしまうので、いつか小説のネタになるような夢が見たいです(笑)
Q.短いストーリーですが、主人公の成長の物語にも思えます。どんなことを描きたい、伝えたいと思っていましたか?
正しいこと、正しくないこと。その境目はとても曖昧だけれど、そんなことを描きたかったです
兄という1人の人間がいて、その人によってどんな風に成長していくのか、という感じです
短いストーリーのなかに上手く凝縮できたかは分からないけれど、私はこの作品が好きです
Q.『短編小説選集』に収録されています『電車と君と物語と』についてですが、どんなことがきっかけで書かれたんですか?
電車のなかに駆け込んできた人に何か接点があったらおもしろいな、と思いました
ふっと駆け込んでくる人を見て思いつきました
Q.書きはじめるときにストーリーはだいたいできていたのでしょうか?
私は大体の始まりとラストだけ決まったら、後は行き当たりばったりなので、
半分も出来ていなかったです
書いているうちに変わってきてしまいます
Q.いつも書いているうちにお話が変わっていきますか?
どんどん方向が変わって、長くなったり短くなったりしています(笑)
行き当たりばったりで書いています
Q.作品をつくりこむとき、どんなところが大変でしたか?
私は、心理描写が苦手なので、そこが大変でした
これから克服出来るようにしたいと思います
Q.『電車と君と――』は切ない物語ですよね。切なさ、悲しさなどを意識して書こうとしたのでしょうか?
私の中でこの物語は『孤独』というのが一番最初にあって、そこに肉付けをしていった感じです
電車と君と~は本当に短いので、少しだけ意識をして書きました
淡々とした文なので、好きなように色々なものを詰め込みました
今までで一番好き勝手に書いてしまったものだと思います
(つづく)